- 赤岳・中岳鞍部から権現岳方面を望む -
「権現岳~赤岳(三)」の続きです。
今回の記事が最後で、範囲は赤岳から美濃戸口までです。
歩程【 観音平~編笠山~権現岳~キレット小屋(泊)~赤岳~阿弥陀岳~行者小屋~赤岳鉱泉~美濃戸口 】
赤岳からは中岳を越えて、阿弥陀岳に向かいます。
下りの途中で赤岳を振り返る。
右手には横岳・硫黄岳などが望めます。
赤岳・中岳の鞍部から眺めた権現岳方面
この鞍部から少し登り返せば中岳の山頂です。
赤岳と阿弥陀岳の間の単なる小さなこぶにしか見えませんが、山頂には立派な石碑が祀られています。
少し下ると行者小屋への道が分かれる阿弥陀岳との鞍部です。
ここから阿弥陀岳への急な登りが始まります。
登りの途中から権現岳/南アルプス
阿弥陀岳の山頂に到着です。
その名の通り阿弥陀仏が祀られています。(奥は赤岳)
山頂からの眺めはもちろん文句なしです。
でも、赤岳山頂で十分に眺望を楽しんだ後ですから、感激度は若干下がり気味です。
山頂からの眺め - 硫黄岳・横岳・赤岳 (クリックで拡大)
山頂からの眺め - 三ツ頭・権現岳・ギボシ・編笠山 / 南アルプス
また、山頂には花の姿もあります。
チシマギキョウ - 奥は南アルプス
ヨツバシオガマ - 奥は赤岳
タカネニガナ
ちょっと賑やかな数人のグループが去り、静かになった山頂でしばし休息です。
花の傍に腰をおろし、歩いてきた山並みを眺めているのはいい気分です。
いい加減で下山です。
まず、先の中岳との鞍部まで戻ります。
イブキジャコウソウ
ハクサンイチゲ
タカネグンナイフウロ
鞍部まで戻り、そこから見上げた夏空の下の阿弥陀岳。
ここから阿弥陀岳を往復する人の多くがここにザックをデポするようです。私は背負って往復しましたが ・・・。
ここから行者小屋に下る道に入ります。
硫黄岳や横岳を眺めながら下って行きます。
文三郎道と合わさると直ぐに賑やかな行者小屋です。
ここから柳川南沢沿いに下るのが普通ですが、今回はあえて赤岳鉱泉まで行き、柳川北沢沿いに下ります。
理由は久しぶりに赤岳鉱泉に寄ってみたかっただけです。
赤岳鉱泉付近からの横岳
着いた赤岳鉱泉は若い頃の記憶と一致するようなしないような、なんともいえない感じでした。
テントを張ったのは確かこの辺りだなと思いながら通り過ぎました。
柳川北沢沿いの道もごく一部記憶している場所がありましたが、ほとんど記憶がありません。
記憶に残るような場所がないといえばそれまでですが ・・・。
途中から林道歩きとなりますが、長い林道歩きは面白くないです。
オトギリソウ
キバナノヤマオダマキ
ウツボグサ
それにしても、赤岳鉱泉から美濃戸口までの間で実に多くの人とすれ違いました。
やはり、美濃戸口から入り、赤岳鉱泉や行者小屋をベースにする人が多いようです。
予定通り美濃戸口に着いて歩き終わりです。