何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

秋葉山神社 (小田原)

2016年11月16日 | 寺社巡り-神奈川

【神奈川・小田原市】秋葉山量覚院の境内にある神社。(秋葉神社が正式名?) 秋葉山量覚院は本山修験宗の末寺(総本山は京都聖護院)で修験道(山伏)の寺院。
安土桃山時代の天正18年(1590)、徳川家康が小田原城主大久保忠世に管理を命じ、一月坊法印によって遠州の秋葉山大権現を新しい所領の小田原に奉遷して創建されたので、秋葉山神社は同時代の建立だろう。 秋葉山量覚院の本尊である「秋葉山大権現」の本地仏は観音菩薩で、神仏習合の神として祀られている。

「秋葉大権現」と刻まれた大きな石標が立つ山門をくぐって境内に....。 直ぐ左手に量覚院の庫裡と秋葉山神社の社務所とを兼ねた建物があり、入口の菱格子欄間に赤い天狗の面が掛けられている。
お寺の雰囲気が感じられないまま参道を進むと、秋葉山の額を掲げた鳥居と石造九重層塔が立ち、石段を上り詰めると獅子の狛犬が迎えてくれる。 正面奥の木立の中に、コンクリート製の白い社殿が建つが、入口上に掲げられた額が「秋葉山」ではなく「大徳山」なのが少々気になった。
とにかく、お寺の境内に神社があり、神仏習合と廃仏毀釈が渾然とした佇まいのお寺と神社という感じだ。

秋葉山量覚院の山門と思うが注連縄が掛る..門前左に「秋葉大権現.大聖歓喜天」の石標が立つ
 
切妻造り銅板葺の山門(棟門だったか)..「秋葉山」の額が掛る/境内参道の奥に神明鳥居が見える
 
山門を入って直ぐ左手に量覚院の庫裏と秋葉山神社の社務所を兼ねた建物..「秋葉総〇殿」とあり、入口の菱格子欄間に山伏の修験に関連する天狗の面が掛かる
 
宝暦四年(1754)造立の供養庚申塔/延宝八年(1680)造立の笠付型庚申塔(1猿)..上に複弁の反花を表した石台

珍しい駒型の一石六地蔵尊像
 
石座上に鎮座する三鈷剣と羂索を持つ不動明王像/光背の火焔に少し赤い色が残る

社殿への参道石段下に立つ神明鳥居..左に石造の九重層塔が立つ
  
石塔の初層軸部と基礎に輪郭を巻き、軸部に四方仏を刻む/朱色屋根の木造の祠/珍しい形をした笠の石燈籠

石段から眺めた社殿がある境内の全景
 
境内社                切妻造銅板葺の手水舎

木立の奥に建つ社殿

コンクリート製の白い社殿は珍しいかも
 
現代的で簡素な向拝..梁上に龍の彫刻の大きな蟇股がある/秋葉山」ではなく「大徳山」の額が掲げられている

社殿境内に建つ建物(社務所ではないようだが)
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