路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

灼熱のハンドル鉄の箱の中

2005年06月15日 | Weblog

 朝晩は涼しいけれど、日中は暑い。
 少し動いただけで汗はダラダラ出る。それがモウ尋常じゃないくらい出る。
 いやだなあ。

 倉橋由美子死去の報。
 倉橋訳で『星の王子様』の新訳が出る(岩波の版権が切れたらしい)という記事をよんだばかりだったから少し意外。
 小生彼女のいい読者ではなかったけれど、『パルタイ』というのは凄かったなあ。高校の頃は『聖少女』とか『夢の浮橋』とかいうのが評判だった。(本来の評価とは別の意味で)
 途中長いこと小説を書かずにいて、その間普通の主婦をしていた、みたいな事を聞いたきがするけれど違うかもしれない。
 近年の印象では、何やらとってもコワいオバサン、といったところ。何年か前、某文芸誌で粕谷一希(?)の文章についてボロクソに貶しているのを読んだことがある。内容ではなくて、文章そのものを(テニヲハの使い方だとかそういうことを)辛辣に、というより厭味たっぷりに、意地悪く書かれてあって、当事者以外でも青ざめるような内容だった。
 確か高知県出身で、地元で看護婦さんを少しやってから大学の仏文科へ入学したんじゃなかったかな。大江健三郎なんかと同世代で、両者とも大学新聞の懸賞小説からのデビューだったと思うけれど、マアどうでもいいか。

 それにしても雨は降らない。
 もうミンナからからでアリマス。