暑中御見舞い、白蓮とカエデ
















     いやー暑いですね。酷暑です。
     御見舞い申し上げます。
     白蓮とカエデの葉、何の関係もありません。
     ただ、できるだけ涼しそうなの探してきただけ・・。
     公園などに行くと、蓮は多くあのピンクの古代蓮(大賀蓮)ですが、
     私が小さい頃、家の傍の蓮田にあったのは、こんな純白の蓮でした。
     懐かしい蓮ですね。広島近郊の田圃の中の蓮田です。

     カエデ、街路樹なんかにもよく見かけますね。涼しい木陰を造って
     くれます。いい木です。種類もやたらと多いけど・・やっぱり
     トウカエデがいいですね。葉っぱの形が何ともいえません。
     これは、近郊の森の中のトウカエデです。
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木魂の声、神魂神社


















     島根県松江。神の祭りごとを行う場所という意味を有するという大庭(おおば)の
     地にこの神魂(かもす)神社はある。この「かもす」という読み名は、神霊の鎮まり
     坐す所「神坐所(かみますどころ)」よりくると言われる。
     主祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)。古くよりこの地の格式高い神社の一つ
     であるが、神明造とともにわが国の最も古い神社の建築様式である大社造の
     神社として、現存する最古のもの。後代の修理の際、天平元年(1346)の墨書
     のある柱が発見されたが、現存する本殿は天正11年(1583)の再建とされる。
     同じ大社造の出雲大社の約半分の規模ながら、宇豆柱(3番目の写真の正面
     中央の柱)が壁面より前に大きく張り出しているなど、古い大社造の特徴を残し
     ていると言われる。国宝に指定されている。
     同境内に貴布禰稲荷(きふね、いなり)両神社本殿がある。(写真5、6枚目)
     これも天正11年の建立とされる。この地方には少ない二間社の流造である。
     国重文指定。その他、鬱蒼とした杉林に囲まれた境内には、伊勢社など複数の
     摂末社が存在する。

     (この地は、松江の中心より5kほど南の田園と林の中にあり、訪れる人は多く
      はないようです。しかし、自然石の急な石段を上がり、拝殿の後ろの本殿に出合う
      と、その迫力に圧倒される思いがします。荒削りで雄雄しい木の魂が呼びかけて
      くるようです。寂しい境内ですが、一人でお参りの若い女性を見かけました。
      神社本殿から始まって、総ての摂末社に丁寧にお参りをしていました。何か願い
      ごとでもあるのでしょうか。ちょっと不思議な思いで、その姿を眺めていました。)
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廟門の下の驚き


















     島根県松江。松江城にほど近く、江戸時代の松江藩主松平家の菩提寺、月照寺
     がある。ここには、小泉八雲の「怪談」に登場する大亀の石像や力士雷電の碑な
     どもある。また、六月は紫陽花の寺としても名高い。
     徳川家康の孫にあたる初代藩主松平直政より幕末の九代藩主までの廟(墓所)
     がある。墓所に参る。特に、初代直政と7代、茶人としても有名な治郷(不昧公
     (ふまい))の廟門は、その精緻な彫刻に目を見張らされる。
     不昧公廟門は、名工小林如泥の作といわれる。頭上に存分に展開する龍の姿に
     圧倒される。柱上部の葡萄の透し彫りにも注目。(写真上4枚)
     直政公廟門は、作者不明であるが桃山文化の作風が見られ、都の匠の手になる
     るものと言われている。門の下より見上げると、伸びやかな垂木の線。当時はよく
     見られる猫風の虎にはユーモアさえ感じる。菊花のデザインであろうか、何気ない
     装飾に鑿の刃の冴えを存分に感じさせる。(写真下4枚)

     (別用も終り、松江城も見学して、さて紫陽花でも見ようかと、訪れた月照寺。
      ちょっと前のことですね。梅雨の間の晴れ間、紫陽花には生憎で元気がなかった
      けれど、思いがけず見事な廟門に出会うことができました。予想してなかった
      だけに、その彫刻の迫力に目を見張りました。ほんとに驚きでした。
      いずれの門も県有形文化財指定。)
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蝶の休息
















     夕方、昆虫館に迷い込んだ。
     午前中から昼過ぎまで、
     あんなに忙しく、
     飛び廻っていた蝶たち、
     どうしているんだろう。
     あたりまえだけど、
     いました、いました。
     葉っぱの上に、葉っぱの陰に。
     写真は撮り易くていいですね。
     驚かさないように、
     抜き足、差し足・・で出てきました。
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大正浪漫の残り香


















     北九州市、門司港駅近くにある旧門司三井倶楽部の建物。
     大正10年(1921)北九州市門司区谷町に、三井物産の社交クラブ(接客および
     宿泊施設)として建てられたもの。平成2年国重要文化財指定の後、平成6年
     解体、建設当初の姿に復旧し、このレトロ観光地区に移築されたという。
     大正11年には、アインシュタイン博士夫妻が宿泊したという。その記念の品も
     展示されている。
     外壁に柱梁を見せるハーフティンバー様式の建物。復旧された内装、家具調度
     とともに、大正浪漫の香りを色濃く残すと言われる。そんなものを見ながら、その
     時代の人々の夢がどんなものであったか・・想像を巡らす。

     (門司に港が開かれたのは、明治22年。北九州の工業と結んで、大陸貿易の
      基地として栄えた。このレトロ地区と呼ばれる新しい観光地には、この三井倶楽部
      の他にも、当時の繁栄の証しのような建物が集められ、様々な色と想いを振りまい
      ています。旧いものと新しいものが入り交じって、楽しい遊びの空間をつくって
      いるのです。)
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