日々雑感

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日本人は自らの安全保障に目覚めよ

2009年04月22日 | Weblog

日本人は自らの安全保障に目覚めよ

夕刊フジ連載コラム「中川昭一の言わせてもらおう」(4月10日掲載)
「日本を守るため 早急に議論を」
「北の脅威は確実に上昇」
「日本人は自らの安全保障に目覚めよ」
北はすでに日本のほぼ全土を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」を200基以上も実戦配備しているうえ、発射直前には「核爆弾の小型化に成功した」との報道もあった。
 脅威のレベルは確実に上がっている。
日本人はこの事実を冷静に認識しなければならない。
 
この表現は決して現実無視の話ではない。多分に北にはそう言う雰囲気がある。
外交努力で、という言葉がさかんに言われるが、これは現実無視もはなはだしい。
この国に話し合いで解決しようとしたところで、解決策は見つからない。それは九十年代の米朝交渉の経過や、6か国協議の進展具合を見ても推定できるだろう。そりゃ北の国内に革命が起こり、現政権が転覆するか、何かの動機で国の自壊作用でも起こらない限り、
日本としては、どんな策も取りようがないと思う。金をちらつかせてなど甘いことを掲げる学者もいるが、北がやせ我慢さえすれば、それは相手を説き伏せる材料とは成らない。
どんなに経済的に苦しくとも北は日本からの賠償金なしにやっていくだろう。
ということは日本独自では完全にお手上げの状態にある。
期待の米朝交渉がうまくいっても、だから矛先を日本に向けないとは言い切れまい。仮に成功すれば、アメリカをてこにして日本に多額の賠償をはじめ難題を要求してくることだろう。それをはねつければ、残された路は軍事的圧力以外にはないだろう。それを見越して北は200発のノドンを配備すみだと考えるとき、日本国を守るためになんとしても、北に1発でも日本に向けて発射すれば北朝鮮という国そのものが地球上から消滅する位の報復能力を持ってこそ、対等外交の路も開けようというもの。
日米安保の存在を十分認めてはいるが、攻撃に立ち向かうのは日本自らの話で、アメリカさんに、それをやってくれとお願いするというのは 子供じみている。世界大戦規模クラスになると日米同盟は有効だろうが、いずれにせよアメリカは自国の利益優先するだろう。当然の話だ。