感動との出会いをもとめて・・、白いあごひげおじさん(もう、完全なじじいだな・・)の四国遍路の写真日記です・・
枯雑草の巡礼日記
波と龍
江戸時代も半ばを過ぎ、後半に入る頃、房州(千葉県)に、
武志伊八郎(初代)という彫物師がいたという。
房総南部を中心に、神奈川や江戸の神社や寺の欄間
彫刻などに優れた作品を残した。
特に、波と龍の彫物を得意とし、「波の伊八」と称された。
9歳年下の葛飾北斎の富岳三十六景の波の絵、あの
「神奈川沖浪裏」に多大な影響を与えたと言われる。
武志伊八郎の残した彫物を有する二つの寺を訪ねた。
飯縄寺(いずなでら)と光福寺である。
圧倒的な波と龍があった。今は静かな山村の寺に、
こんな存在が残されたことに不思議と驚異を感ぜざるを
得ない。
(1~5枚目は、夷隅郡岬町和泉の飯縄寺。宗派は天台宗だが
飯縄大権現(天狗)を祭る、神仏習合の姿を残す。
江戸時代の初め、家康の神号に大権現を推したあの天海大僧正
(同じ天台宗の僧)に所縁があるという。
また、この地は、義経伝説を伝える。天狗と牛若丸の彫物は、
その証という。以上は、ご案内いただいた村田ご住職のお話し。
なお、5枚目は、江戸末期の代表的な鐘楼。多くの動植物
の彫物は初代伊八より一世代後の彫工の作。
6~8枚目は、夷隅町大野の光福寺(日蓮宗)。
小高い山の上の寂しい佇まい。祖師堂に、伊八の傑作と
言われる龍がある。山門の梅が散りつつあった。)
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どうやったらこんなのが彫れるんでしょうかね。
凄い技術というよりもセンスですね。
見事ですね。
彫刻も見事ですが、枯雑草さんも見事です。
このお寺に訪ねていくことも凄いです。
さすがですね。
文も見事です。
頭が下がったまま上がりません。
今でも田舎だから、江戸時代は当然田舎であった
房州の村に、こんな腕をもった彫物師がいたという
ことだけでも、驚きですよね。すごい文化の高さ
ですね。
褒めすぎです。私は、旧い建物や彫物が、やたらと
好きなだけです。ただ、観光地でも名所でもない
山村のお寺に、こんな立派な彫物が潜んでいるという
ことだけでも、すごいことだと思いますよ。
こういうもの見て感動したの、久しぶりでした。
大東岬のある岬町です。私の持ってる地図が旧いよう
です。最近いすみ市になったようです。飯綱寺は、
国道の大東灯台入口からちょっと入ったところです。
江戸時代の中期です。私の見たところ、元も極彩色
であったようには、思えなかったですが。
古くからの色で現在も鮮やかに残っているのは素晴らしいです。
顔料のことは素人ですが、確か水銀は赤くなんるんじゃなかったっけ、なんて思いました。
どれも迫力のある写真ばかりですね!
順番に見ていくと最後の写真は、とても心が和みます。
また四国を歩かれるそうで!
写真撮りに行ってるとよく巡礼者を見かけます。
他国の方もよく見かけますよ。
日本各地には、江戸時代からの物や風習が、
たくさん残されていますね。江戸文化という
けれど、地方もまた高い文化を保持していた
と感じさせられますよね。
静かな山村のお寺に、こんな立派な彫物が、
残されていることは、驚きでした。
そうですよね。朱の顔料は、水銀からとられる
のですよね。
迫力ある龍の印象のあと、山門の散る梅には和され
ました。
来週、後半より、四国を歩かせていただくつもり
です。徳島から高知です。まあ、体調次第ですが。
呼吸をしているような見事な彫刻に目を奪われました。
枯雑草さんは本当に色々なところをご存じですね。
来週から西行の旅とか。私は西行さんに関心を持っていますの。どなたでもそうでしょうか。旅のお話楽しみにしております。
千葉にはこのようなものが多くあるのですね。
やはり日蓮宗の影響なんでしょうかね。
ほんとに、すばらしい、彫物でした。こんなものが
千葉の静かなお寺にあるなんて、驚きでした。
あっ、どこで西行って書いたかなー。私も西行法師、
大変、関心ありますが・・、すいません、そういう
意味ではなく、広島と四国(私はタイトルの如く、
遍路おっさんですから)へ行くということです。どうも。
「波の伊八」の彫物、千葉県では、この2ケ寺の
他5ケ寺に残されています。私は総て拝見したわけ
ではありませんが、おそらく、この二つの寺のもの
が最高傑作だろうと思います。千葉には、日蓮宗の
お寺も多いですが、天台宗のお寺もまた多いようです。
義経伝説を伝えているのですね。
江戸時代からの彫り物なんですね
竜の彫り物もまるで動き出しそうですね、
枯雑草さんの写真は迫力あります。
枯雑草さんの感性なんでしょうね
柴又帝釈天の彫刻も立派ですよね、
ほんとに、この彫物はすごいです。
迫力に圧倒されること、請け合いです。
これが、大東岬に近い静かな寺にあるのです。
驚きですよね。
柴又帝釈天、まだ行ってません。今度見てみます。
うわさには聞く伊八の龍 見事です
細かく繊細で力強い彫刻の技術は驚きますね
そしていつもながらの枯雑草さんの描写力が感動を伝えてくれています
ありがとうございました
伊八の龍、ご存知でしたか。
こんな、すごい彫物が、房総の山村の寺に残されて
いるなんて、正に驚きでした。江戸時代、この地の
文化レベルの高さを証明するものかもしれませんね。
感動の出会いでした。