なかなか最高気温が零度を超えない。
二月も終わろうとするが、雪も固いままだ。
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とても小難しいものを読む気力も無いので、「軽いものを読む」シリーズで、庄野潤三『文学交友録』(平成十一年 新潮文庫)出してきた。
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「ネッコろがってちょっとずつ」気分で読んだ。
相変わらずの身辺雑記風回顧録。(後半になるほどそのカンジが濃くなる。)
中学に入ったら先生に伊東静雄がいたり、大学に入ったら同じ学科に島尾敏雄がいたりする。こういう出会いができる人はやっぱりごく稀なんではなかろうか。出会いに恵まれる人というのはいるものである。加えて父親が帝塚山学院の創立者で、その筋からの出会いもあるし。
この人の「静物」とか「夕べの雲」とかは昔面白く読んだけど、どうやらさしたる雌伏期間もないまま中央の主要誌から注文が来たりして、そのあと概ね、庭に鳥が来た、とか、柏餅貰って食べたらうまかった、みたいなこと書いて生涯終えられるのはまことに羨ましいかぎりである、という感想になってしまったわけであります。