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スミレサイシン

2012年05月24日 | 風香 - 山の花



- スミレサイシン -

今回の場所は冬に雪がたくさん降り積もる場所です。

雪がほとんど降らない南関東の山では見られないスミレサイシンとオオタチツボスミレが見られました。

特に、オオタチツボスミレはあちこちにたくさん咲いていました。

まさに、所変われば ・・・ という感じです。


【 スミレサイシン 】

心形の葉は先がつまんだように急に細くなります。



鮮やかな紫色の花を咲かせた株が結構ありました。






















【 オオタチツボスミレ 】

タチツボスミレとの見分けはさほど難しくありません。

(1)距が白い (時々、距の白いタチツボスミレも見ますが ・・・)
(2)花の色がやや赤味を帯びている
(3)花柄が地上茎からのびていることが多い
(4)葉脈がへこむ

歩きながらでも比較的容易に見分けられます。少し離れた所からは花の色でわかり、近くになれば距の色が確認できます。



南関東の山で道の両側にタチツボスミレが並ぶように咲いている場合がありますが、それと同じようにオオタチツボスミレが道の両側に並んで咲いていました。












他にスミレは、タチツボスミレ、ツボスミレ、アケボノスミレが見られました。

スミレ以外では ・・・

【 キクザキイチゲ 】






【 シロバナエンレイソウ 】






【 ムラサキエンレイソウ 】

内花被片が淡紅紫色のシロバナエンレイソウです。




【 エンレイソウ 】




【 ツクバネソウ 】




【 オオバタネツケバナ 】




【 フデリンドウ 】




【 ヒゲネワチガイソウ 】




【 ラショウモンカズラ 】





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吾妻耶山~大峰沼

2012年05月22日 | 山歩 - 北関東



- 吾妻耶山から谷川岳 -

歩いた回数はさほど多くはありませんが、吾妻耶山も長い間歩いてきた山です。

最初に歩いたのが約四十年前で、その頃は大峰沼から吾妻耶山にかけて気持ちのいい落葉樹林が広がっていました。

それから約十年後に出かけた時、一部が伐採されて若い杉の木が植林された状態になっていました。まだ、杉も背丈が低く、日当たりのいい場所には結構花の姿がありました。

そして、さらに十数年後に出かけた時は、今度はスキー場ができて、気持ちのいい落葉樹林は殺風景な草の斜面になっていました。

山頂の様子や登山道にも変化がありました。

かつては木々のために山頂からの展望はなかったのですが、今は北から東にかけて木を伐採したためでしょうか、展望が開けています。

昔は山頂の西の細い岩尾根から谷川岳などを望むことができ、私にとってそこが山頂に代わる休憩場所でした。しかし、今は通行禁止になっています。

そして、大峰山の南にあるキレットには立派すぎる梯子が設置されましたが、以前はロープが一本下がっているだけだったと記憶しています。

また、大峰沼のすぐ南に駐車場ができたり、赤谷越の下を自動車道路が通ったりして、自動車を使えば簡単に歩けるようになりました。

当然、その分歩く人が多くなりました。

以前は、週末でも人に会うのはまれでしたが、今は結構な数の人が訪れています。

色々な意味合いで、山そのものの魅力は以前より大分落ちてしまった感じです。

四十年前最初に歩いた時と同じように、上越線の上牧駅から歩き始めます。

上牧駅もかつては急行の停車駅でしたが、今は無人駅になってしまいました。

小和知地区の先、畑の姿が無くなる場所から山道になります。



新緑の中を登って行きますが、昔に比べると道が少し荒れ気味です。

このコースを歩く人が少なくなった証ではないでしょうか。



分水不動の手前で古い林道を横切りますが、そこからは武尊山が望めます。



分水不動



昔と同じように水がとうとうと流れています。

伐採地の脇の荒れ気味の道を登り、再び新緑の中を進みます。



大峰山・吾妻耶山への道と合流して、少し緩やかに下ると大峰沼です。



大峰沼には帰りに再び寄りますので、水分を補給して吾妻耶山に向かいます。



新緑の中を進むと、薄暗い杉林の中の道となります。

植林された杉も今は大きくなってしまいました。



古い林道に出ると再び気持ちのいい新緑の道となりますが、直ぐにスキー場の草の斜面が現れます。

殺風景といえばまさにその通りですが、皮肉なことに展望は抜群です。



正面には吾妻耶山が姿を現します。



スキー場から谷川岳・朝日岳



スキー場から至仏山/武尊山方面の眺め

少しだけ落葉樹林の中を進み、スキー場の最上部をかすめると ・・・



吾妻耶山への最後の登りとなります。

到着した山頂にはたくさんの人が ・・・。

今回が今までで一番大勢の人がいました。



吾妻耶山山頂から谷川岳・朝日岳



吾妻耶山山頂から谷川岳連峰 (クリックで拡大)

落ち着かないので、写真を撮って退散です。

山頂には大きな石の祠が三基あるのですが、三角点は設置されていません。

三角点は山頂部の北西の端、登山道を外れた場所にあります。



ここには誰もいないので、今回はここで休息です。



三角点はあっても、眺めはあまりよくありません。

さて、ここからは大峰山を越えて、大峰沼まで戻ります。

途中の大峰山はこれといった特徴もなく、新緑だけが慰めです。












大峰沼に戻ってきました。

最近は南にある駐車場から、この大峰沼だけを目的で訪れる人も結構いるようです。

沼を一周する道がありますので、一回りします。





新緑の最盛期には若干来るのが遅かったようですが、まだ充分に綺麗でした。








後は、電車の時刻に合わせて上牧駅に戻るだけです。
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フイリフモトスミレ

2012年05月20日 | 風香 - 山の花



- フイリフモトスミレ -

さほど広い場所ではないのですが、フモトスミレが纏まって咲いていました。

目にしたものは全てフイリフモトスミレでした。

そして、唇弁だけでなく、側弁の紫のスジが目立ったものが多かったです。

また、上弁にも少し紫のスジが入ったものもありました。




























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掃部ケ岳

2012年05月18日 | 山歩 - 北関東



- 硯岩から榛名富士・榛名湖 -

榛名山という名は複式火山である山体の総称で、榛名山という峰はありません。

その榛名山を形成する峰々の中の最高峰が掃部ケ岳です。

普通にはちょっと読めませんが「かもんがたけ」です。

榛名湖の湖畔から歩き始めます。

榛名湖の西岸にある湖畔の宿記念公園から山道に入ります。

入口には道標はありませんから、ちょっと判り難いかもしれません。

登り始めから急な道が続きます。



しばらくがまんして登って行くと、少し道が緩やかになります。

しかし、再び急な道となって、途中大きな岩を左から回り込むように越えます。



淡い新緑の中、白いムシカリの花が目立ちます。

硯石からの道と合流する地点(硯石分岐)まで急坂が続きます。(山慣れてない人にはあまりお勧めできない道です。)



そこからは道は細尾根の緩やかな道となり、振り返ると榛名湖が眺められます。(クリックで拡大)

分岐から少し進むと山頂で、北側を除いて展望が開けます。

この日は薄い雲が広がっていて眺めはハッキリしませんでした。



肉眼では薄っすらと確認できた浅間山方面の眺め(私は見える位置がわかっているので薄っすら姿を感じますが、普通には確認できないと思います)



鏡台山・天狗山方面



北側木々の間から榛名湖

山頂からは先へは進まず、榛名湖畔に戻ります。

先の硯石の分岐まで戻ります。

ここから硯石への道に入りますが、こちらの道は整備過剰です。

片側に手すりのある丸太の階段が続く道になっています。

普通は階段の幅が広すぎて歩き難い場合が多いのですが、ここは幅が狭すぎて歩き難いです。

昔は一切このような整備はされていませんでしたが、これはやりすぎです。

このような過剰な整備は、やはり中高年の登山者が多く訪れるようになったからでしょうか。





こちらの道でも白いムシカリが目だっています。



木々の間から榛名湖と天目山方面

階段から解放されると小さな鞍部に着きます。

右に下れば榛名湖畔ですが、真っ直ぐ少し登れば硯石の上に出ます。



硯石の上からの眺め (クリックで拡大)

今回の目的の一つはここでのんびりすることでした。

一人でゆっくり休んだ後、榛名湖畔に下ります。



新緑の中を湖畔へ

湖畔に下りてからは、榛名湖の周辺と沼ノ原を散策です。









榛名湖の周辺の道路沿いにはスイセンがたくさん植えられていました。

これを目当てに来ている人もいるようです。









新緑の榛名湖畔を散策した後は沼ノ原に向かいます。







沼ノ原からスルス岩



沼ノ原から相馬山



そして、沼ノ原から榛名富士



しかし、花はほとんど見られませんでした。

再び、榛名湖畔に戻ってきました。



湖畔の桜と榛名富士



こちらは、鬢櫛山と烏帽子ケ岳

新緑の中ののんびり歩きでした。
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エイザンスミレ

2012年05月17日 | 風香 - 山の花



- エイザンスミレ -

葉が裂けますのでスミレの中では容易に判別できるものの一つです。

私がスミレに興味を持つ前にも、このエイザンスミレとタチツボスミレだけは容易に判別できました。

葉が裂けずに単葉化したものは、ヒトツバエイザンスミレとは言わずにヒトツバエゾスミレと呼ばれます。

エゾスミレとはエイザンスミレの別名ですが、ややこしい名前の付け方です。


一口でエイザンスミレといっても、実に様々な姿で咲いています。

尚、写真は全て同じ日に撮影したものです。





































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