モノ・語り

現代のクラフトの作り手と作品を主役とするライフストーリーを綴ります。

レモンマートルと金子司のティーカップ

2009年02月07日 | 食の愉しみ

「かたち21」のHP




私は本来がコーヒー派なので、コーヒーであればインスタントのものでも文句ありませんが、
紅茶となると、以前には、どこがおいしいのかまったく理解できませんでした。
若いときにイギリスやインドで飲んだ紅茶はさすがにおいしくて、
紅茶はこの味という基準ができてしまったので、
日本ではずうっと長い間見向きもしなかったのです。
しかし最近は、上手に淹れた紅茶はそれなりに飲めるものだと認められるようになってきたし、
国内でも無農薬で栽培した茶葉で、イギリス・インドに比肩する
紅茶を生産する業者がおられることを確認しています。

さらに女性の間で人気が高いとか言われているハーブティーになると、
何度か飲む機会がありましたが、あまりインパクトを受けなくて、
つい最近まで興味が持てないでいました。
ところが今年に入って、「レモンマートル」と呼ばれるハーブティーに出会って、
私の中のハーブティに対する認識が一変したんですね。
というか、レモンマートルの味覚にはハーブティーのイメージを超え出る
一種独特の存在感を感じるのです。








レモンマートル(Lemon Myrtle)はオーストラリアに自生する植物で、
「シトラール」という柑橘系芳香成分を多量に含んでいるということです。
オーストラリアの原住民アボリジニは昔から飲み物や薬剤として利用していましたが、
白人が目をつけて商品化されるようになるのが1990年代、
日本に入ってきてまだ10年そこそこといったところのようです。

例によってヒーリング効果とか抗菌作用とかが宣伝の謳い文句になってます。
しかし私なりに表現させてもらいますと、シトラールの香りに品が感じられ、
口に含むと「気が満ちてくる」ような気分になれる、とても格調の高い飲み物です。
1月24日の可喜庵での名倉亜矢子さんのコンサートの後のティーパーティでも、
日本の三年番茶と、上述した「イギリス・インドに比肩する国産の紅茶」と一緒に、
レモンマートルをサービスしましたが、
名倉さんはじめ、参加された女性達のハートをしっかりとつかんだようです。



 



さてこのレモンマートルを心ゆくまで味わうには、
金子司さんのティーポットとカップがふさわしく思われます。
薄茶色の透明な液体が淡い肌色のカップの中を満たします。
レモンマートルの格調の高さとストライプ模様の軽快な気分が、不思議に合っているんです。
気が満ち、そしてさらにはずんでいくような感覚を、
ゆったりとした時間の流れの中で味わえます。







金子 司さんのティーポット&カップはこちらで。
3月末までにティーポットまたはカップソーサ(2客)をお買い上げの方には、
レモンマートルのティーバック2袋入りをプレゼントします。
是非お試しください。




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