ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

交響曲第9番(Schubert)

2010年11月19日 08時51分00秒 | 音楽
 シューベルトの最も長い交響曲で、演奏に50分以上かかります。長いので「ザ・グレート」と言う通称があります。

 第1楽章の始めのホルンの旋律がいかにものんびりとしています。この旋律、何かに似ている気がします。早稲田大学応援歌の「紺碧の空」の最初の部分の「こーんぺーきー」までは一致し、「のーそらー」はシューベルトの方が高い音ですが、音型が似ています。こういう類似はよくあります。

 第2楽章のオーボエの旋律がとても美しいのも特徴です。オーケストラで管楽器を使う際に、管楽器単独で旋律を歌わせる場合と、同じ楽器や他の楽器を重ねて使う場合がありますが、シューベルトやベートーヴェンは楽器を単独で使うことが多いように思います。メンデルスゾーンやシューマンは違うようです。
 
 第3楽章はスケルツォですが、ベートーヴェンならすぐさま妙な旋律が出て来ますが、シューベルトの場合は美しさを保っています。

 第4楽章は今までののんびりで穏やかなムードから、多少の緊張が加わりますが、深刻ということは無いようです。

 短調の第2楽章でさえ、明るく感じ、全体も勿論明るい交響曲です。多少の起伏はありますけれど、激しいところはありませんから、聴きながら本を読んだり、他の事をするのにも向きます。少々深刻な「未完成」とはずいぶん違いますね。現実を離れた理想や夢のようなものが込められているのでしょうか。

 指揮者やオーケストラを選ぶという曲では無さそうで、録音の良いものがよいでしょう。私が持っているCDは、ブルーノ・ワルターのものとフランツ・コンヴィチュニーのものです。レコードはバルビローリのものを持っています。

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ロザムンデ(Schubert)

2010年11月17日 09時28分49秒 | 音楽
 シューベルト作曲の劇付随音楽で、題名は女主人公の名前によるものだそうです。

 手許のCD(マズアのもの)では11曲が収録されていて、これで全曲のようです。いずれもなかなかよいのですが、最初の4曲は、いかにもオーケストラ向きで重厚であり、それ以降の曲の方が、シューベルトらしい旋律に溢れていると思います。私の好きな曲を幾つか挙げて見ます。

 第5曲のロマンツェ「満月は輝き」は、女声のソロとオーケストラの曲です。「ロザムンデ」には合唱曲が幾つかありますが、独唱はこの曲のみです。しんみりとした感じではありますが、訴える力のある美しい曲と思います。

 第7曲の間奏曲第3番は、穏やかで旋律の美しい曲で、同じ曲名の弦楽四重奏曲第13番の第2楽章にもこの旋律が使われていますから、そちらをお聞きになった方も多いと思います。

 第8曲の「羊飼いのメロディ」は、クラリネットで演奏される旋律の美しさが特徴で、第5曲ほどではありませんが、落ち着いた感じの曲です。管楽器が活躍する部分は、シューベルトの交響曲でも随所にありますが、管楽器を重ねず単独で旋律を歌わせることが多いのは、シューベルトの特徴の一つと思います。

 第11曲のバレエ音楽第2番は、「楽興の時第3番」と似ているとのことですが、確かに伴奏がよく似ています。曲自体は雰囲気が似ているかもしれませんが異なるものです。ロザムンデの他の曲と違ってリズミカルで軽快な感じが有ります。第7曲と同様、演奏されることが多いと思いますが、こちらの方が強弱の変化があり、聴きごたえがあります。

 「未完成」の好きな人なら、「ロザムンデ」の各曲はお好みに合うと思います。

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甜麺醤と田楽みそ

2010年11月16日 09時16分05秒 | その他
 尖閣問題で中国を嫌いになった人が多くなったと思いますが、守秘義務違反の海上保安官氏による映像流出のせいか、その中国も急に黙り込んでしまいました。バツが悪いのでしょう。

 さて、嫌いな国でも、領土問題があっても無くても、中華料理は悪くありません。

 そこで、甜麺醤という中華料理の調味料ですが、回鍋肉や麻婆豆腐などの調理や、北京ダックを食べる際に使われます。私は回鍋肉用によく使います。小さな瓶入りで市販されているものを購入して使っています。

 一方、豆腐やこんにゃくに田楽みそを付けて食べることがありますが、最近では、注ぎ口の付いたプラスチックの袋入りで近所で売られているものを使っています。見た目には八丁みその系統のものです。

 甜麺醤と田楽みその二つ、色も味もほとんど同じです。家に有った甜麺醤は、表示によれば、みそ、砂糖、醤油、ごま油が原料です。田楽みその方は、表示成分がやたら多いのですが、要するに、みそ、各種の甘味調味料、ごま、鰹節エキス等で、並べての比較では、甜麺醤の方がゴマ油の味が少しする点、田楽みその方が多少味が濃く、鰹節の味がする点が違いましたが、両者の味の差は、作る人による違いと言う程度で、よく似ていました。なお、田楽みそを作る際にごま油を加えるやり方もあるようです。本場の甜麺醤は原料となるみそが違うのだそうですが。

 と言うことで、今後、両者を使い分けるのは止めて、どちらかを使うことにしようと思っています。田楽みその方が容器が使いやすく、利点があるでしょうか。

 とっくに気が付いて実行している人も居らっしゃると思いますが。

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ヴァイオリン協奏曲(Beethoven)

2010年11月14日 05時56分42秒 | ヴァイオリン
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、例えば、メンデルスゾーンのものと比べると、いろいろと特徴があります。

 まず、曲の長さですが、手許のCDでは演奏時間が約45分、メンデルスゾーンの約25分に比べると格段に長く、交響曲「田園」並みの長い曲です。交響曲と言えば、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、ソロヴァイオリンとオーケストラのための交響曲のようにも思えます。メンデルスゾーンの場合には、ソロが目立つように作られていると思います。

 あまりぱっとしない感じもする前奏が3分くらい続いて、やっとソロヴァイオリンが上昇を開始して始まります。ソロ奏者も待ちくたびれるでしょう。初めて聞くと、この前奏は長く感じますね。メンデルスゾーンではご承知のように、ごく短い序奏のみでヴァイオリンのソロが始まります。

 第2楽章のゆったりした感じはベートーヴェンならではですが、メンデルスゾーンにあるような甘美さには乏しそうです。第3楽章に関しては、ステージでの盛り上がりは、メンデルスゾーンの方が勝りそうですね。全体的に見て、メンデルスゾーンのものは旋律的、ベートーヴェンのものは和声的と言われるそうですが、頷ける気がします。

 ベートーヴェンにしては旋律がきれいでも、メンデルスゾーンにはかないません。でも、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は地味でありながら、じっくり噛みしめると、とても味わいがあるというのが最大の特徴です。

 演奏についてですが、メンデルスゾーンの場合は誰が弾いてもそれなりに聞けますが、ベートーヴェンの場合にはつい大家のものを聞きたくなります。

 CDでよく聞くのは(1)オイストラフとクリュイタンスのもので、ソロやオーケストラのそれぞれの意味がよく活かされていると思います。もう少し新しい録音で(2)スターンと小澤のものを持っています。スターンの真面目な力のこもった演奏が聞けます。もう一つ、(3)シゲティとドラティのものは、ヴァイオリンの音のせいかも知れませんが、独特の厳しい雰囲気を持っています。TV放送で見たシェリングの演奏もとても良かったと思います。

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ベートーヴェンの序曲

2010年11月13日 09時14分10秒 | 音楽
 序曲と言うと、クラシックのコンサートでは最初に演奏され、それが終わると遅れてきた人達が急ぎ席に着き、それからメインの曲になるというイメージがありますね。

 レコードやCDならではの企画に序曲集というものがあります。モーツァルトやヴェルディなら、同じ作曲家の作品で序曲集を企画することが出来ますが、ベートーヴェンのオペラは「フィデリオ」1曲と聞きます。でも、実際、手許のCDでは、「エグモント」、「アテネの廃墟」、「プロメテウスの創造物」、「コリオラン」、「フィデリオ」、「レオノーレ」第1番および第3番が収録されています。

 ベートーヴェンの序曲はこの他にもあるようで、序曲と言っても、歌劇以外の劇の序曲や、ブラームスの「大学祝典序曲」のような式典の序曲というのもあるのですね。

 歌劇「フィデリオ」には、「フィデリオ」序曲、「レオノーレ」序曲第1番~同第3番の4つの序曲があります。推敲の人らしく、序曲を作り直したのだそうです。この「レオノーレ」は女主人公の名前ですが、歌劇の題名が「レオノーレ」だったこともあるので、「フィデリオ」序曲と「レオノーレ」序曲という両方の名前があるのだそうです。

 歌劇「フィデリオ」の幾つかの序曲、好みは分かれるかも知れませんが、最後の「レオノーレ」序曲第3番がさすがによく出来ています。冒頭はまるで交響曲が始まるかのような感じです。途中のトランペットのファンファーレも華やかですが、フルートが低音からスタッカートで駆け上がって始まる経過句、フルート好きなら、この部分につい注目します。

 話が本題から逸れて来ましたが、「レオノーレ」第3番のフルートの経過句の楽譜を探したら、ドレミ楽譜出版社の「オーケストラに響くフルート名旋律集」という楽譜集に掲載されていました。フルートが活躍するサワリの旋律を集めたものです。この本、フルート愛好家なら結構楽しめます。

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