路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

はつなつのあけゆくそらにはじいりぬ

2010年05月17日 | Weblog


 朝5時半から一時間ほど畑でスギナ堀り。スギナのしつこさにホトホト閉口。精一杯やっても一時間でせいぜい1坪程度か。
 今日はほぼ今年最初の夏日で、6時半に終わりにするころには陽盛りの日差しが暑くなる。そのころには被っている帽子が汗でグショグショになり、ひさしからボタボタ垂れる。

                

 上田閑照『西田幾多郎とは誰か』読み出す。
 読み出したらケッコウ面白い。もっと早く読んどくべきだったよな。古本だけど美本で読んだ形跡もない。帯も栞もちゃんと挟まってる。
 まだ読み出したばかりだけど、読みやすく先が楽しみ。
 帯に「哲学の動機は人生の悲哀でなければならないー」とあるが・・・。
 西田の父親の遺書が凄まじい。「・・・前々不孝の長男幾多郎外三名の子供、並に不貞操不人情の妻とさ、(略)参拝焼香など堅く相禁じ下されたく、固より葬儀に関係相ならず、死後きっとそれぞれ霊魂を以て相祟り候一念に候間・・・」
 自分の妻子に対し、葬式に出ることを禁じるばかりか、死んでからも必ず祟ってやる、というのはどういうことなのか。まあ、父親にもそれなりの理由があったのだろうけど、実の父親に祟られた「不孝の長男幾多郎」も大変だったでありましょうなあ。

               

 ということで、不肖の父親のワシとしては、家族にできるだけ迷惑かけずに一生を終わりたいものと、願うこと切ではあります。

 あしたも暑くなるだろうか。



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