
【京都・右京区】鎌倉時代の承久元年(1219)、金堂に本尊が安置され、承久の乱(承久三年)後に堂塔が整備された。 室町時代の天文十六年(1547)、細川晴元軍の兵火によって石水院を除き、金堂など伽藍の殆どを焼失。 現在の金堂は、江戸時代寛永十一年(1634)、仁和寺にあった御堂を移築したもの。
開山堂、御廟、高山寺形と呼ばれる雄大な宝篋印塔、そして明恵上人が刻んだとされる仏石足を拝観後、本尊釈迦如来像を祀っている金堂に向かう。
深林の中の薄暗い参道を進むと、聳え立つ老杉に囲まれて鎮座する金堂が....意外に簡素な建物だ。
周囲に縁を設け、正面の扉は折りたたみの蔀戸....拝観時には蔀戸の上半分が開いていた。
金堂の左手に立つ宝塔を眺めながら、表参道の少し苔生した石段を下ってお寺を後にした。

深林の参道奥に鎮座する春日明神と金堂


春日明神..金堂の傍に鎮座する守護神

入母屋造銅板葺の金堂..本尊の釈迦如来坐像を安置


江戸時代の寛永11年(1634)、仁和寺御堂を移築したもの

金堂周囲には縁が設けられ、正面の扉は蔀戸、趣のある懸魚と棟の鬼板


金堂正面..斗栱は舟肘木だけで中備がない/簡素な向拝には虹梁の禅宗様の木鼻と透かし彫りの蟇股(実肘木が乗っている)



石造りの宝塔


参道から眺めた表参道入口の石燈籠/表参道の石段の上に金堂が鎮座

表参道の石燈籠



表参道の石燈籠 表参道に立つ寺標
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