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天国と地獄の命題

2008年12月07日 | 重禾
ネタがないので、以前やちんに投下した記事を今更持ち出すとしましょう(笑)

「天国と地獄の分かれ道に案内人がおり、その案内人には一度だけ質問することが許されている。しかし、案内人は絶対に本当のことを言う天使か、絶対に嘘をつく悪魔であるが、区別はつかない。さて、どんな質問をすれば良いだろう」

「一度だけできる質問」を命題Cとします。命題とは、「真か偽かで必ず答えられるもの」のことです。
ここで、さらに2つの命題を定義します。「右が天国の道である」を命題A、「案内人は天使である」を命題Bとします。
この問題のポイントは、案内人が天使であっても悪魔であっても、Aが「真」ならば「はい」と答え、「偽」ならば「いいえ」と答えてくれるような質問、Cを考えることにあります。
現時点では、A、Bに対してYESかNOかかは判断できません。しかし、少なくとも真偽を4通りのパターンに絞ることができます。
すなわち、Aが真かつBが真、Aが真かつBが偽、Aが偽かつBが真、Aが偽かつBが偽です。

Aが真かつBが真の場合、Cは真。
Aが真かつBが偽の場合、Cは偽。
Aが偽かつBが真の場合、Cは偽。
Aが偽かつBが偽の場合、Cは真。

つまり、Cがこのようなパターンになるように、真偽表を作ればよいのです。真偽表とは、上4行の説明を図で表したものです。最初は手当たり次第真偽を調べていきます。

A B A∧B A∨B ¬A∧¬B 
真 真  真   真    偽
真 偽  偽   真    偽
偽 真  偽   真    偽
偽 偽  偽   偽    真

ここで、(A∧B)∨(¬A∧¬B)を考えてみると、

A B (A∧B)∨(¬A∧¬B) 
真 真      真
真 偽      偽
偽 真      偽
偽 偽      真

となり、命題Cの真偽表と一致します。

よって、C=(A∧B)∨(¬A∧¬B)を満たす質問をすれば、案内人がいずれの場合でも、質問の回答によって天国の道が判別できるのです。証明終。

そのまま代入すると、
「(右が天国の道かつあなたは天使)または(右が地獄の道かつあなたは悪魔)この2つのうちのどちらかは正しいですね?」ということになります。
論理学的な答えは、必ずしも分かりやすくはないですね。(笑)

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1 コメント

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Unknown (alpha)
2014-09-23 00:42:32
久しぶりにランクインしたので追記をば(笑)

一般的な解答は「貴方でない方の案内人は、『右が地獄の道ですか』と問われて『はい』と言いますか?」と言うような感じに、自分でない相手側に逆もしくは裏をぶつけるのがポイントになります。
天使なら、悪魔が嘘をつくことを見越して正直に答えますし、悪魔なら、天使が正直に答えることを見越して嘘をつきます。つまり、どちらにしても一度だけひっくり返り、正直者に「右が天国か」と質問したのと同値になるわけです。従って、この質問に「はい」なら右が天国、「いいえ」なら左が天国だと言えるのです。
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