医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

大阪・弁護士:判決文偽造認める 依頼断れず「ついつい」

2015-06-13 21:37:09 | 法曹界
◇裁判官印「過去の正本のコピーを貼り付けた」

 大阪弁護士会所属の男性弁護士が裁判所の判決文などを勝手に作成したとされる問題で、弁護士が毎日新聞の取材に応じ、「自分で作った。(裁判官印などは)過去の正本のコピーを貼り付けた」と判決文2通と決定書1通を偽造したことを認めた。

 訴訟の依頼主の建設業者に偽造した判決文などを示しており、大阪地検特捜部は、有印公文書偽造・同行使の疑いもあるとみて調べる模様だ。

 弁護士によると、2010年まで約10年間、この業者の顧問を務めており、「勝てない」と思っても依頼を断れず、偽造に至ったという。「勝ち目がないと説明すると怒られる。ついつい『やってます』という報告をしたのが(偽造の)最初で、ずるずると続けてしまった」と悔やんだ。

 偽造の手法は、まずパソコンで文書を作成。過去の正本をコピーした上で、裁判官印の部分などを切り取り、文書に貼り付けたと説明。「罪悪感はあった。(偽造した判決文が)表に出るとは思わず、甘えがあった」と釈明した。

 業者側は、顧問料や着手金など計約1700万円を払ったのに訴訟を起こさなかったとして、約2000万円の賠償を求め、大阪地裁に提訴。11日の第1回口頭弁論に弁護士は出廷せず、答弁書で請求棄却を求めた。取材に対し弁護士は「顧問料はもらったが、着手金はもらってない」と話し、業者側の訴えの内容を一部否定した。

2015年06月13日15時00分 毎日新聞
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