医療裁判傍聴記

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国立病院汚職、「下志津病院」元課長と贈賄業者が起訴事実認める…初公判

2022-07-21 20:51:18 | 医療界
 独立行政法人「国立病院機構」が運営する下志津病院(千葉県四街道市)の発注工事を巡る汚職事件で、収賄罪に問われた同病院元企画課長の安彦昌人被告(60)らの初公判が21日、東京地裁(児島光夫裁判官)であった。罪状認否で安彦被告は「間違いございません」と述べ、起訴事実を認めた。

 贈賄罪に問われた電気製品販売会社「小松電器」(同県船橋市)前代表取締役の松丸隆行被告(43)も起訴事実を認めた。

 起訴状では、安彦被告は2019年7月~20年9月、同病院の工事などを同社が随意契約で受注できるよう便宜を図った謝礼などとして、大阪市などへの旅行に使った宿泊費など約73万円を松丸被告に負担してもらったとしている。また、19年9~11月にはタブレット型パソコンや紳士服など6点(計約28万円相当)も受け取ったとしている。

 検察側は冒頭陳述で、安彦被告は別の病院に勤めていた10年、営業担当者として出入りしていた松丸被告と知り合ったと指摘。16年以降、高価な贈答品を受け取ったり、旅行代金を負担してもらったりするようになったと主張した。

 小松電器による接待などを巡っては、国立病院機構が昨年2月に内部通報を受けて調査を開始。今年3月、同社による不適切な接待などで職員28人が懲戒解雇や停職などの処分を受けた。安彦被告は同2月に退職し、この中には含まれていなかった。

2021年7月21日 読売新聞
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