日本勢のリチウムイオン電池によるEV開発・販売競争も活発化
トヨタも日産や三菱自動車を追い小型車[iQ]ベースにしたEVを公開
日本でも、日産の「リーフ」、三菱自動車の「アイ・ミーブ」に続き、11月18日に小型車[iQ:アイキュー」ベースの試作車を公開した。
トヨタは、これまで高性能のEVを前面に打ち出してきたが、「今回はいかに売れるか」、そのためには、これまで他者が強調してきた「性能」ではなく、「価格」を意識し、「普及するための低価格を目指す」戦略を打ち出している。
「アイ・ミーブ」が160kmに対し、トヨタのEVは105km、リチウムイオン電池の搭載量が7割弱にしかない。この航続距離の短さを弱さではなく、強みに変える戦略として考えているようだ。トヨタの考え方は、日本の場合、過半数が1日当たりの走行距離が20km以下で、長い航続距離を必要としていない。近距離用途に割り切って普及させる方がいい。とのことらしい。
電池の搭載量は航続距離に直結するため、搭載すればするほど長距離走行が可能になる。ただ、長距離のためには、追加の電池が必要になる。今のEVの電池は、車両コストの半分以上とも言われるほど高い。このために、トヨタは近距離に割り切り電池の搭載容量を抑え、EVの低コスト化進める戦略名のではないだろうか。
今後、EVの世界競争を考えた場合、電池コストは、2030年にやっとガソリン車と競合できるレベルだろうといわれる。そのためには、その間のまずは売れるEVの開発・販売が市場確保のためには大事だというトヨタの割り切りは、中国等の動きを見ると、一つの戦略といえるのではないだろうか。
かごしま企業家交流協会
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