私が生まれ育った土地を離れて 上京したのは18歳の時。
もし、成人後も 故郷に暮らし 家庭生活を送る様になったのちの
転居であれば もっと敏感に食文化の違いを感じていたかもしれません。
如何せん、まだまだ ぼぉ~~~っとしていた頃のこと
「なんか違うなぁ」と思ってもあまり気に留めず過ごしてきた事も
多々あります。昔食べていたものをすっかり忘れていて 最近になって
突如 記憶が甦ってきたりするものもあります。
そんな記憶を辿りつつのシリーズでした。
今回は ちょっと根拠に欠けるかもしれない 私なりの体験から...。
大福...多分なのですが 上京して初めて口にした様に思います。
もちろん和菓子屋さんには 牛皮を使ったお菓子は ありますが
普通におやつでいただく 庶民的な菓子としては あったかしら...。
今と違って‘今日のおやつ’なんて物は なかったし(枝豆や
とうもろこし、トマト 時にはシャコをおやつに食べたりして!)
ひょっとしたら 大人達は‘大福’なるものを口にしていたのかも
しれませんが...。
そのかわり、こちらで見かけないのが 小豆餡の入った餅。
大福と違い 普通のお餅ですから おいておくと硬くなります。
それを焼いて いただくのですが、焼けた餡が香ばしくて美味しいのです。
くず餅、ところてん...やはり 子どもの頃いただいた記憶が
ありません。
‘葛’といえば 吉野葛が有名ですから‘くず餅’をいただいた事が
なかったのは 我が家の事情に過ぎないかもしれませんね。
そのかわり‘わらび餅’が かなり身近な存在でした。
わらび餅売りが屋台を引いてまわってきて、最中皮で出来た
舟形のお皿に入れてくれたものです。
夫に依ると、屋台が笛を吹いてやって来たそうで「ピロピロ ピロピロ」
と呼んでいたとのこと。
学生時代の‘ところてん初体験’は、ちょっとした衝撃でしたが、
友人と甘味屋さんに行っても 甘いものが食べたくない事もありましたから
酸っぱいところてんの存在は 重宝でした。
もやし...東日本で もやしといえば、一般的には緑豆もやしですが
西日本では‘ブラックマッペ’という豆のもやしが中心です。
しゃきしゃきした歯ごたえと 香りの良さが特徴ですが、
ひょっとしたら 現在は全国的に緑豆が台頭しているかもしれません。
時々 店頭でブラックマッペのもやしを見つけると やはり こちらに
手が伸びます。
新巻鮭...お歳暮に登場する新巻鮭も 縁遠い物でした。
そういう物が存在するのは 知っていましたが、鮭まるごと一匹
...ハテ...どうするんだろう...?という感じです。
というのも お正月に鮭をいただく習慣がないからです。
お正月には 鰤をいただきます。
明石が近いからか夫の実家では 鰤の照り焼きの他 鯛の尾頭も必須です。
いなり寿司...子どもの頃 馴染んだ いなり寿司は三角で
中身は五目寿司でした。初めて俵型のいなり寿司をいただいた時
「えっ?人参もなんにも入ってないんだ...」軽いショック...でした。
三角形のいなり寿司を作るためには いなり寿司用の 正方形に近い
油揚げを使うのですが 最近では見かけなくなった と実家の父が
いつぞや申しておりました。
確かに 行楽のお供には、俵型の方が 詰めやすいですものね。
ところが 近所のスーパーマーケットで たまに
三角形の...しかも 五目稲荷を売ることがあるのです
何故だか このお店 つきたての丸餅を売っていることもあります。
不思議...。たしか このお店の本店は 茨城のはずなんだけど...?
おでん種...おでん全般に関しては ここでは触れません。
あまりにも全国に色々あるらしいので。
私が上京後 初めて出くわした おでん種...それは‘ちくわ麩’と
‘すじ’です。‘すじ’といっても‘牛すじ’なら myおでんに
なくてはならない存在なのですが 鮫肉と鮫の軟骨から作られた
棒状の練り製品の‘すじ’...‘ちくわ麩’と並んで 未体験ゾーン
です。来シーズンは おでんの鍋に入れてみようっかな。。。
なぁ~~んてなことで このシリーズは、今回で終了です。
最終回を期に カテゴリーを独立させました。
どうぞ「東西...」シリーズ過去ログにも お立ち寄りください。
お読みいただき ありがとうございました。
もし、成人後も 故郷に暮らし 家庭生活を送る様になったのちの
転居であれば もっと敏感に食文化の違いを感じていたかもしれません。
如何せん、まだまだ ぼぉ~~~っとしていた頃のこと
「なんか違うなぁ」と思ってもあまり気に留めず過ごしてきた事も
多々あります。昔食べていたものをすっかり忘れていて 最近になって
突如 記憶が甦ってきたりするものもあります。
そんな記憶を辿りつつのシリーズでした。
今回は ちょっと根拠に欠けるかもしれない 私なりの体験から...。
大福...多分なのですが 上京して初めて口にした様に思います。
もちろん和菓子屋さんには 牛皮を使ったお菓子は ありますが
普通におやつでいただく 庶民的な菓子としては あったかしら...。
今と違って‘今日のおやつ’なんて物は なかったし(枝豆や
とうもろこし、トマト 時にはシャコをおやつに食べたりして!)
ひょっとしたら 大人達は‘大福’なるものを口にしていたのかも
しれませんが...。
そのかわり、こちらで見かけないのが 小豆餡の入った餅。
大福と違い 普通のお餅ですから おいておくと硬くなります。
それを焼いて いただくのですが、焼けた餡が香ばしくて美味しいのです。
くず餅、ところてん...やはり 子どもの頃いただいた記憶が
ありません。
‘葛’といえば 吉野葛が有名ですから‘くず餅’をいただいた事が
なかったのは 我が家の事情に過ぎないかもしれませんね。
そのかわり‘わらび餅’が かなり身近な存在でした。
わらび餅売りが屋台を引いてまわってきて、最中皮で出来た
舟形のお皿に入れてくれたものです。
夫に依ると、屋台が笛を吹いてやって来たそうで「ピロピロ ピロピロ」
と呼んでいたとのこと。
学生時代の‘ところてん初体験’は、ちょっとした衝撃でしたが、
友人と甘味屋さんに行っても 甘いものが食べたくない事もありましたから
酸っぱいところてんの存在は 重宝でした。
もやし...東日本で もやしといえば、一般的には緑豆もやしですが
西日本では‘ブラックマッペ’という豆のもやしが中心です。
しゃきしゃきした歯ごたえと 香りの良さが特徴ですが、
ひょっとしたら 現在は全国的に緑豆が台頭しているかもしれません。
時々 店頭でブラックマッペのもやしを見つけると やはり こちらに
手が伸びます。
新巻鮭...お歳暮に登場する新巻鮭も 縁遠い物でした。
そういう物が存在するのは 知っていましたが、鮭まるごと一匹
...ハテ...どうするんだろう...?という感じです。
というのも お正月に鮭をいただく習慣がないからです。
お正月には 鰤をいただきます。
明石が近いからか夫の実家では 鰤の照り焼きの他 鯛の尾頭も必須です。
いなり寿司...子どもの頃 馴染んだ いなり寿司は三角で
中身は五目寿司でした。初めて俵型のいなり寿司をいただいた時
「えっ?人参もなんにも入ってないんだ...」軽いショック...でした。
三角形のいなり寿司を作るためには いなり寿司用の 正方形に近い
油揚げを使うのですが 最近では見かけなくなった と実家の父が
いつぞや申しておりました。
確かに 行楽のお供には、俵型の方が 詰めやすいですものね。
ところが 近所のスーパーマーケットで たまに
三角形の...しかも 五目稲荷を売ることがあるのです
何故だか このお店 つきたての丸餅を売っていることもあります。
不思議...。たしか このお店の本店は 茨城のはずなんだけど...?
おでん種...おでん全般に関しては ここでは触れません。
あまりにも全国に色々あるらしいので。
私が上京後 初めて出くわした おでん種...それは‘ちくわ麩’と
‘すじ’です。‘すじ’といっても‘牛すじ’なら myおでんに
なくてはならない存在なのですが 鮫肉と鮫の軟骨から作られた
棒状の練り製品の‘すじ’...‘ちくわ麩’と並んで 未体験ゾーン
です。来シーズンは おでんの鍋に入れてみようっかな。。。
なぁ~~んてなことで このシリーズは、今回で終了です。
最終回を期に カテゴリーを独立させました。
どうぞ「東西...」シリーズ過去ログにも お立ち寄りください。
お読みいただき ありがとうございました。