福知山自主防災ネットワークの第6回公開研修会が6月23日(日)午後、福知山市三段池体育館会議室において開催されました。
テーマは「能登半島地震から考える災害への備え」。
第1部では、能登半島地震被災地支援に入られた福知山市社会福祉協議会職員の3人の方から報告を受けました。現地の避難所運営の支援や高齢者福祉施設での会議支援など、社協職員ならではの活動内容や目線に触れ、ふだんはなかなか目にすることがない社会福祉協議会を身近な存在、頼りがいのある存在として感じることが出来ました。
第2部では、福知山自主防災ネットワークの事務局から災害関連死についての問題提起がありました。
2016年に発生した熊本地震の後、災害関連死が大きく注目され、それを防ぐための手立てとして避難生活におけるTKB(トイレ・キッチン・ベッド)の整備が求められるようになりました。今年発生した能登半島地震においても再び災害関連死がクローズアップされています。
せっかく災害から生き延びても、その後の避難生活が原因で命がなくなるという災害関連死。いつになったら避難支援での先進国入りが果たされるのでしょうか。問題提起を聞きながら気持ちが沈みました。
第3部では、少人数に分かれてのグループ討議でした。
参加者は、自治会長や民生児童委員さんなどの自治会役員、市会議員、防災関係の行政職員の方の他、災害時の情報取得が困難なろうあ者、難聴者の方など100人。行政の支援で手話通訳と要約筆記者の方が配置されていました。
福知山自主防災ネットワークの公式ブログに当日の様子や参加者アンケート結果などが掲載されています。自主防災活動の推進やネットワークづくりに関心のある方に訪れてほしいと思います。