耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

「困ったさん」よ、ありがとう!

2011-01-20 11:53:37 | 日記
小学校時代担任だった鈴木先生は、
戦時中、シベリアに抑留されていた時、顔が凍傷になり、
寒い季節には、その後遺症に悩まされておられたのを思い出します。

なんでも、ほっぺたが夜も眠られぬほど痛むんだそうです。
歯の痛みの数倍、とおっしゃっていました。

「凍傷」って、なんて恐ろしいものだろう、
と子ども心に思っていました。

でも、ある時、TVで、

手足や顔の凍傷は、そもそもは、心臓を守るために起こることなんだ、

と専門家が解説しているのを聞いた時、

私たちの体のしくみ自体が、

自分自身の命を守るように作られているということ

えらく感動したのを覚えています。
(その頃、つらいことが続き、「もう、死んじゃいたい。」
なんて思っていた自分を恥じました。)

手足などの心臓に遠い部位を犠牲にしてまでも、
中枢部分に血液が循環できるようにし、
命を保護しているのです。


実は、自分の中でも、「困ったさん」として自分を悩ませる

性格や癖や行動のパターンや身体の症状なども、

本当は、その人のために「役立とう」としているのかもしれません

推理小説家の夏樹静子氏の「椅子がこわい
」(文芸春秋)という本をお読みになったことがありますか?

この本は、推理小説ではありません。

彼女自身の腰痛闘病記です。

3年間にわたる腰痛との壮絶な闘いの記録です。

体の機能的な不具合からきた腰痛と思い、
水泳やカイロプラクティックなどさまざまな治療を試みても
腰痛はひどくなるばかり。

結局、女史自身が、当初「ありえない」と認めようとしなかった

「心因性」

という結論に達します。

本人が、「書きたくて書いているのだから、
自分には、何のストレスはない。」

と言いはっていたにもかかわらず、

本当は、「夏樹静子」という大作家の存在が、
本人に重くのしかかって、すごいストレスになっていたのです。

心身共に、限界だったのかもしれません。

腰痛は、その心身の悲鳴、SOSだったのです!

心療内科医平木医師の「夏樹静子を捨てよ!」という指示に従い、
それにそった治療をした結果、
症状は、劇的に回復するのです。

激痛という本人には、耐え難い苦痛ですら、
実は、その人を救うためのものだったりすることが、
人の不思議なところです。

心因性の症状として現れる発熱、頭痛、しびれ、難聴、
のどのつまり、咳・・・

さらに、自分ではマイナスと思っている
行動パターンも~。

そうしたものは、すべて、なんらかの利益を
その人にもたらしているのです。

体は、そのような症状を通して、
何かをうったえているのです。

「もっと、私に目を向けて!」

「私にやさしくして!」

「これ以上無理したら、病気になっちゃうよ~。」

「あの上司とは、もう関わりたくない。もう限界!」

「この家庭のまずい状況を変えなくちゃあ。」

自分では、そんなふうに考えていなくても、

潜在意識は、うったえています。
      望んでいます。

自分に役立つことをしたいと、一生懸命なんですよ。

なまけ心ですら、その人を「休ませたい」という意図があるのかも~。


たまには、自分の中の「困ったさん」の声に耳をすまし、
「困ったさん」の言い分を聞いてみませんか?

本当は、「困ったさん」なりに、自分を愛し幸せにしたいと
望んでいることがわかるかもしれません。

自分の中のすべて、自分に起こることのすべては、

自分の味方なのです。

感謝!





               




『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。