かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

アナナorアテモヤ

2008-01-10 13:12:46 | 食材・食事
先日、愛知県の田舎在住の大学の先輩から電話があった。先輩の話によると、「昨年父島へ行き、帰りに船の中で食べた果物がとても甘くて美味しく、種をとってあるので、君んちの畑に植えてみないか」ということだった。先輩の娘さんは、父島でホエールウォッチングのガイドをやっているらしく、帰りにその娘さんがその果物を買ってくれたとのことだ。先輩の家は山間部で気温が低いため、ここ四国なら暖かいので、発芽するのではないかということだった。その果物は、父島では「アナナ」と呼んでいるが、「アテモヤ」ともいうらしいとのことだった。私は、この果物の名前は初耳だ。
早速、ネットで調べてみると、先輩の話は少し違っているように思える。「アナナ」は別名「バンレイシ」、またその外見から「釈迦頭(しゃかとう)」といい、それと世界3大美果のチェリモヤをかけ合わせて作られたハイブリッド種がアテモヤのようである。そして、とあるブログには、「アナナは甘いだけなので人気がないとか」とある。 「ん?」
国内ではまだ栽培面積が少ないらしく、沖縄、鹿児島、静岡などで栽培されており、最近紀州でも栽培が始まったようである。柑橘農家の経営安定のための補完作物として、または柑橘類の代替果樹として、注目・研究されているようである。
そして昨日の夕方、先輩が送ってくれたその種が届いた。先輩のメモには、種は2種類あると書かれていた。みると、確かに柿の種状のものとやや細長いものがある。果たして、これは「アナナ」なのだろうか?「アテモヤ」なのだろうか?それとも、両方入っているのだろうか?「せんぱーい、どっちですか?」 
先輩の話によると、父島では発芽率はほぼ100%とのことであるが、果たしてこの地でうまく発芽するだろうか。ネットでみると、0℃以下にならないようにビニールハウス等での栽培が必要だとも書いてある。しかし、若木(2~4年生)で5℃、成木(5年生以上)で3℃以上に保てば生育に問題ない、との研究結果もある。そして、樹高が3m程度になるそうなので、これだけの種を蒔くとなると広い園地が必要になる。最初は、植木鉢でもよいのだろうか?果たしてどこに、どうやって植えようか?  柑橘の木を何本か切り倒そうか? 愛媛ではまだ栽培実績がないのだろうか?