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褒められて嬉しいとき・嬉しくないとき

2017-11-13 15:57:32 | 日記
あなたは、褒められると、単純に嬉しいですか?
それとも、どこか居心地の悪さを感じますか?

こうした質問に即答するのは難しいかもしれません。

なぜなら、この質問は言葉足らずだからです。

もし、質問の冒頭に「いつも」という言葉を付けると、おそらく、答えは「いいえ」でしょう。

褒められて嬉しいこともあるけど、逆に抵抗感を覚えることもあるからです。

では、どんなことで褒められたら、喜べるのか?

どんなことで褒められると、抵抗感を覚えるのか?

答えを探すうちに、自分の「ありたい姿」が明確になったり、心の地雷に気づいたりすることもあります。

例えば、男性に対して「いい人」という褒め言葉は、必ずしも歓迎されないと言われます。

「いい人」とは、「毒にも薬にもならない、つまらない人」とも受け取れるからなんでしょうね。

おそらく、多くの男性は、自分に優秀さ、シャープさ、逞しさなどの男性的な魅力を求めているのかもしれません。

特に、親から、人より優れた頭脳やタフな精神を期待されて育った方は、「いい人」なんて褒め言葉は、むしろ、けなされているとしか思えません、相手が、どんなに感謝をこめて伝えたとしても~。


同様に、女性の容姿を褒めるときは、要注意です。

女性の容姿への褒め言葉~「かわいい」「きれい」「美しい」「チャーミング」・・・そのどれをチョイスするか、一考の余地があります。

「かわいい」と言われて嬉しい人もいるけど、侮辱された気持ちになる人もいます。

知り合いの若い女性A子さんは、ぽっちゃり体型です。お顔はなかなかの美人です。

自分でも、きれいだと思っています。(たぶん・・・)

でも、多くの人は、ぽっちゃりの印象が強く、「かわいい!」と褒めます。

たまに「チャーミング」と言われます。

A子さんにとっては、これが面白くありません。

「かわいいって、愛想のいい小柄なおじいちゃんにも使う言葉でしょ。チャーミングは、曖昧な言葉だよね。」と不満気です。

みなさん、A子さんの美しさを認めているのに、本人は、「ぽっちゃり」を気にするあまり、「かわいい」や「チャーミング」をそのままの意味として受け取れないでいるようです。

A子さんは、ときどき、ダイエットに挑戦するのですが、うまくいきません。

美味しいものが大好きなA子さんは、挫折してしまうのです。

その挫折感が、「ぽっちゃり」に対する嫌悪感を強めてしまうのでしょうね。

A子さんが自分のありのままを受け入れ、「ぽっちゃり」を愛するようになると、「かわいい」も「チャーミング」も喜びと共に心に入り込み、幸せな時間がもっともっと増えていくはずですが・・・。


ところで、内田樹さんは『困難な結婚』という著書でこんなことを言っています。

「人はルックスについての自己評価をつねに高めに設定しております。でも、微妙に自信がない。頼りになるエビデンスがないですから。自信の支えは『きれいだよ』『かっこいいよ』という他者からの言葉だけです。」

さすが、内田樹氏!人間心理の真実を衝いています。

ということは、見え透いたお世辞はNGですが、3割増しぐらいには褒めたほうがいいような気がします。

正直は美徳だけど、容姿を褒めるときは、うっすら「ウソ」でコーティングしたほうが無難です。

かつて、私も「痩せてシワが増えたせいか、最近は、老けて見られる」とぼやいたところ、そばにいた知人に「いえいえ、年相応には見えますよ」と言われ落ち込みました。

自分では、年齢よりはちょっとは若く見えると思っていたもんですから・・・ショック!





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