路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

うかぶのは雨の句ばかり春の暮

2010年04月12日 | Weblog

 どうしてこう雨ばかりなんだろう。
 去年の今頃は木蓮も満開で、石楠花も咲いていたし、牡丹も咲きだしていたし、桜だってほぼ満開だった。ということが去年の写メの日付でわかる。
 今年は梅だけは開いてるけど他の花はまだまだである。畑も去年の今頃はすっかり耕運機かかっていたのに、今年はとてもそこまでいかない。雨ばっかりだし、寒いし。

 井上ひさしが死んだらしい。
 晩節いろいろと批判もあるようだけれど、我々の世代では若い頃の本棚の常連のひとりであった。なにより70年代半ば以降新刊が続けざまにドンドン出て、とても遅筆堂どころのさわぎではなかった。ここ十年くらい急速に本屋の文庫棚からも消えていって、こんな存在はちょっと珍しいのではないか。
 『ブンとフン』とか『モッキンポット師の後始末』とか『青葉繁れる』とかどれもワシの中学から高校くらいにかけての新刊だから、まさにド真ん中でどれも面白かった。それ以前に『ひょっこりひょうたん島』はこれまた世代的にド真ん中で、当時テレビというものは子供が見てはいけないものだったけれど、ひょうたん島だけは例外的に親に頼んで見せてもらっていたものであった。
 80年代以降だんだんと読まなくなっていったけれど、さて考えてみると井上ひさしのベストとなるとなんなんだろうな。ワシ自身『吉里吉里人』も読んでないからなんともいえんけれど。やっぱり初期の小説と、戯曲では『イーハトーボの劇列車』だろうか。『コメの話』等の評論は吉本隆明が批判してたりしていた記憶があるけど、ワシは好きだったな。
 ま、いいけど。
 それにしても、第一報が産経だったらしいのはどういうことか。
 ま、これもどうでもいいけど。

 昨日まで「我が家の歴史」を長いこと3日も見続けてしまった。
 最初から、アレこれちょっとひどいんじゃネと思いながら結局全部見てしまったけれど、やっぱり結論としては相当にダメなんじゃねえの。なんか作者が最初から、ダメなもの書くのを楽しみますから文句言うなよ、みたいな作品でしたなあ。

 ということで、雨、止まないかなあ。



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