外で遊ぶ子供達の姿に出会うことも、赤ん坊の泣き声を聞くことも稀だが、たまに訪れるデパートの前には、開店を待つ何組かの元気な老夫婦の姿が何時もある、店員から丁重な挨拶を受けながら静かに恐縮顔での入店。
平均寿命が男性８０歳、女性８６歳と云っても、介護の世話にならずに自立している健康寿命となると、男女平均で74歳～75歳位だと推定されているが、生涯健康で居たい願いは同じでも、要介護年数は平均で７年～８年だそう。
定年後、生活リズムに乗り切れず、夫婦の間に隙間ができたりする話は良く耳にするが、むしろ、夫婦だけで定年も無い衣料品店や手芸店等を経営している知人たちは、老いても夫婦仲もよろしく、元気で商売に励んでいる様子が微笑ましく思う。
健康で過ごせる人生なんて、個人差もあるが、せいぜい75歳位まで、健康な先輩老夫婦達の姿を励みにしながら、二人揃って平均健康寿命を幾つ越すことができるか、毎日が挑戦。
今年の夏は、真夏日、熱帯夜が多く、熱中症で倒れる高齢者も続出、水分をこまめに補給するように云われても、老化した体は、のどの乾きが感じにくくなっていると云うし、栄養不足と言われても独り暮らしでは食事も不規則になりがちだろうし。
今年は、ペットも人並みに熱中症で、点滴治療をする患犬が多いそうで、獣医様からの熱中症予防に対する御言葉は人間と同じく、水分を、こまめに与えるようにと云うが、ワンちゃんに水分補給するには、どうするんだろう、お尋ねして見ようと思ってはいるが。
例年は、日中エアコンを使用する日は稀て゛涼しい海風だけで過ごしていたものだが、今年は、エアコン、扇風機，うちわの併用、ワンちゃんの散歩時間も早朝５時過ぎ、太陽が御隠れになっている間に。
冬の寒さが恋しくなるほど、とにかく暑い「暑さ寒さも彼岸まで」暦どおりであれば、暑さから逃れる日は先の話、天気予報も晴れのち晴ればかり、耐えるしかない。
爺が所属する「高齢者パソコン友の会」、平成１２年に会の礎を築いた23人の氏名が記された先輩会員名簿には、今も7人が健在で会の運営にあたっている。
爺が入会したのが翌13年、あれから10年目、一緒に入会した仲間18人の氏名が記された当時の会員名簿の内、8人は早々に退会された方であろう、名前も顔も記憶になく、今も在るのは4人だけ。
入会当初の例会は２班体制で、午前が先輩会員(23人)、午後が新入会員(18人)、新入会員は、先輩会員と昼食を共にした後、サポートを受けながらの勉強会、理解力の衰えかけた高齢の皆さん、繰り返し手を挙げての質問、サポーターにはご足労かけたもの。
平成14年以降、若干の入会、退会を経て、平成18年の39人をピークに現在20人、退会された会員の中には印象深い方も何人か、お人柄は、お賑やかな方からお静かな方まで、お姿も栄養豊かな方から中細の方まで、ご縁があった皆さん、名簿を見ながら如何お過ごしかと、お元気であれば、それで良し。
育児放棄で餓死する幼児、虐待を受ける子供達、家庭への立ち入りも、法の制約、保護者の非協力、担当職員への暴力や脅迫等々、課題が多いと聞くが、行政の対応に、もどかしさを感じながら、事件の度に救ってやれない悔しさだけが残る。
熱中症注意情報が流れている強い日差しの中でもマニュアルどおり、散歩し続けている高齢者が、頑固なのか，真面目なのか、無知なのか、周囲の忠告に聞く耳もないのか、散歩だけが健康法でもあるまいに、お気の毒なご仁。
薪を背負って歩きながら熱心に本を読んでいた二宮金次郎、鞄を担いで歩きながら熱心に携帯電話と向き合っている若者、熱心さに変わりないが、横断歩道では左右の確認を、無謀な車も走っている、命を大切に。
自殺者が、毎年３万人を超えると云うし、心を病む方が増えたのか、心療内科の看板も目立つ、一つの要因での自殺は少なく、平均で４つの要因が連鎖すると自殺に追い込まれるそうで、何とも勿体ない話。
殆どのレストランや飲食店で用意されている日替わり定食、価格も割安、ボリュームもあって、若者に好まれているが、年寄りには，食べきれずに勿体ないと思ったりすることも。
お子様やレディース向けの食事は用意されていても、シルバー向けの物は耳にした例がない、見本がない店では、単品を注文したり、量を加減してもらったり、年齢相応の食事をするよう心がけてはいるが。
個々の好みで、どこの何が旨いか個人差はあるが、市内では、新潟東映ホテル、新潟駅前篠田旅館の日替わり定食などは、意に沿わない日もあるが、量的にも内容的にも、概ね、お年寄りにも向いているよう。
先日、知人から案内された、この春、旧岩室村に開店したばかりの和風の茶房「雪村(セッソン)」 旧農家の建物を改装、地元の野菜だけを利用した日替わり定食、和風庭園を眺めながらの静かな環境、早速お気に入りに保存、ちなみに店の広告、看板一切なし、全て予約制。
