担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

メロディ IC とスピーカー。

2013-03-31 00:37:23 | 工作・実習
メロディ IC に(発振回路なしの)圧電サウンダをつないだらいい感じに鳴る。

ではスピーカーをつないでみたらどうだろうか。

そう思いついて,手持ちのスピーカーをつないでみた。

生産が終了してしまったレアな半導体が結構手に入る鈴商に寄った際,薄型スピーカーを見つけたので,それもつい買ってしまった(他にもネオンランプを数本買ったのだが,いずれそれらも役立つ日が来るだろう。たぶん。)。

その薄型スピーカーは FDK のアルミスピーカー TS40S である。

誠文堂新光社の『カセット・ケース・クラフト』に載っている音を出す電子工作では,カセットケースに収めるため薄型のスピーカーを使用している。そのような作品のうち,カセット・おふろブザーやカセット・ドア・ブザーでは TS40R という型番のものを使用している。作品の図から,四角い角のついた square タイプではなく,角がなくて円い round タイプのものであることがわかる。鈴商にはそのタイプのものも置いてあったので,一緒に買った。

丹羽一夫著『作って遊ぼう!おもしろ電気工作』の電子オルガンでは TS40S を使用しており,部品表には「超うす型 TS40」と書かれている。当時,作品をコンパクトにするために薄型スピーカーを使用するのが流行だったことが偲ばれる。

これら二冊は少年時代の僕にとってのバイブルだったので,めちゃくちゃ薄いらしいオシャレなスピーカー TS40 は憧れのパーツの一つであった。

さて,圧電サウンダの代わりに UM66T-19 に,薄型ではあるけれども普通のスピーカーである TS40S を使用してみた。その結果,何の問題もなく「エリーゼのために」が流れてきたのである。


実は,直接スピーカーをつないでも聞こえないかもしれないと予想していた。だがその予想は嬉しくも裏切られたわけである。

もし鳴らなかったらどうするつもりだったかというと,スピーカーを鳴らす際の定番らしい山水のアウトプット・トランス ST-32 をつないでみようとおもっていたのである。

スピーカーの直付けで無事に曲が鳴るのを確認した後となっては,トランスを介してもちゃんと音が鳴るのかと,当初の目論見とは微妙に異なるスタンスで実験を試みることとなった。

線がごちゃごちゃしていて見づらいが,左下に ST-32 があり,右下が薄型スピーカー TS40S,そして電池のそばの3本足が伸びた小さな黒いものがメロディ IC である。

こうしても曲はちゃんと聞こえてきた。スピーカーを直接つないだときと音質・音量ともに特に変化がないように思われた。

山水トランスは他にもいくつか買ってあるが,面倒なのでそれらを試す気にはなれない。その代り,トランスの一次側と二次側を入れ替えてつないでみたり,中間タップの赤いコードにつないでみたが,結果はどれも同じように聞こえた。

というわけで,長年の謎であるアウトプット・トランスの役割は未だ謎のままである。

入力インピーダンスと出力インピーダンスを合わせるというのが目的なのではないかと思っているが,それがどういう意味かを全く理解していない。

ちなみに,ST-32 の一次側のインピーダンスは 1.2kΩ,二次側は 8 Ωであり,スピーカーは 8 Ωなのだが,これは直流抵抗値ではないらしい。実際,テスター CD771 で直流抵抗を測ってみると,

ST-32 の一次側:約 60Ω
二次側:約 1Ω
スピーカー TS40S:4.8Ω

であった。トランスもスピーカーもコイルからなる素子であるから,インピーダンスというのは導線の持つ直流抵抗と,コイルとしてのインダクタンスを合わせた交流に対する抵抗値のことを指すのだろう。このあたりのことは不勉強なので,おいおい学んでいくつもりである。
コメント
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