よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

企業誘致担当者の心構え②/鹿児島での活動(76)

2010-06-15 08:46:14 | 鹿児島での活動

継続的な会社訪問が大事

定期的に会社訪問することで、その会社との人的なネットワークを築ける。

企業誘致には、いろいろな方法・手段があると思う。積極的なトップセールスが効果的だとも言われる。ただ、それも企業誘致担当者のそれまでの継続的な会社訪問という犠牲の賜物である場合が多い。

全国の 自治体は、いろんな情報をもとに目星をつけ、パンフレットやアンケートを送ったり、ホームページでの情報提供、新聞、雑誌への広告掲載などでPRを行うが、これで企業誘致に繋がるような簡単なものではない。勿論、全く効果がないわけではないが成功は少ないと思う。 ただ、PRは必要です。

それよりも、何よりも会社訪問門がもっと大事だと思う。公務員としての訪問でなく、あくまで一般のセールスマンとしての訪問が大事です。そして名刺の渡し方、挨拶の仕方、説明の仕方、話題、笑顔、服装などなど。相手にいい印象を持って貰わなくてはなりません。自分の地域、団地に興味を持って貰わなくてはならない。この点が、極めて重要ではないでしょうか。

 訪問は当然のことながら、一度で終わることなく、春、夏、秋、冬くらいの単位で定期的に行うことがいいと思う。その時々に地域の情報を如何にして持っていき、伝えられるかではないでしょうか。最近、立地した企業の情報、うまくいっている地元企業の情報、大学がこんな研究開発に成功したなどなど。地域の話題を成功事例の情報を提供することが大事です。

 また、訪問はアポイントメントを取り、長居しないことが肝心であり、飛び込みは相手に迷惑をかけるだけです。もっとも、アポイントメントを取る段階で断られることが多いので、ここは何度も粘り強くお願いすることです。成功の秘訣はこの際のやはり「粘り強さ」があるか、どうかだとベテラン経験者の言もある。

そういう意味では、民間人のセールスマンになりきれることが大事である。 

かごしま企業家交流協会

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口蹄疫②/鹿児島の話題・情報(52)

2010-06-14 07:06:30 | 鹿児島の話題・情報

口蹄疫保障「600億円」を超えるとの予測がなされている。

大規模型の農業法人が、保障以前に行き詰まる恐れもあるそうだ。

6月2日、宮崎県は口蹄疫のワクチン接種後に殺処分する家畜や感染・感染疑いで殺処分となる家畜の補償額の算定基準を公表した。

それによると、人分する家畜や6月感染・感染疑いで殺処分した家畜の補償額の策・

繁殖雌牛(肉用牛) 81万円、肥育牛(肉用牛) 30万円、裂乳牛(乳用牛)59万円

繁殖雌豚 約6万9千円、子豚3,600円

この他に牛であれば、血統や繁殖能力、飼育した日数など、細かく評価して金額を決めてあるそうです。

この基準で、6月2日時点での殺処分対象家畜約28万頭(牛7万頭、豚約21万頭)で大まかに試算した数字だけでも、牛の総額515億円、豚約145億円、合計すると660億近くになるとの数字がある。この数字はあくまで参考値に過ぎないそうだが、残念ながら、その後もウイルスが拡大していることを考えると、むしろこれ以上の数字になる可能性がある。

一方、評価基準が整いつつある中で、再建に向けた融資やリースなどの支援制度が依然として動き出していないとの問題が浮上しているそうだ。特に、大規模な畜産事業を展開している農業法人は、規模が大きいために、資金繰りに行き詰るケースが心配されているようだ。

ウイルス撲滅と経営再開、二重の課題を抱えた畜産業界。これは畜産業界だけでなく、宮崎・鹿児島両県、さらには九州全体にとっての大きな危機であるのは間違いない。

国、県・経済界を含めた対応が強く求められるのではないでしょうか。

 

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口蹄疫①/鹿児島の話題・情報(51)

2010-06-12 22:55:23 | 鹿児島の話題・情報

とうとう鹿児島県でも口蹄疫の危機が迫った。

曽於市ではウイルス進入阻止のため、宮崎県都城市との県境6市道を通行止め。

どこまで広がるのか、菅首相が「国家的な危機」と発言した口蹄疫は、宮崎県の南部、都城市まで広がった。隣接の鹿児島県曽於市では防疫体制に追われている。

 曽於市は、全国でも有数の牛豚の産地である。もしも曽於市にウイルスが侵入するとなると全国一の畜産県としての鹿児島県だけの危機だけでなく、安心・安全な食の国日本の危機である。その意味では、まさに「国家的な危機」である。何としても撲滅してもらいたいものです。

ただ一方では「九州南部が梅雨入り」し、ウイルスが消滅しにくくなるのが気になる。もしも、これを食い止められなければ、地域経済だけでなく、少なくとも九州経済への脅威であり、最悪は九州経済の崩壊に繋がるほどの危機感が必要ではないだろうか。

その意味では、九州への災害派遣要請で、全国から自衛官派遣など、専門家の現場対応が強く望まれる。ともかく曽於市をはじめ関係者の方々の24時間体制での防疫業務に敬意を表し、ぜひともウイルス感染危機を乗り切って頂きたいと強く願ってやまない。

 

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企業誘致担当者の心構え①/鹿児島での活動(75)

2010-06-10 07:00:04 | 鹿児島での活動

心構えその①「セールスマン精神を持つ」

厳しい景況の中、全国自治体職員は、今でも「我が町に、市に」雇用の場を、そのために企業誘致に熱心に取り組んでいます。私も、3年前まではその中の1人でした。

企業誘致は、民間の方々がお得意の「セールスマン精神」が必要です。

企業誘致は、ズバリ、モノを売る。工業団地を売る仕事です。その意味では、待ちの姿勢では全く通用しない。こちらから出向き、働きかけなくては、企業は振り向いてくれません。

 このことは、民間と同じ「セールスマン」になりきらなくてはならない。セールスマン・シップを持たなくてはいけないということです。

 セールスマン精神とは何か。セールスマンHow To ものの本を読めば分かることですが、

・ 「商品を売ることに情熱を持ち、喜びを感ずること」

・ 「商品知識が豊かなこと」

・ 「購買者心理を掴んでいること」 「断られても挫けず、粘り強さがあること」

・ 「人に好かれ信頼される性格であること」 「人と会うのが大好きであること」

・ 「サービス精神に富んでいること」 「何事にもquick response できること」などなど

いろいろ言われる。要は公務員が、民間人になりきって、営業することです。

例えば、島根県の斐川町役場の福間 敏さんという方の話ですが、福間さんは斐川町に富士通、村田製作所、島根島津製作所など名だたる企業を誘致した立て役者だそうですが、

その秘訣とは、「情熱、粘り強さ、諦めない、サービス精神、長い付き合い、情報収集」だと答えられたそうです。

しかも、最初に狙いをつけた富士通の誘致に漕ぎ着けるまで10年かかったそうです。どうやらここに成功のヒントが隠されているのではないでしょうか。

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海外市場の攻め方③/どうなる日本経済(51)

2010-06-09 08:49:27 | どうなる日本経済

内需の縮小に、国外で新たな消費者を獲得

化粧品メーカー「マンダム」の新興国での挑戦

日本では、少子高齢化で内需は縮小傾向、そこで国外での消費者獲得に向け、国を飛び出し、肥沃な成長市場を広げるマンダム。世界はすべて「内需」と捉えているそうです。

インドネシアでは、1万ルピア(約100円)を超えたら贅沢品だそうです。数量が出る価格帯は100円以下。商材も男性用整髪料など、この国ではまだ生活必需品とは言えないもの。このようなところで、マンダムは連結売り上げ高の2割を稼いでいるとのこと。マンダム・インドネシアの08年の売り上げ高は1兆2397億ルピア(約124億円)で、10年前の3倍以上、営業利益率も14%。頭打ちの国内販売を横目に、成長しているとのこと。これにはびっくりさせられます。

その秘訣は、現地の消費者への「歩み寄り」だそうです。整髪料「ギャツビー」をボトルやチューブ売りではなく、小袋にして販売しているとのことです。1袋300ルピア(3円)、中身は日本と同じ。容量はわずか8gだそうだ。これが年間3億袋も売れてしまう。これが歩み寄りだそうです。さらに、商品の価格を総じて日本の同等品の10分の1にする。また、化粧品のコストの半分強は容器だそうで、この内製化をインドネシアでやっているとのこと。

やはり「成功の裏には訳がある。」ですね。常識にとらわれない思考が大事なのですね。

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海外市場の攻め方②/どうなる日本経済(50)

2010-06-08 08:50:43 | どうなる日本経済

カレーライスを中国の国民食に攻める。

ハウス食品の「バーモンドカレー」

日本では、知らないものはない「バーモンドカレー」は、日本の食卓に欠かせない国民食と言われる。私も、これまで単身勤務時代、幾度となくお世話になりました。

今、ハウス食品はこのバーモンドカレーを中国に売り込んでいるそうだ。中国では、日本のようにカレーライスを食べる食文化はない。当然売り込みは一筋縄ではいかない。

それでも13億というマーケットは巨大な市場だ。中国でカレー文化を普及させられればチャンスは凄いことになるだろう。難しい市場を攻略するために、ハウスはカレーが日本の食べ物であるということを強調する戦略をとっているのだそうだ。

パッケージにカタカナで「ハウス バーモンドカレー」と印刷し、日式を入れた。さらに、中国人に受け入れやすいように商品そのもの変えるために、5皿分から3皿分にサイズを、そして濃い茶色から黄色に色も変え、親しみやすさを強調した。カレーのおいしさを伝えるために、試食会を地方都市を含めた様々なスーパーで開催したり、小学生を工場見学会に招いて食べさせ、ネットでカレーレシピを募集したりするなど様々な工夫を凝らしているという。

グローバル市場においてマーケティングに「ニッポン」を強調する方法が、成功している事例は、工業分野で日本のものづくり製品が切り開いた成功事例の成果ではないだろうか。

かごしま企業家交流協会

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海外市場の攻め方①/どうなる日本経済(49)  

2010-06-07 08:15:48 | どうなる日本経済

海外市場はこう攻める。

世界市場への突破口を開くには、「日本らしさ」が強力な武器。

今、ユニクロを展開する「フアーストリテイリング」が打ち出した20年までの売上げ高が現在の七倍の5兆円に、しかも海外での売上高が今期予想の実に40倍の3兆円を目指すという中期計画には、アパレル業界関係者に衝撃を与えているそうだ。

実は、ユニクロの海外展開は失敗の連続だった。01年の英国、05年の米国、一旦は挫折までしたとのこと。敗因は、自分たちの強みを見失い、現地に合わせようとしすぎたことだそうだ。

「ニッポンを世界に売り込む」、それが悩み抜いた末に、ユニクロが出した結論とのこと。ニューヨークにオープンさせた初の海外旗艦店。日本の技術を前面に打ち出し、店舗の装飾や運営方法も随所にニッポン流を散りばめ、デザイン、流行を追求しなかった。「フアッションを楽しむための部品である」と割り切ったことだそうだ。

今回の強気の長期計画の裏に、2年以上ニューヨークで磨いた成功事例が隠されていたのだ。この雛形を使えば、世界で戦える。ということらしい

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灰神楽/鹿児島の話題・情報(50)

2010-06-04 10:28:16 | 鹿児島の話題・情報
今年も始まった桜島噴火で鹿児島市街地は「灰神楽」です。
鹿児島市街地は2日連続ドカ灰に見舞われ道路清掃車がフル稼働中。
 

今年も始まった桜島の噴火による鹿児島市内への降灰。北風、南風で方向が違うが、夏の到来とともに、桜島が活発な時は、鹿児島市内方面も降灰に見舞われます。

昭和火口が、2日午後、2回噴火し、東の風に乗った大量の火山灰が鹿児島市街地を一斉に灰雲で覆いました。「灰神楽」になれている鹿児島人といえども、この規模の灰には閉口しています。天文館を近くに控える当協会の事務所一帯は、一時、日暮れ後のように暗くなりました。

鹿児島地方気象台によると、噴火は午後2時42分と同3時35分。噴煙高度はそれぞれ1800メートルと1000メートルで、噴煙量はともに「中量」だったとのこと。

は、屋根に灰を積み、ライトをつけて走るほどです。鹿児島市は3日朝からロードスイーパー(道路清掃車)や散水車58台を出し、天文館周辺や市内各地を清掃して回ったようです。雪の除雪車はよく聞かれると思いますが、除灰車というか、灰の清掃車は鹿児島の観光名物?とはいえ、大変な経費です。

それにしても、噴火口で灰をキャッチして、風船化して、海に落とすなど、降灰対策のアイディアはないでしょうかね。

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鹿児島初人工衛星/鹿児島の話題・情報(49)

2010-06-03 09:31:26 | 鹿児島の話題・情報

所在不明中の鹿児島の小型人工衛星との交信に成功

先月21日種子島宇宙センターから打ち上げられ所在不明だった鹿児島人工衛星(KAST)との交信が6月1日午後10時半過ぎ成功した。

当協会発行の広報誌で、昨年、この人工衛星の開発責任者の西尾正則鹿児島大学教授を取材し、紹介させて戴いた人工衛星だったので、心配していましたが、同大学の地上局からの交信に成功したとの報道に安心しました。

KSATは、10センチ四方の立方体で重さ約1・4キロ。地球を周回しながら電波を送信し、受信までの時間から大気中の水蒸気分布を調べ、集中豪雨予測の研究に役立てる。太陽電池の発電量などをチェックした後、約2カ月にわたり観測を行う予定になっているそうだ。

それにしても、これまでも打ち上げまで困難を乗り越えてきた開発陣は、トラブルを冷静に受け止め、「衛星は動いているはず。応答して電波を送ってほしい」と自分たちの技術を信じて、又、鹿児島の威信を賭けて不明の先月22日から不眠不休で追跡作業を続けられた西尾教授らの熱い思い、熱意は打ち上げ成功と同じようにすばらしい。

県内に2つの人工衛星打ち上げ基地を持つ鹿児島県として、多くの県民が拍手と敬意を表していることと思う。

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鹿児島の求人状況/鹿児島の話題・情報(48)

2010-06-02 08:09:59 | 鹿児島の話題・情報

まだまだ厳しい鹿児島の求人状況

来春採用計画を増やすは155社の内18社のみ。

昨日の南日本新聞社に、鹿児島県内の主要企業を対象に実施した2011年春の採用計画アンケート結果が掲載された。

回答した155社のうち、今春(10年)より採用人数を「減らす」か「採用なし」と答えたのは計20.6%(32社)。前年調査より11.9ポイント減ったものの、「増やす」(18社、11.6%=3.7ポイント増)を大きく上回っているとのこと。

「未定」は9.1ポイント増の31.0%(48社)で、8年ぶりに30%を超えており、まだまだ企業は、景気の先行きが不透明な中、企業の採用姿勢に慎重のようだ。

減らす、採用なしの主な理由も、「パート・派遣社員などへの切り替え」「業績不振」「人員確保ができている」など。

一方増やすとの理由は、「製造業の業績好調」や「社員構成の安定化」ということだそうだ。

経営環境の質問では、「良くなった」は15.9%で1.3%だった前年から大幅に改善しているものの、年前と比べ「厳しくなった」が、まだまだ61.6%あったとのこと。

来春は、九州新幹線の全線開業の年、この効果が期待されているが、まだまだ鹿児島の景況は依然として厳しい状況は変わりないようだ。ぜひ、踏ん張って企業が元気にならないと、地域が元気になれない。企業の元気に期待してやまない。

 

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