路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

栗貪る長持唄は路地に消え

2012年10月14日 | Weblog


 ようやく秋日になったと思ったら、もうずいぶんと寒い。
 陽のさすところを求めて縁先をにじる。


                     


 このところ複数の読書。きれぎれでサッパリ頭に入らぬ。
 丸山健二『三角の山』(2006 求龍堂)
 話題になった再生復活版。丸山健二はどうも類型的な印象があって手が出ないが、なぜか数冊手元に転がってたのでちょっと読んでみた。読み進んで終わりのほうになったら、なんか1972年の初出版を読んだ記憶が蘇ってきた。ほかに長編も転がってたけど、ちょっと胃に重いか。

 佐藤卓巳『「キング」の時代 国民大衆雑誌の公共性』(2002 岩波書店)
 前から読みたかったけど、460ページもあって4,000円だから買うわけない。めったに行かないちょっと離れた図書館にあったので借り出し。
 読んでから岩波だったと知る。講談社文化を岩波で詳述。

 思想の科学研究会編『共同研究 転向 1.2』(2012 東洋文庫)
 その図書館は田舎の図書館なのに東洋文庫を揃えているナカナカな図書館。もっとも借り出されている形跡はないが。
 というわけでさっそく借りてきたが、やっぱり面白いな。もっとも当方の頭がこのところボケボケだから、読み出すとすぐ眠くなるが。



                   


 これは「秋」ということでいいんだろうな。

コバルトの季節の中で