対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

『ガロア理論「超」入門』の図解

2024-08-28 | ガロア
『ガロア理論「超」入門』(小林吹代)には図がたくさん載っていて、理解の助けになっている。こんど改めて読んでいて、「はじめに」の最後に提示してあるイラストが目にとまった。これはガロア理論の経緯と成果を簡潔に表現していると思った。これはケストラーの創造活動の理論「バイソシエーション」の例として見ることができるものである。遠慮していえば、わたしの「複素過程論」や「ひらがな弁証法」の例としても。

2つのものから1つのものへ。ここではガウスとラグランジュからガロアへ。3人が円周に配置されて、左下のガウスと右下のラグランジュから矢線が上に向かって引かれてガロアに向かっている。円の中には3次方程式が加解群であることを示す図解(2乗根と3乗根の関係、6人のガロア・ダンサーズ)が描かれている。

ガウスとラグランジュから引き継いだもの。とりあえず、ガウスからは「円周等分方程式の解の2分と平方根の添加の対応」、ラグランジュからは「解の置換に基づく与えられた方程式と等価な方程式への転換」。