担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

本当だ!

2011-07-30 20:28:56 | Weblog
昨日,ある研究集会で,『Amazonランキングの謎を解く』という本を書かれたK大のH先生の講演を聞いた。

この本を買ってもっていってサインをもらえばよかったと後悔しているが,講演後,懇親会会場までの短い道のりで,少しお話ができたのは嬉しかった。
(僕はまだ風邪がちっとも治らないので懇親会は参加しなかった。)

講演の際,ご自身の著書の Amazon 内のランキング(Amazon ベストセラー商品ランキング-本)について言及されたが,それは確か6万番台で,今日の午後2時ごろに Amazon ランキングの本を検索したところ,確かに6万番台だった。

ところが,ふと思い出して,それから6時間くらい経った今更新してみたら,25,663で,ちょうど4万ほどランクがアップしている!

これは誰かが購入したことを意味する。
ランキングの謎を解明するために単純化した確率モデルは,本の整理法などで知られる move-to-front と呼ばれるルールに基づくものであるが,そのルールは,本を買うとランキングが1位になるというものである。
Amazon が実際にそのようなルールを採用しているかどうかは不明だが,一気に4万番台も順位が上がったところを見ると,結構実情に見合ったルールのように思われる。
このルールだと,ある本が売れずに,それより下位の本が売れていくと,その本の順位はどんどん低くなるはずだが,本当にそうかどうかを確かめるため,著者の先生(と研究室の学生さんたち)が実際にされたように,一日に一回くらい観測してみたくなる。

夏休みの自由研究にうってつけだと思うのだが,どうだろうか。
自動で定期的にサイトの情報を収集するボットを使えばうんと楽であるが,そういうボットを自分で作るというのも十分研究の名に値すると思う。少なくともそういう知識と技術がまったくない僕にとってはそう思える。もちろん,毎日夜10時にランキングを確認する,というように手動で観測するのでもよい。

それにしても,リアルタイムで数字が動くのを見るのは,同じサイトの利用者が世界(この場合はおそらく日本国内だろうけど)のどこかにいて,その人が実際にアクションをとった証を目の当たりにしたということであり,不思議と心がウキウキしてくるような体験である。

なぜ嬉しいような気持ちがするかというと,やはり人間の社会性(寂しがりやなところ)が刺激されるのだろうか。
ランキングの数字の変化を見たときの僕の心の動きも,心理学的に興味のあるところである。
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おもり。

2011-07-30 13:53:07 | Weblog
ここ2週間ほど毎朝体重を量っているのだが,それで思いついたコントを一つ。


「最近トレーニングしてるからちょっとはやせたと思うんだよね~。」
「じゃあ量ってみなよ。」
「うん。よいしょっと。」(体重計に乗る。)
「どれどれ,70kg?!アンタ,身長わたしと同じくらいだから,155cmで70kgって,ちょっとさすがに・・・。」
「わーわーわーわー,ちょっとタンマ!今のなしなし!体鍛えるためにいっつもおもりつけてるのに外すの忘れた!服も着たままだし。」
「言い訳にしてはちょっと苦しすぎじゃない?服とかおもりとかいっても,10kgもあるわけないでしょ?」
「まあ持ってみ。」
「どれどれ。」(ズシッ。)
「うわっ,ヤバっ。なにこれ?」
「あるスケベな仙人から教わったトレーニング方法なんだけどね・・・。」
「へー。そりゃ確かにこんなのつけてたら,10kg軽くいくかも。返すよ。ハイ。」
「でしょ?こうやって改めて手で持つとやっぱ重いね。確か一個2.5kgだから,ちょうど10kgはあるはずだよ。」
「(ならさっきの体重からまんま10kg引けば体重わかるじゃん。)」
「ん?何か言った?」
「いや,別に。アンタの気が済むっていうんなら量ってごらん。服の重さ分さらに軽くなってるだろうし,正確な数値が出たら言い訳なんかできないだろうしね。」
「なに,そのイヤな言い方~。さ,気を取り直してもう一度量るかっ。よいしょっと。・・・アレ?」
「どれどれ?オヤ?」
「何で?服は脱いだし,おもりは外したし,それなのになんで体重がさっきと変わらないの?」
「って,アンタ,脱いだ服やおもりを腕に抱えたまま体重計に乗ってどうするの。それじゃ脱いだ意味ないじゃん。」
「あ,そっか。うっかりしてた。エヘ。」
「ったく。ほんと,アンタは肝心なところが抜けてるんだから。」


結局,おもりや服だけでなく,中身の詰まったペットボトルなどの入ったバッグも身につけたまま最初に量ったことも判明し,実際の体重は55kgほどで,BMI的には標準圏内だったという。
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強そうな感じ。

2011-07-30 00:01:22 | もじりあーの。
カブトムシとかクワガタムシとかがちょっと訛(なま)ってこんな発音になったら・・・。


・カブト武士(カブトブシ)

武士っていうからにはトーゼンよろい着てるっしょ。
カブトをかぶった武士ってことっしょ。アリでしょ。むしろ自然でしょ。
てか普通じゃね?!


・クワガタ武士(クワガタブシ)

これやばくね?
普段は農民やってるけど,いざ敵が来たらクワを振り回して敵を蹴散らすっていう,無双のもののことじゃね?
これは強そうだわ,ガチで。


・カブト串(カブトグシ)

だめだって。串に刺して焼いちゃあ。
食えないシロモノだっての。焼いた兜なんてさあ。
もうちょっと考えてもの言いなよ。


語り口がイラっとくるので,この辺で止めます。
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ナナフシ,ゲットだぜ!

2011-07-28 22:35:27 | Weblog
大宮キャンパスの図書館から出たとき,ヒグラシの鳴き声の数の多さと大きさに誘われて,図書館と数理棟の間の雑木林に入り込んだ。

これだけのヒグラシの数だから,低い位置で鳴いているものもいるに違いない。それならば,ヒグラシの姿を僕の人生で初めて拝めるかもしれない。

そんな野心を抱き,野望のためなら蚊に喰われるのもいとわないと覚悟を決め,木の幹を眺めながらうろついたが,すぐ近くで鳴いていたヒグラシが,僕が近づいたせいで飛び立っていく姿(初ヒグラシの後姿!)を見かけただけという残念な結果に終わった。

ヒグラシウォッチングは確かに今回は失敗だったものの,思いがけない副産物があった。

ヒグラシを探しているとき,こんなことを考えていた。

僕は大人になってから,思いがけず追い求めてきた昆虫に何種類も出会ってきた。
確か去年はニイニイゼミを間近で見たし,その前はアリジゴグを自分の手で掘り起こした。
もっと前に岡山でハンミョウの楽園を見つけたし,カブトムシやクワガタムシは毎年のように見つける。
子供の時には図鑑でしか見たことがなかった昆虫の生きた姿をこの歳になってだんだん拝めるようになってきた。
そういう憧れの虫のひとつにナナフシというのがいるが,これはこういう林の中なら絶対にいそうだなぁ。
けど,木の枝が高くて,もしナナフシがいてもとてもみつけられないだろう。

そう,ヒグラシを探しつつ,なんとなくナナフシのことを思い出していたのだ。

僕がナナフシの生きた姿を見たのは小学校低学年のころだったと思う。
幼馴染が田舎で捕まえたというナナフシを見せてもらった覚えがある。

それから二十年ほどが経過して,軽井沢かどこかのペンションに宿泊したとき,夜,屋外のテーブルにナナフシがいた。それが二度目の出会いである。
ナナフシを見つけたのはそれが初めてである。

そんなことを思い返しながら木の幹に目を走らせていたら,いた。

黒ずんだ木の幹に,不自然な緑色の縦筋が入っていた。ナナフシであった。

こんどは踏み潰さないように慎重に足元を確認しつつ,逃げるナナフシの後を追い,何枚も携帯で激写した。

露出していた腕には両腕合わせて十箇所ほど蚊に喰われたが,覚悟の上のことであったし,思いがけぬナナフシとの遭遇で舞い上がっていたので,耐え凌げた。

そんな輝かしい愉悦の瞬間をとどめておくため,ナナフシの写真を記念に一枚載せておくとしよう。

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初鳴き,ゲットだぜ!

2011-07-28 22:26:36 | Weblog
ここ数日,夜更けにアブラゼミの声のような「ギッ」という短い鳴き声が聞こえることはあったが,昼間に鳴いているのを聞かなかった。

今日,ついにミンミンゼミとアブラゼミの鳴き声を両方耳にした。今夏初である。
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Maxwell のためらい。

2011-07-27 00:10:42 | mathematics
なぜベクトル場の回転は「回転」という名がつけられたのか。

この名前の正当性をどうにか説明しようと,空間の各点においた羽根車がベクトル場の流れによって回される回転効果の強さという解釈を用いる流儀がある。(例えば長沼伸一郎「物理数学の直観的方法」,深谷賢治「電磁場とベクトル解析」。)

それとは別に,回転運動というよりも,渦を巻いたベクトル場に沿う線積分という積分量(循環などと呼ばれる)を通じて理解できる量ととらえる見方もある。この立場では,ベクトル場の「回転」は循環密度とでも呼ぶべき量として解釈される。

そして,そもそも「回転」(英語で rotation)という用語が適切なのかどうか,その点に疑問を持つ人もいる。

Spivak は,その著 "Calculus on Manifolds"(邦訳:「多変数の解析学」)において,rotation という用語を "unfortunate term" と呼んでいる(今風に訳せば『残念な用語』であろうか)。

Spivak が Maxwell が rotation という用語を "with great diffidence" に提案したと述べているのを読んで,Maxwell の電磁気学の教科書 (A Treatise on electricity and Magnetism) を確認したところ,この表現は Maxwell 自身が用いたものであることがわかった。

ところが,第2版以降では rotation であるものの,初版ではそれとは異なる用語 "curl" または "version" を提案していたことがわかった。

初版は1873年に出版され,Maxwell は 1879年に死去した。死後,1881年に Niven によって第2版が出版され,1891年には電子の発見者として名高い J.J.Thomson によって第3版が出された。

Maxwell は curl または version にしろ,rotation にしろ,"with great diffidence" という言葉を付して用語を提案していることは変わらない。ベクトル場の「回転」の解釈に苦心した様子がうかがい知れる。
現在では curl と rotation は両方とも現役で使用されている。
確か curl はアメリカで,rotation はヨーロッパで使われていたと思う。

Maxwell は Hamilton の quaternion を用いてベクトル場の発散や回転を見出したわけだから,∇記号の生みの親である Hamilton がベクトル場の回転を知っていたのかどうか,もしそれを知っていたなら,どう解釈しようとしていたのか,気になるところである。
そして,quaternion(クォータニオンと書かれることが多いが,クォターニオンの方がよいと思う。また綴りを間違えて quartanion と書いている日本人がちょくちょくいるのは不思議である。)から脱却して今のベクトル解析の姿を作り上げたのは Gibbs らしいので,Gibbs のベクトル解析の教科書を調べる必要がある。

アイデアの源泉を探るのは知的な刺激に満ちた楽しみではあるが,次から次へと調べなければならないことが出てくるので,細く長く楽しむべきテーマであるといえよう。


※ こういった話題に非常に詳しいサイトを見ると,Maxwell は初期には twirl という用語も考えていたとの由。
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一句。

2011-07-26 23:58:41 | Weblog
つばめの巣
発ちたるあとに
次のひな


作品解題
ツバメの子育てが終わったと思っていた七月の初旬に,いつも見かけるツバメの巣に,小さな黄色いくちばしが並んでいるのを見かけ,本年度第一期の子育てが終わった後の巣に,第二期の一家が越してきたのかしらん,と不思議に思った気持ちを詠んだ。
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地震予知猫?

2011-07-25 23:32:56 | Weblog
本日未明 (3:51ごろ),宮城県や福島県で震度5弱が観測された地震があった。

その余波が僕にも感じられたのだが,地震を感じる直前にこんなことがあった。

ようやくまどろみかけた僕のわきで,ポポちゃんがじっと外を見つめていた。
いつもは僕が寝るのを邪魔して,僕の体の上に前足だけ乗っけて痛い思いをさせてくるのに,そのときは違う雰囲気を醸していた。

まさか,また大きい地震が来るんじゃないだろうな。

不吉な想像をしてしまったが,そんな予感を感じさせる何かがあった。

他の猫たちも数匹必ず近くにいるはずなのに,みなどこかに出払っていたのも妙だった。


そして,振幅は小さいものの,ゆっくりと,しかしはっきりと力強く家が左右に揺れた。

猫にも予知能力があるのかもしれない。
そんなことを思いながら,うとうととまどろんだ。
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予兆。

2011-07-24 23:44:18 | Weblog
車道の脇に潰れたアブラゼミの死骸を見つけた。
おそらく羽化したばかりの個体だったのだろう。
まだ鳴き声を聞かないが,明日あたりから一斉に鳴き始めるのかもしれない。
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噂のバカ発見器。

2011-07-22 23:49:47 | Weblog
人々がインターネットで全世界に向けて,多くの他人にとってはどうでもよい内輪な話を気楽に発信できるようになったため,くだらないスキャンダル(炎上,祭り)が頻繁に起こるようになった。

そうしたトラブルを引き起こす一般人で目立つのが「大学生」という年齢層である。
もちろん今では社会人大学生もいるわけだが,ここで指すのは二十歳前後の若者のことである。

そのくらいの年齢の若者は青春真っ盛りであり,大人たちが聞いたら眉をひそめるようなやんちゃなことのひとつやふたつはやるものだろう。

だがそれは表ざたになることはなく,当然,赤の他人の目に触れて,世間の非難にさらされることもなかった。

ところが,『つぶやき人』とでも訳すとよいようなネットサービスが若者の間で普及し,若気の至りで起こした不祥事があっというまに全世界に拡散するようになった。

愚かな人々のニュースを目にするたびに,僕は自分を戒めている。

Twitt○rのアカウントは持っているけど,恐ろしすぎて何もつぶやけやしないので放置してある。

このブログも,正直,何がきっかけでトラブルが起こるかわからないので,話題選びや内容は当たり障りのないものばかり選ばざるを得ない。

こんな文字だらけのメディアで自分の真意を誤解なく他者に伝えられるなどと過信してはならない。
面と向かって,千万言を費やしてもわかってもらうことなんてできやしない。
ましてや百数十字を一単位として,刻一刻と投稿の洪水に埋もれていくようなシステムで発信された言葉が,投稿者の真意をいったいどれだけ伝えることができるというのだろうか。

そんなことくらい,本当はみんなわかってるだろうに,ついつい忘れてしまっているのだろう。

こういう,脳に直結してつまらない考えをダダ漏れ状態にしてしまうヤバいツールは,みなさんも使用する際はくれぐれも気をつけて下さい。

僕もホント気をつけなきゃ。
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