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ブラックアウトと原発

2018年09月08日 | 時事
北海道の停電99.9%復旧 供給は綱渡り、節電求める
とりあえず、早くもほぼ復旧できたようで何よりです。

流石に1週間も停電状態が続くと大変ですからね・・・むしろ岐阜や近畿地方の停電のほうが長引いてますな。一度ブラックアウトが起きてしまうと機器の故障なども起こるため、地震でなくても復旧にはめちゃくちゃ時間がかかってしまうそうです。
電気は足りないのはもちろんダメですが作りすぎても電圧が安定しないようで、常に需要が供給の9割ぐらいの水準に保てるよう、発電所の稼働率を調整するそうです。今回は北海道全域に必要な電力のおよそ半分を賄っている火力発電所が停止してしまったため、一気に供給が落ち込みブラックアウトしてしまったのだとか。北海道には泊原発というものがありますが、東日本大震災の後では運行停止中になっています。もちろん停止中とはいえ核燃料は常に冷やし続けないといけませんから電気を食うわけですが、ブラックアウトの影響でこの原発にも電力が来なくなってしまい、非常用電源で凌ぐ綱渡りだったのだとか。

この報道を受けて「やっぱり原発は危険だ」と騒いでいる人がいるようですが、自分はむしろ逆だと思っています。あくまでも今回の地震で言うと、電気が止まったのは依存していた震源地近くの火力発電所が止まったことが原因であり、もしこの原発が稼動していれば、仮にあちらが止まったとしても十分な電力供給は確保できていたはずなのです。泊原発付近の震度は2だったわけですから、しっかり発電さえしていればブラックアウト自体起こらなかった可能性もあるわけですね。あと、原発というのは火力や水力と違い、一度停めてしまうと再び発電するのに時間がかかりますから、急に発電量を増やすことには使えません。そのため、「今すぐ泊原発を動かせ」という声もまた的外れだと思います。ベース電源として稼動し続けていてこそ真価が発揮できるのが原発なのですね。

ただ、自分は自民支持ですが原発は将来的になくすべきだと思っていますし、同規模の発電所が複数あれば防げたのではないかと思っています。たまたま泊原発付近が震源地にならなかっただけ、という見方もあるでしょう。やはり日本は自然災害は「どこでも起こるもの」という認識で、もしものための備えを複数もつことが大事な減災の考え方になってくるのではと思います。とりあえず寿命が来るまではあるもの(原発)を使って、その間に生まれた富で代替施設を考えていくべきなのではないでしょうか。

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