担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

日本語にしてみると・・・。

2024-07-28 18:19:00 | Weblog
ドイツ人の Sommerfeld は

Sommer 夏
Feld 野原

なので,夏野さん,もしくは夏原さん。

Einstein は

ein 一つの
Stein 石

だから,一石さん。


こんな調子でヨーロッパの苗字を日本語(というより,漢字)に変換してみる,という遊びを時々やる。


Taylor は仕立て屋だそうだから,さしずめ服部(はっとり)さんといったところか。

そういえば幼馴染に服部くんがいたし,ちょうどマンガやアニメで『忍者ハットリくん』というのもあったし,中学か高校の頃にユニコーンが『服部』というアルバムを発表したりと,「服部」を「はっとり」と読むことにすっかり慣れ親しんでいて,なぜそういう読みが充てられているのかという疑問はもっとずっと大人になってからようやく湧き出してきた。

便利なインターネットで検索してみると,古代日本で布を織る機織りの職を司る一族に「服部」という名が与えられたという。

「はたおり」が「はっとり」に変化し,それが「服部」という漢字表記の苗字の訓に使われたわけである。


それはさておき,先ほどフランス系と思しき人の名前 Clément を見かけた。

ネットで調べたところ,clément という形容詞は「慈悲深い」とか「寛容な」といった穏やかなイメージの単語らしい。

その名前の持ち主が男性であれば,さしずめ寛(ひろし)といったところであろうか。


苗字ではなくて名前の方の漢字翻訳を考えたのは今回が初めての体験であるが,その気になって探せばちょくちょくあるかもしれない。


話は逸れるが,ちょうど今はパリ五輪が開催中で,各国の選手のカタカナ表記にたくさんお目にかかる絶好の機会となっている。


最近興味があるのはオランダ人の苗字で,私が勝手にそうだろうと決めつけているものに,

Vandermonde ヴァンデルモンド(特別な形をした行列式で有名),

van der Waerden ファン・デル・ヴェルデン(Noether や Artin の代数学の講義を整理してまとめたテキストの著者として有名),

van der Waals ファン・デル・ヷールス(理想気体の状態方程式を実在気体にも当てはまるような補正をした状態方程式で有名)

などがある。この van der 系の苗字は多いようだ。


実のところ,テレビもないし,オリンピックそのものにほとんど興味がないけれど,オランダ選手のニュース記事を見かけたら名前のレパートリーを増やそうと考えている。
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デジタルではなくて,ディジタル。

2024-07-21 20:05:45 | Weblog
もう世の流れを改めることは叶わないであろうが。

「デジタル」のもとは英語の digital である。

綴りを見ればわかると思うが,"di" を "デ" と読む余地などない。

それとも,「イ」と「エ」の発音を区別できないお土地柄だとでもいうのであろうか。


そしたら何かね。

di に「デ」という読みを充てるのであれば,次の gi はどうするというのかね。

「デゼタル」もしくは「デジェタル」とでもしないと筋が通らないのではないかね。


digit という,桁を意味する関連語はどう読むというのかね。


「デジット」だとでもいうのかね。


これはやっぱりディジットでしょう。


digital を「デジタル」と表記するのは,さかのぼればかなり古そうであるが,「ディ」という表記が一般的でないか,公式に認めれていなかった時代に由来するのかもしれない。


いつの間にやら,「地上デジタル放送」だの,「デジタル庁」だの,お上までもが堂々と「デジタル」表記をして憚らない事態になってしまった。


そのことが最も残念である。そういう言語感覚の連中に行政を任せていてよいのだろうか。先行きが不安で仕方がない。
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