医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

元自民党議員の今野智博容疑者が前代未聞の弁護士法違反で逮捕…議員時代の所属は「清和政策研究会」

2024-06-13 19:28:03 | 法曹界

《元自民党議員か》《自民のイメージがまた悪くなるな》……。SNS上ではこんな皮肉な意見が飛び交った。警視庁捜査2課が13日までに、元自民党衆院議員で、弁護士の今野智博容疑者(48)を弁護士法違反(非弁提携)の疑いで逮捕した、と報じられたためだ。

 今野容疑者の名義を利用したとして、職業不詳、辻直哉容疑者(51)ら男女10人も同法違反容疑で逮捕された。

 今野容疑者は2023年12月~24年1月ごろ、自身の弁護士の名義を辻容疑者らに貸し、特殊詐欺の被害者ら5人の被害回復に関する法律事務をさせた疑いがあるという。辻容疑者らは詐欺被害回復をうたい、着手金名目で23都府県の約900人から約5億円を集めていたとみられる。警視庁は背後関係や他に関わった人物がいないかどうか詳しく調べる方針だ。

■国会議員時代は改正組織的犯罪処罰法の成立に精力的

 今野容疑者は自民党が政権復帰した2012年12月の衆院選で、衆院埼玉11区から公認候補として出馬し初当選(比例代表北関東ブロックで復活)。2期務め、17年10月の衆院選で落選した。在職時に所属していた派閥は裏金事件の舞台となった「清和政策研究会」(安倍派)だ。

 国会議員時代に精力的に取り組んでいたのが、17年6月に成立した、いわゆる共謀罪の創設を含む改正組織的犯罪処罰法。同法は、処罰の対象範囲が広い上、「計画」「準備行為」「組織的犯罪集団」といった条文の定義が曖昧として、日弁連が「市民の人権や自由を侵害するおそれが強い」と強く反対していたが、今野容疑者は「組織的犯罪処罰法案の成立に関しては私自身、一生懸命これから汗を流してまいりたい」(17年4月の衆院法務委員会)と発言していた。

 今回の逮捕容疑は弁護士法違反で、組織的犯罪処罰法とは関係ないが、名義貸しだけでなく、「計画」や「準備行為」にも関わっていたとしたら……。認否は明らかになっていないものの、いずれにしても、元国会議員の法律家が逮捕されるのは前代未聞だろう。

2024年6月13日 日刊ゲンダイ


「美容医療」トラブル相談相次ぐ 厚生労働省が検討会立ち上げ 

2024-06-13 19:24:20 | 医療界

脱毛や脂肪吸引などの美容医療をめぐってトラブルの相談が相次いでいることを受けて、厚生労働省がこの夏にも、専門家などによる検討会を立ち上げることが分かりました。

国民生活センターによりますと、美容医療をめぐる健康被害や契約などに関するトラブルの相談件数は昨年度、6255件で、前の年度からおよそ1.6倍増加しています。このうち、けがや病気などの健康被害を受けたという相談件数は891件でした。

これを受けて、厚労省がこの夏にも専門家などによる検討会を立ち上げ、適切な美容医療の在り方を議論することが分かりました。厚労省が美容医療に関する検討会を立ち上げるのは初めてだということです。

また、エステサロンなどでは小顔になったり、“たるみ”が解消されたりするとして人気の「HIFU(ハイフ)」という機器を医師免許を持っていない人が施術することによる、けがなどの事故が相次いでいます。

これを受けて、厚労省は今月7日、トラブルを防ぐために、医師以外がHIFUの施術を行えば医師法に違反すると都道府県に通知しました。

実際には、医師から指示を受けた看護師なども施術が可能だということです。

都道府県などに対しては、違反行為の情報があった際には施術の停止を勧告するなど必要な指導を行い、改善されないなど悪質な場合には、刑事告発を念頭に警察と適切な連携を図ることを求めました。

美容医療はほとんどが費用が全額患者の自己負担となる「自由診療」となっていて、第三者が診療の内容が妥当かどうかなどについて確認する制度はありません。

2024年6月12日 TBSテレビ


“高評価投稿で料金割り引き”は「ステマ」 都内の医療法人に消費者庁が初の措置命令

2024-06-13 19:17:20 | 医療界

口コミサイトに高い評価を投稿することを条件に料金を割り引いたのは、ステルスマーケティングにあたるとして消費者庁は都内の医療法人に措置命令を出しました。

消費者庁によりますと、「医療法人祐真会」が運営するマチノマ大森内科クリニックは、去年10月、インフルエンザワクチンを接種しにきた人に対し、グーグルマップに星5か星4を投稿するよう依頼し投稿した人には、接種料金を550円割り引くなどしていたということです。

消費者庁は高評価をつけた45件の投稿が、広告であると分からない、「ステルスマーケティング」にあたると判断し、景品表示法違反で表示のとりやめなどを命じました。

去年10月にステルスマーケティングが景品表示法の規制対象となってから、措置命令が出されるのは初めてです。

クリニックが投稿を依頼していたとみられる期間は星5が大半でしたが、それ以外の期間は星1の評価が大半をしめていたということです。

2024年6月7日 日テレNEWS