医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

リピーター医師に戒告処分、被害者「軽すぎる」

2012-03-06 17:22:56 | 医療界
 厚生労働省が5日、医療ミスを繰り返す、いわゆる「リピーター医師」として初めて、三重県の塩井澄夫医師(71)の戒告処分を発表したが、被害者側からは「軽すぎる」と批判の声が上がった。


 塩井医師については、産婦人科医院で1998年から2001年に医療ミスを4件繰り返したとして、被害者らが免許取り消しを求めていた。厚労省は昨年9月、麻酔薬の投与ミスにより出産後の女性を死亡させたとして戒告処分にしている。今回は、残りの3件のうち、3時間にわたり妊婦を放置し死産となった事故と、必要な治療を怠り新生児が脳性まひになった事故を医療ミスとして認定。残りの1件は、「明らかな不正が確認できない」として処分の対象とはしなかった。

 医師の行政処分を巡って、厚労省は02年12月、刑事罰には問われない医療ミスでも明らかな過失があれば処分する方針を示した。今回の処分はこの方針に沿ったもので、同省は「医療ミスを繰り返したことを重く見て処分を決めた。今後も厳正に対応していく」とする。

2012年3月6日07時41分 読売新聞
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