- 駒ケ岳山頂 -
記事が前後してしまいましたが、赤石山脈(南アルプス)の仙丈ケ岳に続いて駒ケ岳を歩きました。
他の駒ケ岳と区別するために甲斐駒ケ岳と呼ばれますが、その山容はなかなか豪快です。
しかし、標高は仙丈ケ岳より少し低く、3000mにとどきません。
北沢峠を挟んで、対照的な山が二つ並んでいるのは面白いです。
どちらが魅力的かは、その人の好みによると思います。
それに、どのような状況で歩いたかによって、山の印象は大きく変わってしまいます。
北沢峠から歩き始めますが、仙水峠経由で登りますので、林道を少し広河原方面に下ります。
直ぐに仙水峠への道が左に現れますので、これに入ります。
しばらくは沢沿いに登って行きます。
仙水峠が近づくと、ゴロゴロした岩の上を進むようになります。
振り返ると、見えるのは仙丈ケ岳方面です。
そして、仙水峠に到着です。
仙丈ケ岳方面は望めましたが、肝心の駒ケ岳方面はガスの中です。
仙水峠からは駒津峰を目指して、樹林の中を登って行きます。
展望のない針葉樹から潅木に変わると、時折展望が開けます。
仙丈ケ岳方面の眺め
そして、こちらは遠く塩見岳方面の眺めです。
基本的には晴れの天気なのですが、駒ケ岳をはじめ、多くの峰々に雲がかかっています。
そして、とうとうその雲の中に入ってしまいました。
こうなると楽しみは足下の花だけになってしまいます。花の数・種類はさほど多くないのですが ・・・。
ミヤマシャジン
ハナニガナ
コバノコゴメグサ
駒津峰に到着しましたが、ガスで周りは真白です。
少し休憩し、気を取り直して駒ケ岳に向かいます。
一瞬ガスが晴れて、戸台川の谷が望めました。
やはり足下の花たちが慰めです。
帰りに撮ろうと思いつつも、幾つかは撮影してしまいました。
タカネヒゴタイ
やがて、白い花崗岩のザレの道となります。
依然としてガスの中なのが残念です。
タカネツメクサ
黒戸尾根からの道と合わさると、直ぐに山頂です。
山頂には数人の人がいるだけでした。
ごらんの通り、ここも当然ガスの中です。
残念ですが仕方ありません。
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そんな中、私を慰めてくれたのが一羽のイワヒバリでした。
私の周りを歩き回っていて、時折虫を見つけるとヒューと飛ぶように走って上手に虫を捕らえていました。
住んでいる環境のせいでしょうか、警戒心が低いようで、すぐ近くまで平気で寄ってきます。
こうしてのんびりといつもより長めの休憩をしていました。
すると、期待はしていなかったのですが、急にガスが晴れだしました。
心の中で「オーッ!」と叫びたくなる瞬間です。
あっという間に晴れて、頭上には青い空が広がりました。
甲斐駒ケ岳 (2) に続く