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伝説の最後

2015年05月30日 | 時事
るろうに剣心の「伝説の最後編」をようやく観ました(ネタバレアリ)

前編を観てから少し時間が空いてしまい、レンタルの新作棚から外れていたようでよく分からなくなってしまったらしく、結局親子同伴で借りに行く羽目になってしまいました・・・まあレイトショーでも1300円になり、補助券だけで観られないのはかなり痛いので、タダで観られるのはありがたいですがね。

本編は、比古清十郎と出会い過去回想をはさんで修行を始める所からのスタートでした。追憶編と絡ませつつも原作以上に(笑)テーマに忠実な作りとなっているのは前回と同じで、本当、最後まで安心して観られました。十本刀はひどい扱いでしたが、そもそもアレは京都編が波に乗り、人気が絶頂に達したことで引き伸ばし策に出たというジャンプの悪しき慣例のようなものなので、むしろ出てきて即やられたこと自体をギャグパートとして成立させてしまう荒業だったと理解しました。その分、掘り下げたいキャラには十分時間を割き、アクションシーンの出来はかなり見応えがありました。原作では、いちいち技の名前やその説明、謎解きや対処法、見ている人の感想をベラベラしゃべってから(笑)斬り合うわけですが、実写ならそう言うのを一切省いて演技で魅せた方が早いですしね。あと、志々雄もラスボス仕様で(笑)洞窟の奥でふんぞり返っているだけでなく、政府と手を組んで剣心を亡き者にしようと企むなど、暗躍ぶりに磨きがかかっていました。もう少しで新時代の神になれたのに残念でしたね(作品違い)

こう言うテイストでもう一回マンガ描いてくれないかな?キネマ版というのもあったけど、あれは単なる顔見せ話でしたし・・・冗談でなく、完結作品のエッセンシャル版を出すというのはマーケティング的にアリだと思うのですがね。「火の鳥」や「宇宙戦艦ヤマト」など、昔は雑誌社が安定しなかったこともあり結構同テーマで書き直し連載というのもあったのですが、最近は絵のレベルも手間も増大し1つ完結させるだけで精一杯であり、流石に難しいのかもしれません。しかし、作品によっては初期の頃とクライマックス時で絵柄が全然変わっていたり、途中で路線変更し初期の頃と矛盾を残したままになってしまったりと、「売れたら続く」マーケティングの弊害がそこかしこに残ってしまうのは非常に残念です。作者にしても、完結させてから「ここは余計だった」「ここで複線を入れておけば」という反省は絶対にあると思います。るろ剣で言えば、ギャグを全部カットして追憶編、東京編(映画第一作+御庭番衆)、京都編、人誅ターミネーター編、星霜編を10数巻でまとめてくれれば名作保証間違いなしだと思うのですがね。今の所、この映画の3部作はそのイメージにかなり近い作りになっており、近年のマンガ原作映画では最高に近い出来なのではないかと思いました。

もし原作を知らずに映画3部作を見たヤングかオールドは、是非OVAの追憶編と星霜編で補完して下され。マンガは・・・どっちでもいいか(笑)

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