爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

お喋り友達

2007年07月28日 | ブログ

J市に住むT子さんと家内とは50年続く お喋り友達。

職場の友として出会った昭和33年 共稼ぎ家庭、子育てしながら働く女性に対する周囲からの理解が少ない中で、同じ境遇にあった二人がお互い仕事や育児について支えあう仲となり、今も当時と同じ気持ちが通い合っている。

退職後は 長電話でのお喋りが主で、直接会うのは、年に1~2回程度、会っても帰宅後に長電話 お喋り中の雰囲気は今も昔も変わらない。 お喋りの最後は 「さようなら」の代わりに「転ばないように」が最近の合言葉。

お互い地味な性格 仲間同士での旅行、食事  流行を追う買い物などを楽しむタイプではないが、数年前 デパートへ迎えに行った折のこと、お茶でも飲みながら ゆっくりとお話中かと思いきや、お金がないわけでもなかろうに、レストラン近くの長椅子に腰掛けてお喋り中。

二人は 爺に向かって 「今日は楽しかった」と一言。

50年 積み重ねられてきた 誰も知らない強い絆が 二人を結んでいるのであろう。爺も、T子さんのご主人も うらやむ 素朴な間柄。


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話好き ばあちゃん

2007年07月21日 | ブログ

近所に住む一人暮らしの81才になる Aばあちゃん、評判の話好き。

長年の介護経験で学んだ病気の話、プロ並みの野菜作りやお花作りの話 着るもの、持ち物の殆どが自作品と言う手芸 和裁 洋裁の話 おれおれ詐欺を見抜き、逆に説教をしたと言う時々の話等など記憶力抜群 口八丁 手八丁の Aばあちゃん 人生80年の豊かな自分史を語り始めたら割り込む隙はない。

近くを散歩している皆さんも A ばあちゃんの姿を見かけると、そっとコースを変更することもあるとか。

回覧板を届けると、蓄えたお話が一方的に次から次へと続くので帰るタイミングが難しい。

今や、伝達手段としての役割を終えた回覧板ではあるが、人との触れ合いの場として楽しんでおられる Aばあちゃん 益々お元気でありますように。


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国民学校初等科(2)

2007年07月15日 | ブログ

児童の心身を鍛錬する場でもあった国民学校 身体検査と称するものが重要視された戦時中の話。

爺の出身校H国民学校も検査当日は、学校医のM先生が隣村から人力車でやってくる。

検査内容は身長 体重 視力などの測定 校医による診察とお決まりのコース。

眼鏡を鼻の先まで下げて一通りの聴診の後 胸部をたたいて「栄養 可」 次に背中を撫でて「脊柱 正」 今度は瞼をひっくり返して「眼疾なし」 最後に「はい よし」の一声で終わる簡単な診察である。傍らで養護の先生が記録をとっていたようだ。

田舎の発音なので 「い」を「え」と 「し」を「す」と読み替え、静かに、ゆっくりと、少々震え声で唱えるとM先生の雰囲気に近くなる。

M先生 生徒から好かれ、特徴もあるので意味も分からずに口調の物まね、そっくさんもいたな。

今時 こんな診察風景はないだろう。 穏やかな、おじいちゃん先生を思い出したので。


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2007年07月12日 | ブログ

爺 婆にまつわりついていた頃の孫とのふれあい話の種は尽きない。

女の子のYちゃん 5才のとき乗務員に付き添われ飛行機を乗り継いで爺 婆のもとへ一人旅。

乗務員へのお礼の笹団子をぶら下げた爺と婆 N空港ロビーで無事を祈りながら到着を待つ。

着替えが詰まった大きなリックを背負い乗務員に手をひかれ元気にやってきた「いたいけなYちゃん」も18才になる。

男の子しか育てなかった爺 婆 Yちゃんの着る毎日の洋服 組み合わせに婆も一苦労していたようで 帰りの服装も後から知った話だが、パジャマのズボンを着せて飛行機に乗せてしまった始末。

みんな知らぬが仏、Yちゃん乗務員に付き添われて帰りの機内へ、O空港で乗り換えM空港までの道中、気づく人もないだろうが、今時の女の子の着る洋服とパシャマの区別、爺 婆には分かりにくい。


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ペットのつぶやき(2)

2007年07月04日 | ブログ

Photo 我輩 6月29日 生誕7年にあたり編集室より投稿依頼がありまして。

近くに同い年のM君 我輩同様 なかなかの男前、犬種の違いで体重は我輩の2倍位かな、落ち着いた温厚な犬柄である。

このM君 我輩とは性格の不一致と言ったところ、親しんではくれない。 遠くから我輩を見つけて主人の後ろに隠れたり、聞けば我輩の名前を聞いただけで逃げの体制になるとか。

M君に出会えば、いつも、じゃれながら親愛の情を示しているつもりだがご理解いただけず、会うたびに我輩を避けるしぐさが多い。

人間の世界なら関係改善もあろうが、お互い生来の犬柄 今更どうしょうもないかも。


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