感動との出会いをもとめて・・、白いあごひげおじさん(もう、完全なじじいだな・・)の四国遍路の写真日記です・・
枯雑草の巡礼日記
小豆島霊場巡礼日記(その5)
安田を発って安田大川に沿った道を南下。道を左に折れれば大きな銀杏の木が見えてきます。
観音堂へ
11番観音堂(本尊 聖観音菩薩、納経 8番)
観音堂
この辺り「醤(ひしお)の郷」、大きな蔵のある家の傍を抜け庚申堂へ
庚申堂へ
9番庚申堂(本尊 不動明王、納経 8番) 本尊とともに青面金剛を祀る。
庚申堂
ふと見上げれば修行大師様
東へ400mほど
8番常光寺(本尊 薬師如来) 行基菩薩の開基と伝える。2番碁石山の本坊。春の早咲き桜は有名。
常光寺
常光寺
少々坂を上がるとすぐ
7番向庵(本尊 阿弥陀如来、納経 8番)
向庵
少々下って
いよいよ碁石山への山道にかかる。草深い。
九丁丁石
地蔵
一旦車道に出る
地蔵に向かって上る。再び車道。
名残りの紅葉
再び上る
洞穴と地蔵
碁石山中腹(標高250m)からの展望
内海湾展望
2番碁石山(本尊 不動明王、納経 3番) 8番常光寺の奥の院にあたる。鳥居など神仏習合時代の面影を色濃く残す。
本堂は日々の護摩祈祷の場。
碁石山
参道
碁石山本堂
不動明王
不動明王
不動明王から更に岩山を攀じ登れば小祇があります。私は参りません。
この辺りでお会いしたのが、四国霊場会先達東日本の幹部Mさん。車で廻っておられます。話が尽きません。(後で振り返って見ると、この人以降お会いした遍路は一人も居られませんでした。まだまだ寂しい小豆島遍路道です。)
1番洞雲山(本尊 毘沙門天、納経 3番)
洞雲山
洞雲山
洞雲山。夏至前後の50日間、午後3時ごろ、この洞窟の表面の観音が出現するそうです。(中央の岩の左面辺りか?)夏至観音と称し多くの参拝があります。小豆島に多く見られる岩窟は毎年少しづつ姿を変えているとか。この夏至観音も20年位前、参拝者の写真より発見された事象だとか・・
奥之院隼山に向かう細い舗装道の途中の展望台。小豆島南の瀬戸内海が見渡せる景観絶佳の場所です。長らく眺めていても飽くことがありません。自然の妙・・
瀬戸内海展望
瀬戸内海展望
3番奥の院隼山(本尊 聖観音菩薩、納経 3番) 弘法大師の開基と伝える。
奥之院隼山
奥之院隼山
奥之院隼山
ここより坂手に下る道はその殆どが舗装車道です。1ヶ所車道をややバイパスする歩道があり、へんろ道と案内されていますが、今は草木繁茂、入らない方がよいでしょう。
碁石山の岩峰を振り返る
3番観音寺(本尊 十一面聖観音菩薩) 弘法大師の開基、本尊も大師の作と伝える。
観音寺。寺には誰も居られない。読経後自分で朱印を押す。
6ヶ所も。寂しい・・
坂手から堀越、田ノ浦へ。
4番古江庵(本尊 阿弥陀如来、納経 3番)
古江庵。御本尊阿弥陀様は、鎌倉時代のもので安阿弥作と伝えられます。是非拝見したいもの。庵前には多くの味深い石像が。
古江の浜、弁天島が見える。
古江の浜。その美しさとは裏腹に、戦争中特攻潜水艇の演習場があったという。
5番堀越庵(本尊 阿弥陀如来、納経 3番) 幕末の頃、庵に住み村人に尽くした妙光尼の伝えを持つ。
庵に近くに居られた人に次の札所田ノ浦庵に行く峠(馬立峠、標高150m)の様子を尋ねます。「行って通れんこたーないだろが。猪が掘り返しとって大変じゃろ・・」
これで私は県道行くことに決めました。何やかんやで庵の写真撮れてなかった。
6番田ノ浦庵(本尊 無量寿如来、納経3番)本尊無量寿如来は恵心僧都の作と伝わる。どういう訳か、小豆島の霊場の仏は恵心僧都の作と伝わるものが多い。
田ノ浦庵
田ノ浦庵
山の鞍部が馬立峠
田浦には明治35年田浦尋常小学校として建てられた校舎が、廃校(昭和46年)後も岬の分教場として残されています。
壷井栄の小説「二十四の瞳」の舞台となったこの田浦分教場は、昭和29年木下恵介監督、高峰秀子主演により映画化、多くの人に知られ感銘を与えることになりました。
この岬の分教場を見て思いました。
「大石先生の、そして十二人の生徒たちの夢や望みや・・そんな、それはそれは大事なものが、廊下や教室の床や壁、そしてこの机に沁み込んでいるように感じます。それらは、時代の波のなかに埋もれたり、散っていったり・・そういうことが出来る限り無くなるよう、いや少なくなる世の中を望み、助力してゆくことを誓わずにはおれないのです。」
「巡礼に廻る寺々の仏は多く沈黙のなかにおられるようです。巡礼はその心を感じとり日常の行動に移さねばならないのではないでしょうか・・ ここは巡礼の来訪を待っている札所の一つだと私には思えるのです。」
岬の分教場
岬の分教場
岬の分教場
岬の分教場
岬の分教場
岬の分教場
岬の分教場
映画「二十四の瞳」のシーン
(12月8日)
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私が昨年2月末に田ノ浦側から歩いたときはそうでもなかったのですが、動画を見る限りではイノシシがかなりほじくり返してえらいことになっておりました。
これまでなら荒れた道、むしろ好んでいたんですが、今回はかなりバテ・・安全運転です。