野鳥と野鳥写真(観察と展示)

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奄美大島の野鳥達・・・(第二弾!)

2017-03-27 18:02:08 | 野鳥写真


ヤツガシラが渡りの途中立ち寄ったものと思われる。


亜種アマミアカヒゲの可愛いシーンが撮れる。

 予定していなかったヤツガシラとの思いがけない出会いとなりました。

又、ルリカケスと同じところに生息しているアカヒゲ達も繁殖を迎えているらしく恋の泣き交わしがあっちこっちで聞こえていましたが、なかなか撮り易い場所には現れてくれませんので、鳴き声を頼りに探しあまり整備されていない奄美大島の公園の中なので、常緑樹の生い茂っている原生林の森の中から見つけて木の枝や葉が被らないように撮りました。
 利口なルリカケスも隠れるように止まり木にいるため、警戒心がないとも思われるが必ず枝や葉が被っているような場所に止まり、カラスや我々人間のを警戒するように営巣し子育てしているトイレの中へ入って行きました。

 過去、ヤツガシラも何度か撮ったことがありますが、本土でのヤツガシラが立ち寄る時期は地上の緑が少ない時が多いため、残念なことがありましたが沖縄等南の国でのヤツがシラ撮りは花の付けた緑の草の中のものが多く、野鳥の個体色からも素晴らしいヤツガシラの写真になります。
 只、野鳥の写真を撮ればいいということを卒業し、他人に見せられることのできる野鳥の写真を撮ろうと常に心掛けているが、なかなか自分なりに気に入ったものも撮れずに苦労している。
 野鳥写真撮りは、何時(朝・昼・夕・晩、晴天、曇り、雨や雪の降る中等)・何処で(山野、海・海岸・磯・干潟・岩場、河川・河川敷・水辺、湖沼池、滝前や渓谷地、森林・緑地公園、その他)・どんな風に(図鑑撮り・花鳥風月の情緒も考慮する・被写体のいるロケーションも考慮する・被写体の各飛翔シーンを切り取る・つがいや親子又群れ・求愛行為や子育てシーン・被写体の動きや仕草のあるもの・猛禽などの餌獲りシーン等)奥が深く大半の被写体が小さくすばしっこく動き回り、薄暗いところを好みピントが出し難くく、現在のメーカーの技術力を以ってしても追跡機能が追い駆け切れないため、機材の良し悪しは勿論のことカメラマンの技量の差や瞬間の判断力がものをいうことになります。
 全てに当て嵌まるが「段取り八分」という言葉がありますが、上手な人達は被写体が出ていない時でも「試し撮り」を忘れない、時間の経過とともに刻一刻と明るさやが変化していくため、露出補正量を試射し確かめて置いたり、猛禽類等の空抜けを撮る場合飛んでいる「カラスやトビ」を撮り補正量を確認しているものです。
 近年は撮影機材の進化で大抵のものはマニュアル(取説)どおり使用すれば撮れることになっているが、それでも撮ることができない人は取説は読まない他人の話は一切聞かないことに違いないと思われる。
 フイルムカメラの経験がどんなにあってもデジタルカメラは全く別物と考えるべきと自分は思っているが、PCの扱いもちょっとと思われる方も楽しさ半分です。デジタル一眼レフ(コンパクトデジカメも含む)とPCは切っも切り離されないものです。

奄美大島への撮影旅行を終えて・・・

2017-03-26 16:36:04 | 野鳥写真
ブログの表題は亜種アマミアカヒゲです。

写真はルリカケスが子育て中のところでした。

カラスバトのつがいのようでした。

亜種オーストンオオアカゲラは繁殖の求愛時期のようでした。

南の野鳥達の楽園、奄美大島での鳥撮り・・・(国の天然記念物達・・・)
 
 昨年三月(ほぼ同時期)に石垣島へ行った時に知り合ったバードウォッチャーで来ていたご夫婦から「奄美大島はいいところですよ!」と奄美大島を進められたため、二度目の鳥撮り石垣島行きを止め今回の奄美大島行きを計画しました。
 現役時代に沖縄勤務が四年程あり、沖縄県内の有人島には殆ど仕事等で何度も行っておりましたが、奄美大島には当時から行く用事も又縁がなく今回が初めての訪問になりました。
 野鳥撮りをしている者とし同島には国の天然記念物(特別天然記念物を含む)や固有種が多く生息しているため、一度は訪れたいところであり島全体に自然が多く残り、ルリカケスを初めとする多くの野鳥がいる鳥撮りスポットであることに間違いないところです。
 今回、鳥撮り仲間と一緒に野鳥達の一番いいシーズンを狙って来ると、案の定、島内に生息している野鳥達が繁殖の時期を迎えており、夜間撮影はせずに敬遠しましたので、オオトラツグミとアマミヤマシギに出会うことはありませんでしたが、殆ど撮ることが出来たし思った以上の成果がありました。
 奄美大島全体の自然が殆ど手つかずのため、多くの奄美固有の動植物が多く生息していることが分かり、野鳥達も亜種アマミ〇〇や亜種リュウキュウ〇〇の付く固有種の多いのに奄美大島を訪れたバーダーは驚く筈です。一瞬でしたが「アマミのクロウサギ」にも出会いました。
 カメラのファインダーに入った野鳥達を見ると、殆ど全ての野鳥の個体の羽色が大なり小なり違うため、ファインダーにフォーカスできたものはシャッターを押し、石垣島同様に撮れる野鳥は片っ端から撮影してきました。
 ルリカケス達は繁殖の子育て時期に入り、訪れた自然観察公園のトイレの中に営巣している雛達のところへつがい達が交代で給餌をよく運んでおり、人間が悪戯しないことをカラスの仲間であるルリカケス達は知っているため、警戒もせずに子育てをしていた。
 ルリカケス達は五羽の雛を孵しているとのことでしたが、公園内の野鳥の観察と管理をしている人の話では一羽の雛がカラスに襲われてしまい、我々がトイレ近くでルリカケスの出入りを撮っていると、公園の係の人がルリカケスの雛達の状況を見に来るともしカラスが来たら追い払ってくださいと言われました。
 先日、NHKのブラタモリの番組を見ていると、我々が訪れた奄美の同じ公園内を散策中に公園の案内員が地上から1m位の遊歩道脇の木の洞に営巣することもあると説明していたため、ルリカケス達は人間が何もしないことを知っていると言っていた。
 本土のコゲラ達(他のキツツキ類)も公園の遊歩道の手の届くところに営巣し蛇害から我々人間に守って貰うため、何故こんなところで子育てをするとのかと思い当たることがありました。
 
今回の野鳥撮影旅行の成果として・・・
 ルリカケス・亜種アマミアカヒゲ・亜種オーストンオオアカゲラ・カラスバトの国の天然記念物と、ズアカアオバト・リュウキュウサンショウクイ・旅鳥のヤツガシラ・ホシムクドリ・ムネアカタヒバリ・亜種リュウキュウキジバト・亜種ホオジロハクセキレイ・夏鳥のサシバ・チョウゲンボウ・ハヤブサ・ミサゴ・ピンズイ・アカハラ・シロハラ・メジロ・亜種リュウキュウヒヨドリ・モズ・亜種オーストンヤマゲラ・亜種イシガキシジュウカラ・コゲラ・イソヒヨドリ・ツグミ・ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アオサギ等多数の水鳥達を撮る。

 特にサシバは、目線の低い枯れ木に止まっているため、又島内の松の枯れ木が多くサシバだけでなく、猛禽達が他の地域では撮れない止まりものが撮ることが出来ました。
 ヤツガシラがいる直ぐ上の電線にチョウゲンボウがいてもヤツガシラを襲うこともなく、地面の中の虫を啄ばんでいましたが下にいるヤツガシラを猛禽が襲うこともありませんでした。
 流石に予定していなかったヤツガシラとの二回もの出会いには驚きました。山の中の道路脇と里山の畑の道端に車が二台停まっていたため、近づいて行くと車の中から向けているレンズの先にヤツガシラが畑の中にいました。
 奄美大島は、同じ南の島の中でも石垣島や宮古島みたいにあまり知られていないため、日本国内(本土から一番近い)の南の島の野鳥達の楽園かも知れません。

冬の空振り野鳥撮り・・・

2017-03-09 21:16:54 | 野鳥写真

なかなか撮りにくいアリスイですが河川脇の沼の木の穴に営巣しているらしくずーっといた。

河川敷のアリスイです。

近接地からのアリスイ撮りです。

お目めばっちりトラフズクです。

河川脇の小さな公園にいたトラフズクです。一番多い時には七羽もいたそうです。



 春とは言え、まだまだ屋外の鳥撮りスポット等での野鳥撮りは、風が吹きっ晒しの中ですることが多く、耳当てをしたりフードをかぶったりしていても身体の芯まで冷えてしまいます。

 昨日は埼玉県まで出掛け堤防の上で長い時間待ちましたが目的の野鳥が現れず、又、今日は市内でしたがオオタカが交尾を始めていると聞いて出掛けていくと、何人かの仲間も来ていましたが昨日の二の舞は嫌だなと思いながら待ち続けましたが二日連荘の空振りとなってしまいました。

 こんなことにならないように慎重を期して出掛けるようにしていますが、上手くいかないのが野鳥撮りと言っても過言ではなく、殆ど外れてしまうことが多いと言えます。そうじゃあないこともあるため、多少当てにされているところもあるのですが・・・

 仲間の皆さんが自分のことや持っている情報を当てにして出掛けて行きますので、一緒に同行したお仲間にも申し訳ない気持ちにもなりますし、又寒い中を長い時間風当たりの強い堤防の上で待っていましたので、相手が野鳥だからと言ってしまえばそれまでですが、おまけに全く成果なしで高速道路を使って戻ってくることになりました。

 自宅に戻るとフォトブックの作成をしていましたが、ようやく出来栄えの確認するために発注していたフォトブックが届きましたので、一部手を加え修正し再発注しました。
 2016 美しい野鳥たち“子育ての時季”(Child care season) WILD‐BIRD PHOTOGRAPH COLLECTION Ⅲとして、A4サイズ全96ページ(写真の使用枚数210枚)、前半では昨年の繁殖期に出掛けて行って撮った写真を配し、後半では沖縄県石垣島と北海道道東に出掛けて撮ったものなど二部作制になっており、掲載している野鳥に関わる文章も多く記載しているフォトブックとしています。
 今回は撮った写真だけでなく十分な野鳥たちのことについての文面も多く入れることが出来ましたので、あまりフォトブックの作成にストレスを感じずに作ることが出来ました。
 多くの人気の夏鳥や一般に撮り難い野鳥たちや単に野鳥の止まりものでなく背景やロケーションにも気を付け、「花鳥風月」の風景の中の「野鳥」を信条と意識し、又、野鳥たちの動きや仕草のあるものなど、野鳥の特徴的なシーンを載せてありますので、図鑑撮りとなっていない野鳥のフォトブックとして作成しました。
 目次や野鳥たちの表示の仕方の解説も付けたり、例えば:オスメスの表示♂♀、二羽の表示親子、〇〇達、三羽以上の表示〇〇群、大群など、殆どが夏鳥(※)ですが、冬鳥・旅鳥・迷鳥・放鳥などを表示、国の天然記念物、飛翔シーンの飛び方、魚類を獲るタカ類の各行動名などが分かるように見やすくしています。
 自分で言うのも恐縮ですが、野鳥のフォトブックとしては中身の濃いストリー性のあるものとなり、又、フォトブックがこれでいいのかどう分かりませんが重み(重量感)のあるものになりました。


北帰行を始めた水鳥達・・・

2017-03-06 20:26:38 | 野鳥写真

美しいハクガンの飛翔シーンです。(上越市朝日池)

350羽のハクガンの大群が餌派から戻ると朝日池は真っ白になった。


今年も水鳥達の北帰行が・・・

 毎年三月頃になると渡って来ている水鳥達の北帰行が始まり、水鳥達の休息場や餌獲り場となっている湖沼池にいたハクチョウ達の個体数が日一日と減っていったり、他の水鳥達もどんどん抜けていくものが多くなって来ていると思います。

 先日と言っても二週間ほど経ちましたがあまり水鳥に興味がなかったため、積極的に水鳥達の写真を撮ることをしていませんが新潟県上越市の朝日池にオジロワシの親子が入っているとの情報を現地のお仲間から入手しましたので、長野県に出掛けて行った序に新潟の方まで足を延ばしてきました。
 
 前泊したホテルから30~40分の海岸に近いところにあるハクチョウやオオヒシクイ・マガンのが渡ってくる池として知られ、オジロワシも数年前から渡って来ているとのことでしたが、今年はオジロワシの親子が入りちょっと前まで若鳥が池の中にいる魚の餌獲りシーンが獲れると期待し出掛けてきましたが、現地に着いた時は風もなく穏やかな日となってしまい、塒としている周辺の山の林の中から数日出て来ていないとのことでした。

 しかし池の中には、今まで見たことないほどの種類と個体数の水鳥達がいましたので、望み薄でしたがオジロワシが現れるのを待っていると、夜明けか朝方に餌場に飛び立って行った水鳥達が昼近くになると池に戻って来ましたが、その中にハクガンの大群が聞いていたより多くなって戻ってきました。
 上の写真は、三脚を立て池の方を向けていると、遠くの方からハクガンが鳴きながら頭上を鳴きながら飛んでくると、池の上を飛び池の奥でUターンすると我々がレンズを構えている方に向かって、池の中へハクガンの大群(約300羽)が水飛沫を上げ下りて来ました。
 
 地元のバーダーに聞くと、週末になると池の周りには多くバードウォッチャーやカメラマンが並んで賑やかになっていると言っていたが、昨年はハクガン達の渡りがなかったが、今年も最初のうちは90羽程度であったものが段々増え、これほどの数になるとは思わなかったようでしたと話していた。

 頭の上を飛んだ時に空抜けのハクガン達の飛翔シーンも撮りましたが、あまりに近過ぎロクヨンで構えていたため、10羽程度の飛翔シーンしか撮ることが出来なかった。白い個体に黒の刺しが入っているハクマガンの飛翔シーンと水面に下り立つシーンは多くの天使が空から舞い降りてきたかのような素晴らしいハクガン達の写真となりました。

 オジロワシの親子は撮れませんでしたが、新潟県上越市まで来た甲斐があったので、早めに切り上げ関越道回りで戻ってきましたが、途中の各高速道路上には一切雪はなく、又アイスバーンのところもなく、流石に越後湯沢周辺まで来ると、高速道路の路肩には2m位の雪の壁がありましたが、気温が高かったせいもあり、路面は乾いていて順調に快適に走って戻って来ることが出来ました。

 雪国の経験のある自分ですが真冬にこんなことがあるのかと驚いてしまいましたが、夏場には何度か来ている同行したお仲間も道路脇の雪や山里の雪景色を見て驚いていました。今回の遠出は、中央高速道や長野道・上信越道・北陸道・関越道と全く圧雪やアイスバーンの道路を走るという心配がありませんでした。

 再来週から南の島の奄美大島の方へ行って出掛けて来ますが、昨年から計画していた「初奄美」のため、ルリカケスやオオトラツグミ・オーストンオオアカゲラ・アマミヤマシギ等の天然記念物との出会いを期待し、同島や宮古島(4月に訪問)では春の渡りの多くの種もいると言われており、又戻ってくると本格的な夏鳥達の時季が到来して来ますので、各地へ出掛けて行くことが増えてくると思います。