節電が始まって以来、西武新宿線は、車内の照明を暗くし各駅に停車しながらトロトロと走ります。(準急も運行はしていますが~)
本数も少ないので、車内は、昼間の時間帯でも結構混雑しています。
時間調整のため、途中駅で数分停車することもあり、
高田馬場や新宿まで、普段の1.5倍の時間がかかります。
暗い車内では、外から入る日の光をたよりに読書する人もいれば、
目をつぶってじっと座っている人もいます。
いずれにしろ、誰ひとりノロノロ走る電車にイライラする様子もなく、
「着く時には着く」と覚悟を決めて静かに乗っています。
その光景は、今まで見たことがないような気がするのは
私だけではないはずです。
なんだか、誰もが勝負を降りた安堵感といったらいいのか、
どこか安らいだ表情をしているのです。
3週間前までは、
東京を走る電車内は、一秒一刻を争って動く気忙しさ、競争心、
貪欲さに ギラギラとしたエネルギーにあふれていたように思います。
私自身も、前もって、ネットで目的地までの所要時間を調べ、
寸分の狂いもなく決めた通りの行動をしようとしていました。
自分の乗り遅れも電車の遅れも許されない。
正確な行動が要求される。
遅れたら、自分にも相手にも責められる・・・
世の中のすべてが先へ先へと進み、遅れをとるまいと必死な日々。
だから、いつもピリピリと神経を緊張させていたのです。
それが、11日の大震災を境に世の中の歩みが止まったのです。
震災がもたらした発電所の破壊、
それによる電力供給不可という恐ろしい置き土産のせいで
東京も混乱、機能のマヒが始まったのです。
無理をしてでも頑張っていた人が、
風邪でダウンした時、どこかでホッとした気持ちをいだくように、
日本全土を巻き込んでいるこの非常事態は、
一時停戦モードをもたらしたのかもしれません。
そして・・・
幸せの基準をグーンと下げて、
ささやかな喜びにも感謝できる今の状況の中で
穏やかな気持ちを取り戻したような、そんな風にもみえます。
残念ながら(?)、西武新宿線も本日から通常ダイヤに戻るそうです。
きっと、喧騒の中であくせくしてしまう私たちに返るのでしょうね。
再び、「より高くより速く」の呪文に心急く私たちに・・・。
本数も少ないので、車内は、昼間の時間帯でも結構混雑しています。
時間調整のため、途中駅で数分停車することもあり、
高田馬場や新宿まで、普段の1.5倍の時間がかかります。
暗い車内では、外から入る日の光をたよりに読書する人もいれば、
目をつぶってじっと座っている人もいます。
いずれにしろ、誰ひとりノロノロ走る電車にイライラする様子もなく、
「着く時には着く」と覚悟を決めて静かに乗っています。
その光景は、今まで見たことがないような気がするのは
私だけではないはずです。
なんだか、誰もが勝負を降りた安堵感といったらいいのか、
どこか安らいだ表情をしているのです。
3週間前までは、
東京を走る電車内は、一秒一刻を争って動く気忙しさ、競争心、
貪欲さに ギラギラとしたエネルギーにあふれていたように思います。
私自身も、前もって、ネットで目的地までの所要時間を調べ、
寸分の狂いもなく決めた通りの行動をしようとしていました。
自分の乗り遅れも電車の遅れも許されない。
正確な行動が要求される。
遅れたら、自分にも相手にも責められる・・・
世の中のすべてが先へ先へと進み、遅れをとるまいと必死な日々。
だから、いつもピリピリと神経を緊張させていたのです。
それが、11日の大震災を境に世の中の歩みが止まったのです。
震災がもたらした発電所の破壊、
それによる電力供給不可という恐ろしい置き土産のせいで
東京も混乱、機能のマヒが始まったのです。
無理をしてでも頑張っていた人が、
風邪でダウンした時、どこかでホッとした気持ちをいだくように、
日本全土を巻き込んでいるこの非常事態は、
一時停戦モードをもたらしたのかもしれません。
そして・・・
幸せの基準をグーンと下げて、
ささやかな喜びにも感謝できる今の状況の中で
穏やかな気持ちを取り戻したような、そんな風にもみえます。
残念ながら(?)、西武新宿線も本日から通常ダイヤに戻るそうです。
きっと、喧騒の中であくせくしてしまう私たちに返るのでしょうね。
再び、「より高くより速く」の呪文に心急く私たちに・・・。