生き物の秘技を製品に・・・日経ビジネス11月29日号
昆虫パワー、未来を変える?・・・日経新聞12月5日
標記の2つは日経ビジネス、日経新聞に最近掲載された記事のタイトルである。
ここ1,2年で、この分野に関心を持つ企業が増えたという。IT機器や自動車部品等が、韓国や中国などのアジアに追われ、既に追い越されたものも多く、環境技術や省エネ性能で日本は、差別化を図ろうとしているが、この分野もアジア勢にキャッチアップされつつあると言われる。
日本がこれまでと違う製品作りで、他にリードしなければという危機感から、ネイチャーテクノロジーへの関心が高まっていると言われるますが、当協会の企業の中にも、以前からこの技術に着眼し、取り組みをされている企業がある。そんなものが研究開発になるのかというようなものに目を付け、今も研究開発を続けておられる。いつか、このブログでも紹介をさせていただく日がくると思います。
さて、このネイチャーテクノロジーの今回の紹介は、「ヤモリを参考にした粘着テープ」を開発した日東電工の話です。
ヤモリは垂直に壁を上り、下ったりすることができる。足裏に強力な粘着力がある動物ですが、この粘着力に着目し、ヤモリの足裏を分析し、その繊維構造を解明して、カーボンナノチューブ形状を最適化して、強粘着のヤモリテープを開発した。
ヤモリテープには、「剥がしたい時に剥がせる」「どんな物体にも接着できる」「接着面を汚さない」といった特徴があるという。
これまで紹介した3例は代表的なものですが、今後この分野の可能性を示唆していると思われる。人間にとって、自然界には不思議なものが多い、どこにでも開発の材料はあるのではないでしょうか。
かごしま企業家交流 協会
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