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教育勅語

2017年04月03日 | 時事
教育勅語活用「懸念ない」=菅官房長官
とりあえずは、憲法に保障された「学問の自由」の範疇ということですな。

自分も担任をもつ時は朝の会に様々な詩の暗唱をさせていましたが、流石に教育勅語までは考えが及びませんでした。論語とか「雨にも負けず」とか、古文調になっているものは語呂が良いので結構好きなのですけどね。まあ「ちんおもうに・・・」で始まるあの文は内容の是非以前の問題として低学年には爆笑を誘ってしまうのが目に見えていますから(笑)取り扱い難い文であるという印象です。

で、何故今更教育勅語が問題になっているかというと、例の森友学園関係でクローズアップされたわけですが、「有事の際は国や天皇家を守るために戦え」というような意味の一文があるということに引っかかっている模様です。と言うか原文ではどこにも「戦え」とは出ていない(奉じる=奉仕する)のに、勝手に意訳して戦争に結びつけ問題視する行為は卑怯でしかありません。そもそも教育勅語は明治憲法下で生まれたもので、当時自由民権運動の最盛期を迎え、ともすれば天皇を蔑ろにして自由を歌いだすような風潮があり、それを抑制するために生まれたという経緯があります。つまり「何でも自由だ」という余り、親孝行や他人を大切にしなかったり法律を守らなかったりなど、倫理や道徳的規範が失われてしまうのではないかということを危惧されていたわけです。今の日本では憲法が最高法規であり、その下に国民は平等に自由や権利が保障されているわけですが、明治憲法では天皇が日本を統治し、臣民の権利は天皇が保障するという形を取っていました。なのでそういう一文があっても仕方ないというか、当時で言えば当たり前という心境でしょうし、もちろんそれを今暗唱したところで「天皇のために戦う」ことへの洗脳となり得るとも思えません。全体を通してちゃんと読めばこれは公共の福祉(自由乱用の禁止)が言いたいたがめの一文だと分かりますからね。
例えば先に例を出した「雨にも負けず」には「一日玄米4合と」という一文がありますが、現代人の感覚で1日に1人4合もご飯を食べるのは食べすぎです。食糧不足だった戦時中はこの部分を3合に変えていたという話もありますがそれでもまだ多い印象ですよね。しかし意味は通じなくとも当時はそれだけ食べるのが当たり前で、この文章が書かれた当時、むしろ4合は粗食のイメージをもたれていたと知ることも大事な勉強であるわけです。クーラーも機械もない中で汗水たらして働けばそれくらい食べないと持たなかったのかな?、などとイメージできるわけですね。全体を通して読めば「謙虚さと優しさをもつ人間になりたい」という詩ですが、そのためこの一文を勝手に今のイメージに合わせて「1日2合」とかにしてしまったり、この部分がおかしいから「雨にも負けず」は教えるべきでないとしたりする発想は単なる揚げ足取りであって、誰が聞いても極端すぎると思うでしょう。

以前、日本の大人は子どもの「何のために勉強するのか」の問いに明確な答えを示せない、という記事を書きました。これは本来言うまでもなく、どこの国でも「その国の発展や未来のため」に国費を投じて子どもに勉強させているわけですし、当然大人になったら国の発展や未来のために(色々な意味で)奉じてもらわなければ困ります。特に日本は天皇という存在が他国にないユニークな特徴であり、皇統が千代に八千代に続くことこそが日本国のアイデンティティーであるわけです。そんな「天壌無窮の皇運を扶翼すべし」、つまり天皇家の徳が永遠に続くように臣民が助け合うべきだと説いたものが教育勅語なのです。
もちろん現在では失効しており、代わりに日本国憲法、教育基本法にその理念が受け継がれています。日本政府が国として再び教育勅語を国民に強いることはあってはなりませんし、教育勅語を暗唱させ、もしもいまだに「天皇のために戦え」と教える教師がいたなら時代錯誤も甚だしいですが、暗唱させることで今と当時の時代の違いを感じ、昔の日本人が何を大切にしたかったのかを考えたり、時代が変わっても変わらない徳目があるということを学んだりするのであれば、それはうってつけの暗唱教材であると思います。そして、そうした教師の工夫の領域に、外部からの介入や干渉を受けない自由のことを憲法23条「学問の自由」というのです。

盲目に騒いでる左翼界隈の方はもう一度大好きな憲法をしっかり勉強してほしいものですな。
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