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期限前廃棄

2012年09月30日 | 時事
賞味期限前に廃棄なんて…食品鮮度ルール緩和へ
賞味期限ギリギリのものを流通させないよう、「3分の1ルール」というものがあったそうです。

確かに消費者の心理として、食べ物を買う際にはまず賞味期限とか消費期限を見て、より長い期間が残されているものを買おうとするのは自然な現象です。例えばコンビニでおにぎりが並んでいると、わざわざ奥からとって手前の消費期限と比べてみたりとか・・・どうせ期限内に食べるのなら味は変わらないという目安なのに、この心理が食べ物を扱う側に過剰な廃棄を強いてしまっていることは問題だと思います。家では結局期限を切らしてしまっても平気で食べるのですがね(笑)

廃棄はもったいないですが、確かに店側としても期限ギリギリのものをいつまでも置いておいて、「あの店は鮮度が悪い」なんて評判が立とうものならたまりません。日本は某国とは違い、店で物を買って食べて数時間後に腹を下すようなものは滅多に置いてありませんが、総じて食品に過剰な安心を求めすぎる傾向があると思います。消費期限は「この日を過ぎると痛んでしまう可能性がある」物なので、多少は厳しくしないといけないかもしれませんが、記事にある賞味期限の場合は「この日までは同じ風味を保証する」という基準であり、期限を1日過ぎたからと言って、すぐに痛んでしまうわけではありません。日本の密閉の技術は大変優れているので、1年ぐらい忘れてあったお菓子でも十分美味しく頂くことができますから(笑)

東日本大震災直後の、おにぎりなどの食料品不足を経験した今、やはり食べられるものは最大限尊重して、廃棄するものは極力少なくする方向に動かなければいけません。しかし、震災前にも同じ議論はあったのですが、結局変わらなかった所を見ると、平時に消費者の意識を改革することもまた容易なことではないということでしょう。これはむしろ消費期限に対する賞味期限のように、もう少し甘い基準の「飲食可能期限」のようなものを新設した方が良いかもしれませんね。大体1.5倍くらいまでは十分食べられるわけなので、そのくらい表示を伸ばし、メーカーでは元の賞味期限に当たる日数が経過するまでは置いておくようにすれば良いと思います。

さて、逆に廃棄基準が厳しくなり給食の牛乳をこっそり持ち帰れなくなってしまった今、職員室の机に眠っている1年前のココアをどうやって飲みきろうかな・・・

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