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大持山~鳥首峠

2007年11月05日 | 山歩 - 秩父



- 大持山から鳥首峠への道の紅葉 -

関東の紅葉も標高1000m以下に下りてきたようです。

紅葉の季節の好天の予報の連休ですから、「いい所」は混むのは必至です。なるべく混まない所ということで、久しぶりに鳥首峠に行ってみようと出かけました。しかし、天気予報が外れて晴れませんでした。やはり晴れないと紅葉はパッとしません。

コース 【 生川~妻坂峠~大持山~鳥首峠~浦山大日堂 】

武甲山の表参道登山口である生川(うぶかわ)から歩き始めます。この日は紅葉の連休ということで、車がいっぱいでした。

妻坂峠へは最初沢を右下に見ながら登って行きます。



その沢を渡って、山腹をジグザグに登って行きます。

この辺りはようやく紅葉が少し始まったという程度です。



妻坂峠。

秩父では私の好きな峠の一つです。今日は曇り空で他に人もいないので、なんとなく寂しい感じがします。



妻坂峠からは、雑木の中を大持山へ登って行きます。



所々で紅葉が綺麗でした。

大持山では休まずに、展望のいい場所を求めて、先に進みます。



大持山・小持山の間は細尾根が続き、時々岩場も現れます。

浦山川の谷が広く見渡せる場所からの眺めを期待していたのですが・・・



残念にもガスで、期待は裏切られてしまいました。



大持山に戻る途中、武川岳(左奥)の見える場所で一人静かに昼食にしました。

戻ってきた大持山は再び素通りで鳥首峠に向かいます。(大持山は賑やかな熟年グループに占拠されていました)

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雑木の紅葉の中を鳥首峠に向かいます。

先日紹介した栗駒山の紅葉は色艶やかな十二単を纏った女性という感じがしますが、ここの雑木の紅葉はまた別の味わいがあります。

目を奪うような華やかさはありませんが、時々見せる控え目な風情に魅力があると思います。これはこれで魅力だと思います。

また、栗駒山の紅葉が油絵的なら、この日のような曇り空の下での雑木の紅葉は水彩画のようです。

栗駒山の紅葉は多くの人を圧倒するかもしれませんが、この雑木の紅葉の細やかな風情が多くの人に認められるというのはあまり期待できないかもしれません。

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鳥首峠までは途中小さな登り・下りがいくつかあります。



鳥首峠。

鳥首峠は1974年以来ですから、なんと33年ぶりです。さすがに、昔の記憶は何もありません。もっとも、峠の様子が33年前と同じというのは考えられませんから、結局初めて来たに等しいわけです。

33年前は名栗側に下りたのですが、今回は浦山(川俣)側に下ります。

この道最近歩く人が少ないのでしょうか、いささか荒れ気味でした。特に、途中で沢を対岸に渡る付近で土砂崩れがあり道形が完全に消えています。このような場所でも、それなりの人数の人が歩けば自然と踏み跡らしきものができるのですが、崩れたばかりなのか、あるいは通る人が少ないのか、人の歩いた跡を判別できませんでした。ここはちょっと分かり難いので注意が必要です。

さらに下りていくと、突然、山の中に数軒の家が現れました。今は廃村になった冠岩です。それにしても、本当に山の中です。昔ここで生活していた人達はどんな思いで暮らしていたのでしょう。そして、どんな思いでここを去ったのでしょう。

冠岩から少し下ると幅の狭い林道に出ます。この林道でも何箇所かで土砂崩れがおきていました。この時は、台風9号の影響だと思っていました。しかし、後で大日堂に着いてから聞いた地元の男性の話では、台風20号の時の雨が凄かったと言っていました。また、この男性に「鹿を見なかったか?」と聞かれました。確かにこの日鳥首峠付近で山腹を走り抜けて行く鹿を目にしていました。容易に目撃できる程の鹿がいるのでしょうか。



立派な舗装道路に合流した後は、浦山川に沿って行きます。

そして、川俣の大日堂に到着です。



大日堂。

大日堂からは秩父鉄道の秩父駅までのバスがあります。秩父鉄道観光バス(http://www.ctb.co.jp/index.htm)が運行していますが、本数は少ないです。大日堂で乗ったのは私と地元のお年寄りだけでした。私は浦山口駅に一番近い停留所で降りました。

尚、大日堂では「獅子舞」が行われたばかりでした。
(http://www.chichibu.co.jp/topic/2007/10/urayama/index.htm)
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