英語と子育て

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「レッ、バ~!!」ってなに?

2021-06-03 | 教育一般
幼児期の絵本の読み聞かせが言語発達において大きな効果があることは周知の事実です。

また言語の発達だけでなく、読み手の大人と小さな子どもの時間的空間は「心地よい」ものであって、それが精神的な安定感を生み出します。

私もかつて息子たちが小さい頃は、寝る前に、日本語の本20分、英語の本15分くらいを読み聞かせに費やしていました。

日本語の本は主に夫やおばあちゃん、英語の本の担当は私でした。

最初に読んだ英語の本は、エリック・カールの'Brown bear, brown bear, what do you see?'です。



30年以上も前の話ですが、夫がカナダの本屋さんで見つけて買ってきました。

その絵のカラフルなこと! 子どもたちの目は釘付けでした。

繰り返しでてくる単文はリズム感があり、お座りがちょうどできる頃でしたが、身体をゆらして聞いている姿を覚えています。

毎日毎日読んでいるので、そのうち飽きるだろうと思っていましたが、飽きることなく、

ある日突然発した言葉が、

「レッ、バー」でした 

突然発したので、最初は何を言っているのか、さっぱりわからなかったのですが、

自分で絵本を持ってきて、赤い鳥を指して、もう一度大きな声で「レッ、バー」と叫びました。

はあ~これか、red birdか、とわかったときは思わず笑ってしまいました

本人はいたって真面目に何回も発していましたが、私は英語がこんなふうに聞こえるのか、ただただ感心しました。

それからEric Carlの絵本は我が家の読み聞かせの定番になり、その後、絵本を英語教育に取り入れようと、スクールのカリキュラムに導入しました。

先日、彼の訃報に際し、彼の作品でどれだけたくさんの子どもが心豊かに育ったことだろうと思いをはせました。



彼の代表作の「はらぺこあおむし」が日本で最初に作られた、というのは大変興味深いことです。

これからもたくさんの人の心にとまって読み続けられることと思います。

R.I.P ~安らかに眠ってください。


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