路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

枯れ草を重ねて悔いの火を放ち

2006年12月12日 | Weblog

 日の暮れる頃、畑で枯れたマリーゴールドを引き抜く。
 枯れたマリーゴールドは小さな木のように地上に跋扈して異様である。それらを次々に引き抜いていく。平になった畑はもうすっかり冬である。そのうちに雪に覆われるであろう。

 夜ツバメが庭で焚き火をはじめる。なんで今頃、ということになって、やがてそのまわりに家族が集まって、火を囲んでラーメン食べたり、バウムクーヘン焼いたりし始める。オー寒ッ。
 おいおい消防車が来るぞ、みたいなこと言いながらワイワイやる。なんだろうね。煙いし。ほんと寒いし。
 いつかまた思い出すことがあるかもしれぬ。こんなささやかなこと。庄野潤三でも読むか。

 十二月はまだまだ長い。