15年近く活躍した洗濯機を買い替える、家電製品の平均寿命は10年が常識と言うから、長持ちしたと思う、多機能製品は故障が多いのも常識だというので、最低機能の製品を選ぶ。
知識もないのに使いきれない多機能の電子レンジを買って数年、時々設定してもスタートボタンが反応しない、何故か電源をさし直すという再起動をすることで作動する原因不明の病。
諦めて洗濯機と一緒に最低機能の電子レンジに買い替える、まことに順調に働いてくれる、次は寝間のエアコンが寿命だろうか、願わくは、爺の寿命まで働いてくれると良いが、微妙。
今日まで長い間、業者の言いなりで家電製品を買い替えてきたが、終活の年頃になって、中古品でも良いと思いながらも新製品の買いものは楽しいので、ついつい買ってしまう。
「末は博士か大臣か」と言われていたのは昔のこと、今は「末は医者か弁護士か」に変わったと言う人もいる、所詮は爺には無縁の話し、今日までの平凡な人生に満足している。
終わりよければ全て良し、人生も終末の過ごし方次第で幸いだったり不幸だったり、加齢による各部の機能低下と気力も落ち加減だが、家内とともに介護なしで82年目を楽しめる幸せ者。
長いこと積み重ねてきた生活習慣が今日の幸せを維持していると信じている、今も、昔ながらの地味な食生活、パソコン相手に頭の体操、ワンちゃんと一緒に程良い運動など、気楽な日々。
平均寿命に届かず彼の地へ先だった先輩や同僚たちの共通点は、日頃の生活習慣に起因するところが大きいようように思える、全て承知の上で自由奔放な人生を楽しんでいった先輩Y氏を思い出す。
J市に住むT子さんと家内とは、昭和３３年に保健師同士の職場友達から始まる、お互い男の子二人の母親同士の子育て友達時代を経て、今は年金生活同士のお喋り電話友達として57年になる。
二人に共通するところは地味で保守的なところ、派手な振る舞いもなく、新しいものに飛びつかないタイプ、今どき便利な携帯電話さえ利用する気は更々なく、固定電話一筋に長電話を楽しんでいる。
T子さんの息子さんを通して、スカイプで、お互い顔を見合わせながら無料電話で楽しませたいと思って見たが、化粧代や衣装代が殆ど要ららなくなった二人、電話代など眼中にないようだし。
５月１７日、年に一度のT子さん宅での直接対話、昼食を挟みながら２時間ほど、話しは原稿なしで途切れることもなく続く、骨盤骨折で人工骨のT子さん、若干不自由な身ながら、口元の活発な動きは変わらない。
7月6日の午後、手土産を持った見かけない青年がにニコニコしながら訪れる、暫くして青年がフルネームで名乗って漸く判明、十数年前の大学生で近くの学生アパートに居たY君だったとは。
初めて仲人を務めたF夫妻の次男だったこともあり、時々我が家に顔を見せて居り、一度は後輩の彼女と一緒に来たY君、今は36歳、2歳の男の子の父親、付属中学校勤務の教諭に。
あの時の彼女が奥さんに、可愛らしい子だった記憶がよみがえる、今は教員をやめて専業主婦だとか、クラシックギターが縁の先輩と後輩の関係、お腹には赤ちゃんが宿っているそうで、おめでたいこと。
見違えるほどに立派に成長したY君、我が子と久しぶりに出会ったような嬉しさで、４0分ほどの滞在だったが、積もる話で何を喋ったろうか、今度は家族で来ますと口約束、楽しみに待ちたい
6月病とは医学的には適応障害に分類されるそうで、新社会人や新入生の症状かと思ったら、爺もここ数年、寄る年波か梅雨時の6月になると風邪の症状が長引いてしまう。
日頃は健康を維持している爺も6月は鬼門、喉の痛み、頭痛、体のだるさ、会いたくないお医者様のお見立ては、加齢による体温調節機能の低下だとか、一時的ながら気が滅入ってしまう。
同年代で、すでに彼の地で永眠の方、病気入院中の方、介護施設で余生を過ごしている方を思えば、幸せ者だと十分わかっているものの、気分のすぐれない時は、見る夢も明るくない。
気分回復も加齢ととも時間がかかる、飲んで良く効く特効薬もないし、自身で処方するしかない、ワンちゃんとパソコンが癒してくれるが、とにかく梅雨の明ける日が待ち遠しい。
