担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

行きたいところ。

2008-12-31 12:48:46 | Weblog
年明けにまず行きたいところは,上野の国立科学博物館である。

「数学 日本のパイオニアたち」という企画展を見たいのである。
数学がこういう形でクローズアップされることはめったにないのではないだろうか。
そう思うと,この機会を逃すわけにはいかない気がしてくる。

ついでに特別展「菌類のふしぎ」で『もやしもん』の気分を味わおうかな。
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ダイヤモンド。

2008-12-30 01:22:11 | chemistry
ダイヤモンドは炭素で出来ているという。

その事実をどう確かめればいいのだろうか?
その方法についていずれじっくりと考察してみたいと思う。

黒鉛や炭からダイヤモンドを精製できれば,それは一種の錬金術と言ってよいだろう。
ただし,ここでいう「金」とは「カネ money」のことである。

人工ダイヤを製造するというのは,まさに錬カネ術だろう。
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いつの間にか。

2008-12-30 01:17:26 | Weblog
年間100冊読む,という元旦の計が年間50冊読む,に半減した。

それはそれで仕方がないのだが,困ったことに,自分でも知らぬ間に「50冊の読書感想文を書く」という目標にすりかわってしまっていたらしい。

実はたぶん年間50冊の小目標の方はすでに達成している気がする。
今思い出せる分で,7冊ほど読書感想文を書いていない本がある。
夏ごろからすーっと書かなくちゃ,と思い続けているのがそのほとんどである。

書かなくちゃ,もういい加減。
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<読書感想文08042>河童

2008-12-30 00:55:23 | 
芥川竜之介,河童 他二篇,岩波文庫緑70-3,2004(改版第2刷).


これまでに何回も読んだ作品をまた読み返してみた。

「河童」は無類に面白い。
社会風刺的な色合いも濃いが,やはりなんといっても人間を戯画化した河童達の生き生きとした姿が面白い。
僕もぜひとも河童の国を覗いてみたくなった。


「蜃気楼 -或は「続海のほとり」」は,何ということもない,日常の断片を切り取ったような作品である。
これといって筋もなければ,強烈なテーマがあるわけでもない。
現代風に言えばホームビデオを見せられているような,そんな感じである。
そうした静かな味わいの作品ではあるけれども,晩年の作品であるため芥川の抱えていた「発狂する恐怖と不安」は相変わらず暗い影を落としており,
素人にはよさがあまりピンとこないような名匠のシブい一品,といった体をなしている。
なんと評したらよいのかわからないのだが,巻末の吉田精一氏の解説に紹介されている三島由紀夫や佐藤春夫の短評は,なんだか実に的を射ているように感ぜられ,諸氏の慧眼に感服した。
どことなく侘びさび的な素朴な趣があるという感想はあながち間違っているわけではないらしい。
そんな,つかみどころのない,絵画的な作品である。
ぜひ映像化したいなぁ。


「三つの窓」は軍艦での兵士の話で,軍隊に疎い僕には正直ちんぷんかんぷんだった。
けれども,やはり漂っている暗い影の重苦しさを感じた。


こうした晩年の作品を読むと,芥川の初期の王朝物をじっと読む気になれない。
そのころは文に勢いがあり,ちょっと生意気なんじゃないの?,と鼻につくほどに独特の才気がほとばしっているせいで,読みづらいのだ。
少し我慢して読めば夢中になれそうな気もするが。


とりあえず,「歯車」と「河童」は大好きな作品達である。
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<読書感想文08041>メンデレーエフ

2008-12-30 00:15:19 | 
梶雅範,メンデレーエフ 元素の周期律の発見,ユーラシア・ブックレット No.110,東洋書店,2007.


元素の周期律の発見者として名高いメンデレーエフの伝記である。
日本語で書かれたメンデレーエフの伝記としては最初のものだそうだ。
本文は63ページと短いながら,仮にも一人の人間の一生を扱ったものであるから,
実に重厚で読み応えがある。

名前はよく知っているものの,生涯についてはほとんど知らない人物はたくさんいる。
そしてこのような本でその人となりを知ると,「やっぱり人生いろいろあるんだなぁ」と感慨にふける。

いろいろと興味を覚えた事柄はたくさんあるのだが,特に印象に残ったことをまとめておく。

まず,日本にメンデレーエフの子孫がいるかもしれないという話には驚いた。
メンデレーエフの息子は,ロシア海軍の士官としてロシア皇太子ニコライと共に来日し,現地妻との間に一子をもうけたそうである。
しかし,親子の消息は不明であるという。

さて,もともとこの本を手に取った理由は,元素の発見物語に興味があり,関連書籍を蔵書検索で調べたのがきっかけであった。
メンデレーエフが周期律の考えに至ったいきさつは本書にも述べられているが,より学術的な考察は著者の他著に詳しいらしい。

このことに関してひとつ興味深かったのは,メンデレーエフが「化学の原理」という教科書を執筆する際に,化学の原理を明確にしようと考察したのが周期律発見の
きっかけをつくったということである。

似たような話は数学にもある。
コーシーがエプシロン・デルタ論法を開発したきっかけもどうやら微分積分の講義の準備にあるようだし,
「デデキントの切断」が考案されたのも,デデキントが微分を教えるにあたって,理論の基礎を明確にしようと思い立ったからである。
ブルバキと呼ばれるフランスの若き数学者集団が「数学原論」と題する一連の教科書シリーズを立ち上げて,構造主義に基づいて全数学を再構築しようと試みたのも,
やはり微分や積分の理論を学生に理解しやすいように透明化しようとしたのがきっかけのひとつだったようだ。

教育が学問を発展させる動機となるという現象は,研究と高等教育を担う大学という制度が確立された近代固有のものではないだろうか。

また,研究者達の国際会議が開催された,ということも一役買っているようである。
ドイツのカールスルーエで開かれた国際化学者会議で,イタリアの化学者カニッツァーロが,発表当時は注目されなかった原子量体系に関する論文のパンフレットを若手化学者たちに配布して自説を宣伝したことが,
その後の化学の基礎理論の発展に大いに寄与したという。

研究集会はやはり重要な役割を担っており,それに参加して自分のなした成果を大いに宣伝するということも大事なのだな,ということをこのエピソードで僕は再認識した。

なお,メンデレーエフはウォッカのアルコール度数を制定したという俗説があるそうだが,著者によるとそれは真実ではないという。

また,メンデレーエフが「元素」概念と「単体」概念を明確に分離した最初の人である,というのも初めて知った。
化学理論を学ぶときに一番最初に習うことであるが,単体概念を提唱した人が誰かなんて,考えたこともなかった。

メンデレーエフは具体的かつ簡単な例を研究してコツコツ業績をかせぐのではなく,総合的,包括的な視点に立った壮大な研究テーマを追求するというスケールの大きな視野の持ち主だったようだ。
そのため,結果を出したり業績をあげるのが困難なテーマばかりを研究するため,失敗だらけだったようである。
最近はこういうスケールの大きな難題に挑戦する研究者は減っているそうであるから,メンデレーエフ型の研究者が日本に多く育つことを期待したい。
もちろん,そういった研究者を助成するなんらかの財政的基盤が整備されることが必要条件なのであるが。

本書には,学び取るべき教訓,学問に対する姿勢,メンデレーエフの生きた時代の特性など,さらに深く研究すべきテーマが満ち満ちている。

当面は元素分析の手法について調べるつもりであるが,化学史も非常に面白いので,その方面の本もまた読んでみたいものである。

追記 (2009/01/12) メンデレーエフは希ガス(0族)元素の存在までは予言していなかった。
エーテルの存在を信じていた彼は,希ガスが発見されたとき,希ガスこそエーテルだと考えたそうだ。
当時すさまじい勢いで発展していた原子核の理論にはついていけなかった。
メンデレーエフは19世紀的な化学理論の最高峰に到達したものの,新しい理論は受け容れられなかったのである。
彼ほどの偉大な知性の持ち主でも,新しい理論を身に付けるのは至難の業なのかと嘆息するばかりである。
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<読書感想文08045>上司は思いつきでものを言う

2008-12-30 00:15:08 | 
橋本治,上司は思いつきでものを言う,集英社新書0240C,2004.


実に鋭く面白い切り口を楽しめる本。
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<読書感想文08040>地頭力を鍛える

2008-12-30 00:14:33 | 
細谷功,地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」,東洋経済新報社,2007.


「地頭力」は「じあたまりょく」と読む。

本書が世に出たのはちょうど一年位前のようだ。当時,本屋で手に取ってパラパラ見たことがあったが,「フェルミ推定」というキーワードが頭に残った。

最近ひょっこり図書館で再会したので,迷わず借りてみた。

「プロは絶対座標系をもっているものだ」という話には感銘を受けた。
僕の専門分野における著名な先生も,自分の専門分野の論文は一目で内容がわかるようになるまで修行したと,とあるサイトで書いておられた。
僕もそのような状態まで自分を高めることを目標にしようと思う。

他には,問題解決の訓練においては,問題を解く過程が重要であって,最終的な答えにはあまり意味がない,ということを説いており,
そのくだりを読んで,数学の練習問題というのはまさにその訓練をする場なのだということを心の底から納得した。
確かに,例えばある関数の極小値が -1 であることをつきとめたとしても,大抵の場合はその "-1" という値に大した意味はない。
重要なのは,極小値が -1 であることをつきとめた,その方法や推論の過程であろう。
その手法が身についていれば,それを別の関数に適用して,その極値を求めることができるかもしれないわけである。

フェルミ推定は地頭力トレーニングには格好の材料だそうだが,数学の演習問題もフェルミ推定と同じくらいに地頭力トレーニングに役立つのではないだろうか。
逆に,フェルミ推定に対して有効なアプローチは,数学の演習問題を解くのにも有用だと思われる。

このような数学に必要な思考様式と地頭力の類似性は著者が最初の方で述べていることなのだが,読んでそのことを実感した。

追記 (2009/01/12) 時間に制約を設け,制限時間内に答えを出したり,相手に理解できるよう説明したりする「タイムボックス」という姿勢にも感銘を受けたことを思い出した。
これは quick thinking を鍛えるのにも有効であろう。
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年賀状。

2008-12-29 23:07:31 | Weblog
年賀状は数枚しか出さないのだが,毎年,締切日の25日前後には間に合わない。
何とか年末には出しました,という体たらくである。

原因を考えてみると,年賀状をいつ書くか,という計画をきちんと立てていないことが問題だと気付いた。

子供の頃は,学校が冬休みに入ってから年賀状を書いていたので,大人になった今でもなんとなくその習慣をひきずってしまっている。
しかし,学校が冬休みに入ったからといって,別に暇になるわけではない。
現在はむしろ逆に忙しくなる。

そうした現状をふまえ,12月の中旬に書く時間を設ける必要がありそうだ。
来年はそうしよう。
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メリットは何か。

2008-12-27 14:59:19 | chemistry
酸化数,酸化還元反応などについて勉強し,基本的な考え方を理解できたと喜んでいたのだが,
ふと,

酸化還元反応という,「電子のやり取り」という視点を化学反応の分類軸として導入する意義は何か?

ということが疑問に思えてきた。

いたずらに話をややこしくしているだけではないのか?

そんな気がしてきたのである。

酸化還元は電池や電気分解などの電気化学の基礎をなす概念なのかもしれないが,
必要性あるいはありがたみはもっと先を学ばないとわからないようだ。
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どうにか更新。

2008-12-25 01:52:32 | Weblog
年内のホームページの方の更新は,これが最後になりそう。

手書き原稿をスキャンしたものをJPEG形式でアップしたのだが,ジオシティーズの仕様なのか,
僕のミスかはわからないけど,うまくダウンロードできないようだったので,応急処置をしておいた。

予告していた期限の24日に間に合わなくてすみません。
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