goo

屏風岳~不忘山 - 東北

2006年07月10日 | 山歩 - 東北
蔵王にはのべ5回出かけています。「お釜」が見える確立は半々だと云われますが、私は5回とも「お釜」をみています。

家族と山麓の温泉に泊まって出かけた時は、年老いた両親が一緒だったので、観光ジャンボ・タクシーを奮発しました。この日は最高の天気でした。タクシーの運転手も「年に数回あるかないかの天気」だといっていました。親孝行のマネの時にこのようないい天気だとやはり嬉しいものです。コマクサも咲いていましたが、山歩きをしない私以外の家族は当然初めてでした。しかし、残念にもカメラを持ち歩かない時期でしたので、写真が一枚もありません。

ここで紹介するのは写真が残っている1993年に出かけた時のものです。この年は梅雨明けが遅れて、木曽山脈に出かける予定を前日の深夜に予定変更しました。梅雨前線より少しでも離れて好天を期待したからです。変更は「吉」とでました。

行程 【 刈田岳~熊野岳~イロハ沼~樹氷高原駅=蔵王温泉(泊)=刈田峠~杉ケ峰~芝草平~屏風岳~不忘山~硯石 】



五色岳と「お釜」。後ろは南蔵王の山並み。

--------------------------------------------------------------------------------------

白石に着いた時は曇り空でした。そして、バスが次第に高度を上げると厚い雲の中に突入して、周囲は白一色になってしまいました。

しかし、刈田峠が近づくと、急に明るくなり、雲の上に出てしまいました。その劇的な変化に、毎日走っているバスの運転手が思わず「今日のお客さんはついてる」と言っています。



五色岳と「お釜」。

この日はのんびりです。「お釜」を眺めながら熊野岳に向かい、イロハ沼に寄ります。イロハ沼では、トキソウとサワランが可愛らしく咲いていました。この頃は花の写真は全く撮りませんでした。

最後はロープウェイで蔵王温泉に下り、いつもの民宿に泊まりました。

次の日も同じような天気で、雲海の上に山が頭を出している状態が続いています。

この日は刈田峠から南に向かいます。このコースは不忘山まではさほどきつい登り下りがなく、思ったよりも花が多かったです。



杉ケ峰付近から芝草平と南屏風岳。



芝草平。花が咲いてなかったことはないと思いますが、何故か花の印象が何も記憶に残っていません。チングルマ、ワタスゲがあったのは確かだと思いますが・・・。



南屏風岳付近から刈田岳方面。



南屏風岳との鞍部からの不忘山。

この不忘山と南屏風岳の鞍部付近は素敵でした。様々な種類の花がたくさん咲いていました。しかも、眼下には雲海が広がり、頭上は青空です。気分は最高で、ここで風に吹かれながら大休止しました。山はさほど高くありませんが、この時は雲海の為に高山にいる気分を十分に味わえました。

この時は時間に余裕があったので、展望のいい不忘山の頂上でも大休止です。しかも、この日は途中で全く登山者に会わなかったので、どこでも気分のいい状態を貸切で味わえました。

下りは南の硯石に下りました。下りはいささか単調ではありましたが、仕方ありません。硯石でかなりバスを待ってから、白石に戻りました。

突然の変更で出かけた南蔵王でしたが、想いのほか楽しい山歩きができました。
goo | コメント ( 0 )