何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

岩窟不動尊 (鎌倉)

2011年09月28日 | 史跡探訪-日本編

【神奈川県・鎌倉市】鎌倉時代に編纂された歴史書「吾妻鏡」の「文治4年(1188)正月大一日丁酉の条」に「窟堂」と書かれていることから、平安末期に岩窟(やぐら)の中のお堂に不動明王が祀られたようだ。 そのために岩窟不動尊の名で呼ばれているが、数年前、やぐらが崩落の危険があるため、不動明王像はやぐらから御堂に移され、元々岩窟の中にあった五輪塔や宝篋印塔、庚申塔も外に出され参道に並べられた。
雪ノ下の道脇に立つ「岩窟不動尊」の標札が掛る柱に気が付づいて覗くと、「和風らーめん」の幟と「おいしい珈琲をどうぞ」の看板があり、そこは小さな茶屋の敷地内の裏庭だ。
裏庭の奥に岩窟不動尊が祀られているお堂が建つが、私有地ということで少し躊躇したが、勝手に参道を進んで参拝した。
参道の左手の壁側には、小さな五輪塔、宝篋印塔そして庚申塔群が整然と鎮座しているが、庚申塔には寛政、宝暦などの銘が刻まれており江戸時代中期のものだ。
  
小さな茶屋の敷地内の奥に鎮座する岩窟不動尊....切り立った崖の下に御堂がある
 
岩窟不動尊....小さな御堂内に鎮座する石造不動明王像
 
御堂脇にも不動明王像が立つ....岩窟の中から出された小さな五輪塔と宝篋印塔群

文化12年・寛政5年・宝暦9年の銘がある庚申塔群....神様・猿田彦大神も鎮座
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