何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

満願寺の石仏

2018年09月29日 | 石仏巡り

【長野・上田市】満願寺の駐車場・石段参道の両脇・境内の御堂に石仏が鎮座している。 中でも作者や造立年代は不明だが、御堂に鎮座する石造りの「十王仏」が知られている。
地獄の王の閻魔王を中心に、十王のほか閻魔王の妹の奪衣婆や閻魔王の本地仏の地蔵菩薩などが二列に整然と並んでいる。 十王は冠をつけ、道服を着て笏を持ち、いずれも忿怒の姿だが、一番凄みがあるのは厳つい顔で何故か豊満な姿に彫られた奪衣婆のようだ。
石段参道の脇には、江戸中期造立の青面金剛庚申塔や、六角形の龕部に六地蔵が浮き彫りされた2基の重制石幢(造立年不明)などが佇む。
 
駐車場脇の石垣上に鎮座する造立間もないとみられる不動明王像と4体の眷属/境内の右手に建つ御堂に「十王仏」が安置されている

切妻造桟瓦葺の簡素な御堂(覆屋?)に鎮座する「十王仏」....作者・造立年代は不詳

閻魔大王像を中心に左右に十王仏、奪衣婆像、地蔵尊像などの石仏が整然と並ぶ

十王は冥界にあって死者の罪行を裁判する10人の王..冠を被り、道服を着て笏を持つ
 
地獄の王の閻魔大王像....本地仏は地蔵菩薩/閻魔大王の妹の奪衣婆の像....三途の川で人の衣を奪う鬼女だが、豊満な姿に彫られている
 
閻魔大王像の右側に鎮座する仏像群..後方に奪衣婆像、地蔵尊像などが鎮座/舟形光背の一石二仏像....罪状を読み上げ、判決文を記録する司命と司録 という書記官
 
閻魔大王像の左手に鎮座する仏像群..前列に地蔵尊像が鎮座/十王の一人の五道転輪王像(本地仏は阿弥陀如来)

参道右手に並ぶ舟形青面金剛庚申搭や重制石幢等の石造物....石幢の六角形龕部に六地蔵が浮き彫り
 
寛永三年(1750)造立の舟形青面金剛庚申塔(日月、1鬼、3猿)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 満願寺 (上田) | トップ | 石山寺の多宝塔 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

石仏巡り」カテゴリの最新記事