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湘南海岸のアオバト達・・・(丹沢山系と奥多摩山系・・・)

2018-08-07 12:06:18 | 野鳥写真
アオバト達の海・・・










アオバト達の習性・・・
 
 先日、クラブの仲間が3時半起きで、相模湾の湘南海岸の大磯町照ヶ崎海岸の岩礁に海水を飲みに来ているアオバトを撮りに行ってきたと言っていたが、アオバト達は丹沢山系や奥多摩山系から2000~4000羽が生息し、アオバト達が400~800羽が群れをなして、湘南海岸の照ヶ崎海岸まで地上の緑の上をカモフラージュするように飛んで来ていると言われている。

 丹沢山系から飛んで来ているアオバト達は、目立たないように地上に緑がある上を飛んで、猛禽類から狙われないように湘南海岸まで飛んで来ていると言われ、又、奥多摩山系のアオバト達も相模湖や宮ヶ瀬ダム付近の緑の多いところを飛んで湘南海岸まで飛んで来ていると言われているが、一説には両山系で4000羽とも言われているが、その個体数は定かでないと思われる。

 猛禽の餌食となるアオバト達は集団行動(猛禽に狙われないように緑地帯の上空を飛んで来ると言われている)をとり、大磯町の照ヶ崎海岸近くの陸地の公園の松林の中に隠れるように休息しているが、30~40羽(多い時には10倍の群)の群が、照ヶ崎海岸の岩礁のところに一斉に下り立ち海水を飲んでおり、アオバト達は5月~10月の期間に海水を飲む習性があるため、繁殖期になると塩分補給のために現れている。

 ご承知の通りアオバトは水鳥ではありませんので、岩礁の上に下りて海水をのみにきていると、波が高い時には巻き込まれてしまい命を落としてしまう個体(波の高い日には毎日何個体も死んでいる)も少なくなく、命懸けの海水飲みとなっているが、この時期には江の島の岩場で巣立ちしたハヤブサの幼鳥達が、照ヶ崎海岸にアオバトを狙ってきているため、アオバト達にとって岩礁での海水飲みは本当に命懸けとなっているようです。

 この時期になると江の島の岩場で育ち巣立ちしたハヤブサの幼鳥達が成長の過程でもある飛翔中のアオバトを餌獲りのため、大磯海岸へ飛んで来ると、アオバトが飛んでいる群の中に突っ込んで行き、アオバトの捕獲をするようになり、自然界での弱肉強食の猛禽類の餌獲りシーンが繰り広げられるところが見られる。

 アオバトはハヤブサなど襲われると、簡単に羽が抜けるようになっているため、ハヤブサの幼鳥達は何度も襲うが捕まえられないため、最初は幼鳥達は殆んど捕獲することが出来ないために、海の上空でアオバトの羽が舞い上がったりしているが、夏が過ぎる頃になると多くのアオバトがハヤブサの餌食となっている。

 夏場のこの時期は海岸の岩礁のところに海水浴客が入り込むため、早朝の時間帯や夕方の時間帯を狙って行く人が多く、砂浜(砂利浜)となっているので、堤防があるだけで木陰が全くありませんので、真夏の炎天下の撮影は危険が伴うため、熱中症対策が必要と思います。

 然しながら繁殖期のアオバト達は、夏場に掛けて岩礁に海水飲みに多く現れるようになるが、真夏の浜辺の暑さ(逃げ場のない場所での撮影・・・)と、岩礁に海水浴客や釣り人がいるかいないかが、一つの鍵になっているようです。

 地元にアオバトを観察して50年と言う人が、よく堤防の上でアオバトを観察しているため、話し掛けるとアオバトのことをいろいろと教えてくれる。浜辺に下りなくても堤防の上からも充分撮ることが出来るので、あまり無理をしない方が得策かも知れません。

 アオバトはほぼキジバトと同大で全長が33cmであり、留鳥又は漂鳥として南西諸島(亜種ズアカアオバトがいる)を除き、全国的に生息するが、冬季期間や積雪地のものは暖地へ移動し、越冬は中部地方以南でする個体が多いといわれており、5月~10月(近くの松林等の針葉樹林や緑の多い公園内で休息している)の海水飲みに来る以外は暗い葉緑樹林帯の森林内で生活し、林縁部や林外部に出ることは少ない。

 アオバト撮りも波が高い時に出掛けると、岩礁に下り立ったアオバトの上から岩礁に高い波がぶつかると、白波が負い被さるように掛かって来るシーンを撮るためと、又、岩礁にいたアオバトが一斉に逃げ出すところを狙って撮るため、わざわざ海が荒れている時を狙って出掛けて行くこともある。

 時々は岩礁近くの砂利浜にアオバトの死骸が打ち上げられていることもあり、アオバト達が命懸けで海水を飲みに来ているのだと思われる。

 相模湾の大磯海岸沖は、釣り船のメッカでもあるところから、海面近くにいる小魚を狙って沖合には多くの水鳥達が襲来しているので、遠いがいろいろな水鳥も撮ることが出来るかも知れません。

 中央沿線からの交通アクセスもよく、全線高速で大磯海岸まで行けるるため出掛け易くなっているし、現地に着いても大きな駐車場(320円/30分と駐車場料金が高いのが玉に瑕・・・)があり、駐車場からも堤防の所まで、4~5分で現場まで歩いて行けるため、撮影機材を担いでも苦にならない距離です。

 暑い時は冷房の入ったいる部屋の中だけにいないで、積極的に外に出て気力体力を確かめておくことも必要であり、浜辺の激暑いところで挑戦するのもいいかも知れませんので、秋に掛けての体力作りになるかも分かりませんので挑戦してみてはと思います。

 前期高齢者である自分もあまり食欲(撮りたいと言う気持ち・・・)が湧かない鳥撮りには出掛けたくないので、自分自身の戒めのためにも暑いからと出掛けないのでなく、出掛けなければならないと思われる。
 残り少ない人生(75歳を一応の目標としているため・・・)を無駄にすることなく、何処にでも出掛けて行くような貪欲な野鳥撮りをしなければと思っているが、つい暑さに負けてしまい自宅に籠っていることになっている。
 

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